さて今度は続けて入手していた西武鉄道の旧101系(黄色)4連が入場しました。
当工場ではたとえBトレインショーティーだとしても日本民営鉄道協会に基づく検査を実施しています(笑)
①「列車検査」とは
・車体を分解せずにブレーキ装置、標識灯、合図装置など主要部分において外部から行う検査です。
検査周期の例は3~10日ごと。
「仕業検査」と呼ぶこともあります。
②「状態・機能検査」とは
・車体を分解せずに集電装置、主電動機、補助回転機、制御装置、台車、ブレーキ装置、連結装置、戸閉装置、蓄電池、車体などの各部についてカバーを取り外すなどして行う検査です。
検査周期の例は3ヶ月または走行3万kmを超えない期間ごとに行います。
「月検査」「交番検査」と呼ぶこともあります。
③「重要部検査」とは
・車両を解体して動力発生装置、走行装置、ブレーキ装置などの重要な装置の主要部分について行う定期検査です。
装置や計器を分解して細かい所まで検査します。
検査周期の例は、4年または走行60万kmを超えない期間ごとに行います。
④「全般検査」とは
・パンタグラフ、台車、車輪など車両の主要部分を取り外して総合的に調べる最も大がかりな検査。
検査周期の例は8年ごと。自動車の車検に相当するものと言えるとても大切な検査です。
まぁ~鉄道模型ですから当然まったく関係ないんですけどね(笑)
ただ実際の鉄道会社の車両はこうしてしっかりと検査して運行しているんです。
なにしろ安全は輸送業務の最大の使命ですから。(人差し指(左)ココ大事!)
さて早速ですが分解チェックをはじめます。
当工場は2両分しかスペースが無いので前回同様に前半と後半で分解です。
今回入手した車両はとても丁寧に製造されていて車体にひずみも破損もありませんでした。
さらに全体的にキレイにバリ取りがされていて前オーナーのBトレ愛を感じますね。
そこで今回は下廻り部分に若干残っていたバリ等を中心に「重要部検査」に該当する修繕作業を行いました。
あっさりと組み付けて工場出場をなりました。
さてココで付属して頂いたデカールで車体番号の振り分けを行います。
なにしろ管理人は西武鉄道の電車は馴染みがないのでネットで写真を見たり調べたりしながら調査しました。
まず、前回全般検査を行った赤電の4連は159編成しかないのでこちらはアッサリと決定。
今回の黄色の編成は351系亡き後の多摩川線で最後まで活躍して頂いた225編成にしました。
やっぱり車体側面に会社のロゴと車体番号が表記されるとさらに思い入れが高まりますよね。
そもそもこの西武鉄道(旧)101系電車。
1969年の西武秩父線開業に合わせて登場した車両で当時は「ASカー(All round Service Car)」とも称されました。
開業一年前の1968年から1976年までの278両(4両編成50本、6両編成13本)が自社所沢工場で製造されました。
駆動は中空軸平行カルダン駆動で主電動機は日立製作所製と東洋電機製造の150kwを装着しています。
西武鉄道としては初めて応荷重装置を持った発電制動付き電磁直通空気制動を採用して勾配抑速発電制動を装備しました。
西武有楽町線と山口線を除く西武線全線で活躍しましたが2010年までに全車両が廃車されました。
廃車後は4000系・9000系・10000系に機器が再利用されています。
やっぱりこのスマートな通勤電車のイメージが残っている西武(旧)101系。
しばらくは西武鉄道車両を模索しちゃうかもです(笑)





Posted at 2023/08/24 14:22:15 | |
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