さてさて、最近はすっかり入手できる車両に限界を感じはじめている管理人でございます。
まぁ~それはそれとして割り切って何らかしらの新しい遊び方を発見するようにしないと楽しめませんからね。
幸いまだ知らない車両も流通しているのでこれからも一期一会で楽しみたいと思っています。
そんなちょうどいいタイミングにある車両のリニューアル工事をはじめるニュースが報道されていたので探してみました。
そのリニューアルする車両というのは東京急行(5000形:2代目)なんですね。
まだまだ最新型の車両とばかり思っていたんですが、なんとすでに登場から20年以上が経過している車両なんですね。
まぁ、年代的には初代の5000形なんですが、やはり今回はこの流行りの記事にのってみる事にしましたw
そういえば東急の車両って普段はあまり見る機会が少ないんですけど、直通運転する区間が拡大されてからダイヤが乱れると不思議と見かける機会が増えちゃうという車両でもあるんですよね。
都心の中心部を走るメトロ車や西武車・東武車にはない独特のコンセプトを持っている車両なので興味がわいてしまいました。
そんなことから今回入手したのは東京急行(5000形:2代目)の3両編成(5151+5751+5851)になります。
この車両は2004年度(平成16年)に東横線へ入籍した5050系8両編成6本のうちの1本に該当するんですね。
普段から副都心線・西武池袋線・東武東上線へは乗り入れをしているのですが、8両編成となると有楽町線内での運用区間には制約が発生してしまいますね。
本来は4M4Tの8両編成ですが、模型の世界なので1M2Tの特別仕様として今回入線して頂きました。
さぁ!久しぶりの全般検査なので工場内はちょっと気分が高鳴ってきましたよ~。
よ~し!今回は徹底的にバラしちゃうことにしましょう!w
と!言っても所詮は対象年齢15歳以上のBトレインショーティーなので部品点数はわずかですw
やはりアッと言う間に再組立が完了してしまいましたwww
しかしこうやって並べてみると、とても同じ路線を走っていた?とは信じがたいですよね~。
改めて時代の流れの残酷さを感じさせられてしまいました。
それでは恒例の車両紹介ですが、今回は車両の台数も多いので大変でした。
=東京急行(5000形:2代目)諸元=
製造所:東急車輛製造、総合車両製作所(横浜事業所)
製造年:2002年(平成14年)~
製造数:671両
・5000系:製造数266両、在籍数212両(9両は5050系への転出、6扉45両は廃車済み)
・5050系:製造数325両、在籍数318両(9両は5000系からの転入、8両編成1本は廃車と8両編成1本は譲渡)
・5080系:製造数78両、在籍数80両(2両は6000系からの転入)
運用開始
・5000系:2002年5月(平成14年)
・5050系:2004年4月(平成16年)
・5080系:2003年3月(平成15年)
編成と乗り入れ区間(これがけっこう複雑なんですよね)
・5000系(8両編成4本:東横線、10両編成18本:田園都市線)
直通運転:東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線・東武日光線(8両編成:東京メトロ副都心線)
・5050系(8両編成21本:東横線・東急新横浜線)
直通運転:横浜高速鉄道みなとみらい線・東京メトロ副都心線・東京メトロ有楽町線(※池袋~新木場間を除く)
東武東上線・西武池袋線・相鉄新横浜線・相鉄本線・相鉄いずみ野線
・5050系4000番台(10両編成15本:東横線・東急新横浜線)
直通運転:横浜高速鉄道みなとみらい線・東京メトロ副都心線・東京メトロ有楽町線・東武東上線・西武池袋線・
相鉄新横浜線・相鉄本線・相鉄いずみ野線
・5080系(2022年に6両編成から8両編成10本へ組成変更:目黒線・東急新横浜線)
直通運転:東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線・都営三田線・相鉄新横浜線・相鉄本線・相鉄いずみ野線・
相鉄厚木線(※回送のみ)
軌間:1,067mm(狭軌)
電気方式:直流1,500V(架空電車線方式)
