パーキング ブレーキ ケーブル交換（左右新品）
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
以前よりキャリパ接続部のブーツが破れ，ワイヤーの被覆も割れて錆が進行し，切断の可能性が高まった為新品に交換としました。
2
内装から外していきます。
センターコンソール部の小物入れ内にあるビス（画像赤矢印部）を2本外し，上に持ち上げると外れます。
（前部は上から差し込んであるだけです）
3
センターコンソールを取り外すと，パーキングブレーキ ケーブルの取付部が見えます。
4
センターコンソールの固定用部品を画像赤矢印部のネジを外し，横に避けます。
避けないと，右側のケーブルが抜けません。
5
リヤ シートを取り外し，フロア シートを捲りあげると，センター部にパーキングブレーキ ケーブルの固定部が見えますので，画像赤矢印部のネジを取り外します。
車体下部のケーブル固定ネジと，キャリパ部からケーブルを取り外した状態で，パーキングブレーキ レバー部との結合を外し，ケーブル全体を後部に引くと，車内部の固定は全て外れます。
6
左側車体下部の取付け箇所
画像赤矢印部のボルトを取り外します。
錆ている事が多いので，潤滑剤を吹いておくと良いでしょう。
7
8
車内と車外を繋ぐブーツは再使用になるので，傷つけないよう，シリコーン スプレーをパーキング ブレーキ ケーブルとブーツ内部に塗布しておきます。 （シリコーンはゴムや樹脂を侵さない為）
9
車外のブーツ部からも，シリコーン スプレーを少し塗布しておきます。
全てのケーブル固定箇所を取り外してある事を確認した上で，車両下部よりパーキング ブレーキ ケーブルを引き抜きます。
10
新品のパーキング ブレーキ ケーブル 左右
品名：ケーブル，ブレキL （黄色）
部品番号：MR129923
単価：8,965円
数量：1
品名：ケーブル，ブレキR （赤色）
部品番号：MR129924
単価：8,965円
数量：1
※メーカ在庫はこの1セットが最後だそうです。 要望があれば，再生産の可能性はあるそうです。
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左右で部番が違うので，取付けの際に注意します。
ケーブルのワイヤ露出部の被覆色が違うので，これとケーブル被覆部にある赤色（R）と黄色（L）の識別テープで左右を識別する事が可能です。
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新品のパーキング ブレーキ ケーブルに印字・刻印されている部分を記録として掲載しておきます。
完全に製造中止になった場合の参考用。
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新旧比較
画像赤矢印部の固定金具はケーブルに付属しない（一箇所最後部のみ付属）為，部品を別に発注するか，再使用となります。
新旧で大きな差は無いものの，ケーブルの保護シース（外側のチューブ）の長さに結構なバラツキが有り，車内での固定金具部に保護シースのカシメ金具が干渉しました。
元のケーブルでは長さのバラツキは無く，固定金具とカシメ金具の干渉も全く無かっただけに，製造工程が気になります。
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今回，新品交換に至った理由の箇所です。
左キャリパ固定部先のブーツ破れと，ワイヤ被覆の破損から，ワイヤ部の錆が進行しているのが分かります。 （画像赤矢印部）
このブーツ破れとワイヤ被覆の破損の原因は，キャリパ部への脱着時に不適切な方法で行った事が原因となります。
本来は，ケーブル固定ピンを抜き，ブーツ部ごと前方へ引き抜き，ワイヤ露出部にてキャリパのケーブル固定部より抜き取るのですが，ブーツ部よりキャリパから取り外しを行う事でこのような結果を招きます。
下記に画像付きでの解説を載せておきます。
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作業時は気づきませんでしたが，新旧でワイヤ露出部の保護シース（白・黒）の長さが違っていました。
元付いていたケーブルの保護シースは末端カシメ部まで付いていたのですが，新品は画像赤矢印部のように保護シースが無い部分が多いです。
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パーキング ブレーキ ケーブルをキャリパ部ケーブル ブラケットに取り付ける際は，画像赤矢印部のワイヤが露出してる箇所より取付けます。
その後，ケーブル ブラケットの径の大きい箇所から，ブーツを傷つけたり挟み込まないよう慎重にブラケットに取付けます。
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パーキング ブレーキ ケーブルを車内と車外両方に接続後，パーキング ブレーキ レバーを数回操作し，ケーブルの位置を馴染ませた後にパーキング ブレーキ ケーブルの固定金具を車両に取付けます。
ケーブル固定金具の一部はネジ穴と別に位置決めピンが付いているので，ピンと穴の位置を確認して取付けます。
特に，燃料タンク前方の奥にある固定金具は，1/4sqのソケットとエクステンションバーを使用しないと真っ直ぐに取り付ける事が困難です。
尚，今回のボルト類には規定トルクの記載がありませんでしたので，全てM8一般ボルト規定の 1.2㎏fmでの締付としました。
全ての取付けが完了後，パーキング ブレーキ レバーの引きしろ点検・調整 を実行します。
https://minkara.carview.co.jp/userid/622131/car/626784/1671594/note.aspx （パーキング ブレーキ レバーの引きしろ点検・調整）参照
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197,798km時交換
ワイヤ類は定期交換部品でもあるので，ある程度古い車両は部品が出るうちに交換しておきたいものです。
部品が出なくなってから切れては大変です。
結果
パーキング ブレーキ レバーを操作したさいの動きが以前よりかなりスムーズで軽くなっており，感触も良くなっています。
以前は強めにレバーを引いておいても，ホイール ナットを規定トルクで締め付けると少し回ってしまったのですが，軽くレバーを引いておくだけで一切動かなくなりました。
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