我が家のワゴンはベースモデルE240。単なるFRに過ぎない。ただこのW210+スタッドレスの組み合わせは今まで乗ったどの2駆よりも安定して雪道を走破できると思う。特に私のような下手な運転者ならコーナー直前で必ずスピードを殺すため、特に相性が良くなるのかもしれない。

優れた電子制御デフのお蔭か、テストの積もりで相当に踏み込み乱暴に走行してみたが、2.6Lの最小排気量であるうえ、私の腕ではリアを滑らせることはできなかった。ほかW210の優れたところは速度がある程度出る下り坂。ガスは食ってしまうがエンブレが本当に絶妙な状態で効いていく。前方を走るトヨタ車たちが何十回もブレーキを踏むところ、私のW210はその10分の1も踏まなくて良い。走るという意味で、この車の素性の良さを感じる場面だった。

ちなみにタイヤは4年落ちのTOYOのガリットG4。このタイヤは本当に横方向に滑らなくなったと思うし、ドライの高速走行もいい印象。コストパフォーマンスがとても高いと思う。

圧雪路面での急ブレーキ=>一瞬のロックは不可避だが、直ちに強力なブレーキ+ABS+デフの効果で、車がそれ以上滑ることを許してくれない。たとえばスタック状態からの脱出の場合、後輪が上下方向に押しつけるような粘着感を保ち、駆動系が強制的に停まりそうな速度まで落ちる。しっかり路面と、タイヤ接地面で摩擦を起こそうとしている感じなのだ。私は電子制御は嫌いな質だが、こういった機能に使われるのならば肯定できる。

W210、軽の中古価格くらいで店頭衝動買いしたから当初はぜんぜん期待していなかったが、全く素晴らしい万能車であると気づく。絶対的にやはり高品質なのだ。よく中途半端なモデルと言われるが、価格が落ちきった今に中途半端なんてあるの?趣味で弩級を所有する御仁なら、頼もしいベースカーになると思う(かな?)。それからアンチメルセデス派にも一度は乗って欲しい・・・。ただ選ぶときはあくまで程度重視、整備にある程度覚悟してお願いしますネ。軽を悪くいう積もりはさらさらないが、Eは高速道でも絶対的な安定感を持っている。私はちょっと維持費が掛かっても旧いメルセデスにする。一家全滅はご免なのだ。Eに乗っていても死んだなら、それは死ぬ運命だったのだと諦められるから。
Posted at 2014/01/07 21:17:04 | |
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W210ワゴン | クルマ