最高運転速度:110km/h
設計最高速度:120km/h
起動加速度:3.3km/h/s
減速度(常用):3.5km/h/s
減速度(非常):4.5km/h/s
全長:20,000mm(20,100mm:5000系先頭車、20,200mm:5050系・5080系先頭車)
全幅:2,800mm(5000系・5080系)、2,820mm(5050系)
全高:4,050mm(空調上面・パンタグラフ折り畳み)
車体:軽量ステンレス
台車:軸梁式ボルスターレス台車(TS-1019A・TS-1020A)
主電動機:かご形三相誘導電動機
主電動機出力:190kw
駆動方式:TD平行カルダン駆動方式
歯車比:6.21
制御方式:VVVFインバータ制御(IGBT素子)
制動装置:回生併用電気指令式電磁直通ブレーキ、全電気/オール電気ブレーキ併用
保安装置
・5000系(ATC-P、新CS-ATC、東武形ATS)
・5050系(ATC-P、新CS-ATC、T-DATC、ATO、西武形ATS、東武形ATS)
・5080系(ATS-P、ATC-P、新CS-ATC、ATO)
=5000形2代目の経歴=
当時、東急の主力車両だった8000系・8500系は新造車が高額であったため40~50年の使用期間を見込んでいたのですが、さすがに製造から20~30年を迎えて老朽化と陳腐化が進み始めていたため、1992年(平成4年)から改修工事をはじめました。
ところが改修工事に多額の費用が発生したことから合理性が欠けると判断されて、当時、JR東日本と共同開発していた209系の「重量・価格・寿命半分」という設計思想の元に大きく方針を転換することになります。
そしてその後における東急電鉄の標準車両としての位置付けで本格的に新規制作され導入することとなりました。
2005年(平成17年)からは乗降時間の短縮と混雑緩和を目的に6扉車を2両(5・8号車)編成に組み込んで運用していましたが、混雑緩和からさらに拡大する方針となり、2009年(平成21年)からは4号車にも6扉車を連結する組成変更が行なわれて6扉車を3両連結する編成となり2010年(平成22年)に完了しています。
ところがホーム上の安全対策として2020年(令和2年)までに全駅にホームドアを設置する方針となりました。
当然ですが、6扉車はホームドア対応の障害となってしまったため、2016年(平成28年)からは6扉車を4扉車に交換する置換えがはじまります。2017年(平成29年)には置換えが終了して6扉車の全車がわずか12年で廃車となってしまいました。
その後、大井町線で好評であったQシート車両の導入(4・5号車)がはじまりましたが、こちらは残念ながら定着することはなく現在でも4編成のみの導入に留まっています。
しかも、2024年(令和6年)5月からは5号車のみをQシート車両とし、4号車はロングシートの一般車両扱いになってしまいました。
今後は大きな更新工事が予定されているのでさらにリニューアル化されて新しい車両としての活躍が期待されます。
=特殊ラッピング車両=
数々のラッピング車両が登場しましたが、現在でも運行されている車両は下記のとおりになります。
・「渋谷ヒカリエ」:2013年より5050系4000番台4110F
・「青ガエル」:2017年より5000系5122F
・「キューピー」:5000系・5050系8両編成の1号車のみ(2024年は5159F~5161F)
・「SDGsトレイン」:2023年より5050系5175F
・「東海道新幹線N700系」:2024年より5050系4105F
=これからの5000形(2代目)=
東急電鉄より2025年5月8日にプレスリリースがありました。
・外装:エクステリアデザインの一新。
・内装:インテリアデザイン(壁・床・座席)の一新とフリースペースの増設。
営業運転開始時期
2025年秋頃:目黒線(3000系:8両編成13本)
2025年冬頃:東横線(5050系:8両編成23本)
2026年春頃:田園都市線(5000系:10両編成18本)
※あれれ~?期待はしていたんだけど・・有楽町線の新木場方面には来ないのねぇ~?www



