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無伴奏チェロのブログ一覧

2011年05月28日 イイね!

Ferrari 360 って どうよ

Ferrari 360 って どうよ









俺の母校でもある学校に、親として来ている。
中高一貫のこの私立学校は近所にあり、親父も俺もここの卒業生だ。


今ももちろん進学校だが、昔は経営者のやんちゃな息子達が集まる学校だった。
商売屋同士、近い世代間で人間関係をつくる場でもあった。
俺んちは、俺で8代続く造園屋だ。



妻が熱をだしたので、俺が代わりに息子の懇談会に行くことになった。
晴れていたので、ガレージから趣味のクルマ、フェラーリを出す。
駐めるのは、校舎の一番奥の空き地。 勝手知ったる我が母校だ。


教室で子供の席に親が座り、ひとこと自己紹介と近況報告をと言われた。
大手企業のサラリーマン家庭がほとんどなのだろう。
親の話しぶりから、高学歴で教育熱心な家庭のにおいがする。


自営業は、医者と会計士くらいか。
夫が海外赴任中だの、遠くからでも熱心に通わせている様子がうかがえる。
とってつけたように、子供が家で勉強しないと語る奥さんが多い。



俺の番が来た。 最初に名前と家業を言う。
付け加えて、最近息子の部屋がくさいので、同じだけ勉強にも精を出せと。
女の子とする際は、必ず避妊具をつけるよう伝えましたと挨拶。


当然、爆笑になると思ったら、静まり返ってしまった。
教師にまでスルーされた。
何がいけなかったのだろう。



担任から資料を渡され、大学への進学状況を説明された。
グラフは上から、医学系及び超難関校、有名私立及び国立、その他の国公立、
それ以外の4つに分類されていた。
俺の母校は、それ以外らしい。


その後の交流会は、親同士の情報交換をする場となっていた。
上の子供はどこに通っているだの、どこの塾が良いだの、収集に懸命な母親たち。
厚化粧に愛想笑いがキモチ悪い。


近くにいた男性に、女ってのは大変ですねと同意を求めたら、無視された。
この男、確かお役所勤めと言っていたから官僚だろうか。
どうやら他人に興味がないらしい。



俺の居場所がなかった。
傍若無人、かたわらに人がいないがごとし。
ふと山本有三の「路傍の石」が、頭に浮かんだ。


出かける前、熱で苦しそうな妻に「ぜったい変なこと言わないでよ」
と言われたことを思い出した。 が、あとの祭りか。
計6年、親同士も先が長いことを考えてのことだろう。


後日、ここに来ていたママ友から、俺の発言が妻に伝わるかどうか。
怒るだろうな、あいつ。 二度と私は行かないと言うに決まっている。
自ら蒔いた種とはいえ、気が滅入りそうだ。



早々に教室をあとにし、クルマに乗り込んだ。
360のエンジンをかけたところで、ケータイが鳴った。
キャバ嬢の彩加から、同伴のお誘いだった。


このままこのクルマに彩加を乗せ、先に外で食事をしよう。
待ち合わせの時間と場所を決めて、ケータイを切る。
このモヤモヤした気分を晴らしたいと思っていた。



気を取り直し、アクセルをかるく2回踏み込む。 良い音だ。
走り出したところで、玄関から出てくる一団が見えた。
この顔ぶれは、息子のクラスの親たちだった。


近づくと、会話が止んだのがわかった。
得体の知れないモノを見るかのようにクルマを眺め、そしてドライバーをさがす目。
その中を、軽く何度も頭を下げながら、ゆっくりと通り抜ける俺。
これでも精一杯静かに動かしているが、その苦労がわかる人間はいないだろうな。



今頃は、俺の話題でもちきりかな。
常識のない下品なオヤジだと、言い合っているのかな。
家に帰り、バカ親の子供とはつきあうなと、自分たちの子供に言うのかな。


うん、俺もフェラーリも悪くない。
これが普段通りのコミュニケーションなのだから。
わかる人にはわかる、いろんな人がいるってこと、いろんな道があるってこと。


次回も俺が懇談会に参加したら、誰か話しかけてくれる気がする。
なんとなくだけれど。











Posted at 2011/05/28 11:10:55 | コメント(16) | トラックバック(0) | 暮らし/家族
2011年05月24日 イイね!

smart って どうよ

smart って どうよ








女性に自信が持てない僕がいる。
ダメなのは僕か、それともボクか。


朝、寝起きは無駄に元気なボク。
人見知りが激しく、不慣れな女性との対応は苦手だ。
かと思うと、突如組み直した女性の脚に反応したり。



いつもやさしく接してくれる、真美さんが大好きなボク。
スキンシップに敏感で、ていねいに扱われることを好むようだ。
綺麗な女性がいても無愛想なくせに、真美さんには狂ったように反応する。


