
この数ヶ月、色んな事が上手くいかない・・・
仕事もクルマも進化せず。
家庭もか?
自分自身の能力・経験・努力の不足・・・
震災や、アホな政治家、国家経済の問題はあるにしても、誰のせいにも出来ない。何かが足りない・・・・
スーパースターもそんな意味合いで毎年恒例スペシャルヘルメットがこれなのか??
『目玉描いて、また頂点に昇ります』的な。
【記録日記 text by Nishimura Akira 】
イタリアGPの舞台、ムジェロサーキットは、バレンティーノ・ロッシのためのコースといっても過言ではない。
2002年から2008年まで7年連続優勝、2009年は優勝こそ逃したものの3位表彰台を獲得、という数字を見れば、それは一目瞭然だ。だが、2010年にはフリープラクティスで転倒して脚を骨折し、決勝レース欠場を余儀なくされた。
それだけに、今年のイタリアGPは、ロッシとドゥカティにとってなんとしても今季最高の結果を出したかったレースであったことは想像に難くない。
ムジェロサーキットから車でわずか1時間のボローニャに本拠を置くドゥカティにとって、ここはホームコースでもある。ロッシとドゥカティにとって文字どおり、「庭のような場所」なのだ。
このレースに必勝態勢で臨まなければならないという責務から逆算したのだろうか、1戦前のオランダGPで、彼らは新しい仕様のマシンを実戦投入した。
今季のマシン「デスモセディチGP11」の発展形、という意味を込めて「GP11.1」と呼ばれるその仕様は、しかし、発展形というよりもむしろ、新型といってもいいほど見た目が大きく異なっていた。
スイングアームの形状や排気系の取り回しは従来型とはまったく別もの。つまり、「GP11.1」は、現在の排気量800ccから1000ccへとレギュレーションが変わる来シーズンに向けて設計した「GP12」の車体に現行800ccのエンジンを搭載したマシン、といってもいい。
オランダGPで実戦投入して一戦分のデータを収集し、決死のイタリアGPを迎えた彼らだが、結果はけっして期待に沿うものではなかった。23周のレースを終えて6位でチェッカーフラッグを受けたロッシは、優勝したホルヘ・ロレンソ(ヤマハ・ファクトリー)から26秒以上も離されていた。
「オランダは天候が良くなかったからセットアップをあまり進めることができず、今回も金、土と雨が降ってしまい、望んでいたような方向性を見いだすことができなかった。それでも旋回性は少し良くなってきたし、今後に向けていいヒントも得ることができた」と話すロッシの言葉からは、なんとかしてポジティブな部分を拾い出そうとする姿勢がありありと窺(うかが)えた。
とはいえ、じっさいのところは、「現状はかなりの難題が山積み」というのが正直な心境ではないだろうか。フロントからの信頼感が得られないために、ロッシ得意のブレーキング勝負もできなければ、そこでタイムを稼ぐこともできない、という不満は、開幕前から一貫して続いている。
過去を振り返ってみれば、ドゥカティのマシン設計は、以前から独特の首尾一貫した頑固さをその中心に持っている。03年のグランプリデビューからしばらくは、トラス(三角形)パイプフレームと、ピボットレス構造に徹底的にこだわった。
「このデザインでは勝てる車にはならない」と外部から揶揄されても、その思想を捨てずに最終的に結果を出してきた。パイプフレームの後は、09年からカーボンファイバー製のモノコックフレームという、日本メーカーのバイクには見られない道を選択した。
そのために、平均から逸脱するような苦労も強いられるが、いったんそれが結実すれば、よそにはマネのできない強みを発揮する。イタリア人気質といってもいい、おそらくは芸術の道を探求するのにも似た独自路線だ。そうであればこそ、「GP11.1」の最適なベースセッティングを模索する苦労は今後もしばらく続くだろう。
あるいは、ロッシはもはや全盛期の能力を持ち得ていない、と見る向きもあるかもしれない。たしかに現状のマシンの戦闘力では、ホンダやヤマハから大いに離されているが、移籍後ほんの数カ月で能力が衰えたと考えるのはあまりに早計だろう。
ホンダもヤマハも、彼と一緒に戦ってきた経験を持つだけに、その資質は充分すぎるほど知悉(ちしつ)している。パドックで見聞きする範囲では、彼らは決してロッシに対する警戒を緩めていない。
今シーズンのロッシとドゥカティの苦戦は、新レギュレーションに変わる来年、あるいは捲土重来を期す今年後半に向けた堅忍不抜の期間、ともいえる。
あのバレンティーノ・ロッシが、シングルフィニッシュすらやっとという現在の屈辱に耐えているのは、この「潜伏期間」が終了したときのことを、視野に入れているからだ。
ただ、その潜伏期間が明ける時期に関しては、おそらくドゥカティとロッシ自身にも、まだ明確な日時を見いだせていない。見いだせてはいないが、その日は必ずやってくる。ロッシたちはその日に向けて苦しい戦いを続け、ホンダとヤマハはその日までに万全の体制を築き上げて迎え撃つべく、今日も懸命に開発とテストを続けている。
オレも少しずつでも頑張らなアカン!!
画竜点睛=わずかなことであるが、それを加えることによって物事が完成、成就することの例え。
Posted at 2011/07/06 18:34:45 | |
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MOTO GP | 日記