私はどストライクなスーパーカー世代である。当時コレクターカードなど一生懸命集めたし。駄菓子屋のくじ引きで当たった大判のLP400の写真など、自慢で仕方なくそれを広げて自転車に乗って町内走りまくるという意味不明なことをして喜んでいた。ただこのケイブンシャ自動車大百科が私の嗜好を全然違う方に持って行ったのだ。最初の見開きがこれではたまったものではない・・・・。

シルバーシャドウ1である。今はこの1975年式が私の手元にある。この百科はともかく、スーパーカーブームに逆らうように、完全にセダン重視だったのだ。

つづいて「セダンの値段くらべ」。一位はファンタムでもなく、メルセデスでもない(ファンタムはオプション選択前のベース価格だったのだろう)。どどーんとRRカマーグだ!その右側には小癪な一文が!!!「さて、きみのお小遣いでは買うのに何年かかるかな?」 だと。なんと挑戦的な上から目線の一言だろう!

私のカマーグ・・・。あれから購入するのに35年掛かった。今、ひっそりと手元にある。夢は諦めてはいけないと思う。今は好きなときに指で触れ、シートに座り革の感触を楽しむことができる。いつかナンバーを取得する日に備え、エンジンを暖気させる。日本は世界で最も安くロールスロイスが買える国の一つだし、確かな技術を持ったメカニックも台数に対して十分にいる。日本人で良かったなあとこんなとき思ったりする。
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Posted at 2013/12/18 22:44:25 | |
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