いつも入手してから制作に入るまでいろいろと調べてはひとりニヤニヤとお勉強タイムを楽しんでいます。
ところが今回だけは日本最大の鉄道会社なだけに調べれば調べるほど・・サッパリわかりません!!www
会社の歴史があるだけに名鉄以上にカオスな鉄道会社であることは間違いなさそうです。
難しいことを考えても制作意欲が高まらないのでとりあえず目の前にある4両セットを組立ててからにしましょうw
まずはすべてのパーツを開封して並べながらチエックします。
どうもこの8600系のセットには丸い屋根仕様しか入っていないのでなんとか迷わず組立てが出来そうです。
下回りは共通ですので今回は車体よりも下回りから先に組み立てました。
さて、説明書通りにパーツを並べて車体の組み立て違いがないように注意します。
(これでも間違ってしまうことが多々あるんですよね~w)
無事にサクッと組立が完了しました。
いやぁ~やっぱり近鉄電車と言えばこの「タヌキ顔」ですよね。
さて、今回制作した8600系は8400系をベースに登場時から冷房装置を搭載した車両なんですね。
1973年(昭和48年)から1978年(昭和53年)に4両編成が20本、6両編成が1本の合計86両が製造されています。
近鉄ではその会社の生い立ちから車両の型式がとても複雑で車内の内装や制御器の製造メーカの違いから型式を細かく分けたりしています。なにやら5200系列の中でも5209系や5212系が存在したりしてとても複雑なんですね。
ちなみにこの8600系がある8000系列というのは奈良線・京都線用の一般車両なんです。
さらに8400系は8000系の機器配分を見直した車両で、8600系は新製の冷房車で、8800系は界磁位相制御の試験車・・・
あぁ~もうすでに訳がわからない世界になってしまいそうですw
そもそも近鉄の車両については型式によらず、性能別・運用別で分類している「電算番号」で見分けるそうです。
まずは今回の8000系列だと次のようになっています。
8000系:B(3両編成)、L(4・6両編成)
8400系:E(2両編成)、B(3両編成)、L(4両編成)
8600系:X(4・6両編成)
8800系・8810系:FL(4両編成)
と、車両の編成などでしっかり分類しているんですね。
さらに調べてゆくと近鉄が他の鉄道会社では見られない独特な鉄道会社であることがわかります。
・まず、電車の車体の向きに1位側と2位側があるんですが、奈良線系・京都線系・南大阪線系は大阪と逆向きが1位側なんですが、その他の各線では大阪または名古屋向きが1位側になっています。
・車体の長さもJR車等の一般的な20m級の車両は車体寸法が19.7mなんですが、近鉄の車両は21m級の車体寸法が20.7mになっています。
・マスコンの仕様も統一されておらず、ノッチを進段して戻すと元の状態を保つ「保ち式」と現位置のノッチ段数まで戻す「指令式」が混在しています。
・さらに驚いたのは車掌スイッチが日本の多くの鉄道では下側のボタンが「開」上側のボタンが「閉」ですが、近鉄では逆になっているんですね。
しかも乗り入れしている阪神電鉄の車両は一般的な下側ボタン「開」・上側ボタン「閉」なのでまさにカオスです。
こうなるとやはり日本最大の私鉄である「近畿日本鉄道」は特別な存在の鉄道会社なのがわかりました。
ここでそろそろ手持ちの模型について調べることにしました。
=8000系について=
8000系は新生駒トンネル開通に合わせて奈良線の輸送力増強を目指して製造されました。
さらに架線電圧が1500vへ昇圧に際して900系に編入計画があったことからモ8000形・ク8500形がともに末尾「21」から番号がはじまっています。
1964年(昭和39年)から1966年(昭和41年)までに8021Fから8051Fまでが扇風機装備車。
1967年(昭和42年)から1969年(昭和44年)までに8060Fから8090Fまでがラインデリア装備車。
(F=編成、ラインデリアは三菱電機製補助送風機の商品名称)
8000系の奈良線では系列での分類はしないで連番になっていますが・・
大阪線では2400系が扇風機装備車、2410系がラインデリア装備車。
名古屋線では1800系が扇風機装備車、1810系がラインデリア装備車。
南大阪線では6000系が扇風機装備車、6020系がラインデリア装備車。
と、まぁ~系列で分類しているのがすごいのがわかります。
もう益々、調べれば調べるほど訳が分からないくらいゴチャゴチャになってしまうので・・
手持ちの車両に車番を張り付けることだけに専念しましたwww
=今回制作の8600系(4両編成:新製車)=
東花園検車区所属の「X53」編成に充当しました。
←大阪難波・京都 奈良・橿原神宮前→
8153+8603+8653+8103
なんと!今年の1月に大和西大寺から塩浜検修車庫へ廃車回送されていました・・・
=前回入線の8000系(4両編成:旧塗装車の完成品を修繕して入線)=
こちらは85**・87**なので8000系になります。
東花園検車区所属の「L30」編成に充当しました。
←大阪難波・京都 奈良・橿原神宮前→
8530+8210+8030+8710
すでに1998年(平成10年)に廃車されていました・・・
=前回入線の8000系(4両編成:新塗装車の完成品を修繕して入線)=
こちらは83**・84**なので8400系になりますね。
東花園検車区所属の「L01」編成に充当しました。
←大阪難波・京都 奈良・橿原神宮前→
8351+8401+8451+8301
こちらも2004年(平成16年)に廃車されていました・・・
今回制作した車両も前回に入線した車両もすでに廃車されてしまった車両だったんですね。
模型の世界ではまだまだ末永く楽しませてもらいましょう。