真美さんのクルマ、スマートは2人乗り。
とっても狭くて、くっつくようにして乗り込む。
彼女を身近に感じて、僕も彼女を意識してしまう。


真剣に運転する真美さんの表情に反応するボク。
多少シフトがぎくしゃくしても、それはそれ。
白ナンバーのスマートは、リアフェンダーが格好良い。


真美さんから漂う甘い匂いが好き。
ふとした笑顔が色っぽくて好き。
さりげなく触れてくる、細く柔らかな指先が好き。


スキンシップの大切さを教えてくれるクルマ、スマート。
すぐ手が届く距離って、それだけで価値がある。
人妻の真美さんが大好きなボク、その前はコンパニオンのミクだった。



そそる。
そそられる。
そそり立つ。


どこか卑猥な表現に聞こえるけれど、どれも日頃のボクの態度そのもの。
実際ボクは、そそられるものにしか興味を示さない。
心に響く音楽や、しんみりと感じる物語には、無関心を決め込む。


綺麗だとか美しいに、あまり反応しない。
艶っぽいとか、ふとした瞬間に伝わる色気に対し、敏感に反応をしめす。
そう、ピンとくるって、わかりやすい表現かも。


僕のように頭を使っているとは思えず、反射に近い動物的感覚で動く。
善し悪しの判断は、行動すなわち結果が全て。
体質的に、アルコールは嫌いらしい。


条件反射から、僕はボクをパブロフと呼んでみる。
「オレがパブロフなら、おまえが犬だワン」
日頃はボケ役のくせに、こういうツッコミは速い。



新たな出会いを求める僕に、ボクは手厳しい。
男女のそのような状況で、できるかできないか。
その判断をにぎる鍵は、僕の場合ボクだ。


ボクと意思の疎通がはかれないとき、僕は僕の下半身にいるボクを説得する。
が、たいていの場合、無視かそっぽを向く。
僕に好意的な女性を前に、場の空気をどう収めるか、僕は頭を痛める。


立たないとき、女性はなぜかとても寛容だったりする。
責めたりせず、逆に僕が慰められたり。
優しい言葉より、ボクへの責めが有効だとは、僕からは言えない。


ボク好みの女性には、どうしても納得しかねる僕。
好みの違いがあり過ぎなのか、求めるものが違うのか。
せっかくその気になって臨んでも、ベッドでの言い訳は悲しい。



一心同体の僕とボク。
相手を大切にしようと思えば思うほど、ボクとの葛藤に悩む。
その挙句にフラれ、食事もできぬほど落ち込む。


可愛くても、清楚な女性なんていないんじゃないか。
女性とつきあって、フラれる度にそう思い悩む。
心のどこかに女性崇拝を捨てきれないでいた。



社内で、付き合い始めて1年になる典子。
近い将来、結婚するつもりで大切に思っていた。
が、典子はこの春転勤してきた後輩に、笑顔ひとつで乗り換えていった。


「今日でおしまいにしましょ」

ベッドで典子にそう言われた時、僕はショックで泣いた。
オンナなんて信じられないと思った。
でも、ボクが萎えることはなかった。


気持ちは離れてしまっても、できることに気付いた僕。
「おい、ブルータス」
ボクが呼びかける。


「ブルータス、おまえもか」












Posted at 2011/05/24 18:28:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2011年05月15日 イイね!

MURANO って どうよ

MURANO って どうよ









海は、嫌いでも好きでもない。
物覚えがついた時から、そこにあった風景。
潮風以外の空気を知らずに育った。


中学を出ると、島の子供は島を出る。
高校や専門学校、就職も含めて、巣立ちのように皆が一度島を離れる。
一部は船で通えないこともないが、多くは決まった下宿先から高校へ通う。


私も普通科の進学校へ、近くで下宿しながら通った。
大学生活は、アパート暮らし。
商社に入り、名古屋支店勤務となった後も、島には戻らなかった。



島一番の美人と評判だった2年後輩のKが、結婚したと聞いた。
そのお相手が、私の高校の同級生だったYと知って仰天。
世間は狭い。


Yは根暗でキモイ奴だったが、代議士の息子。
将来は後を継いで、地盤を引き継ぎ担ぎ出されるのだろう。
選挙ダルマの横では、美しい妻としてKが一緒に頭を下げるのだろうか。



私も一度、結婚しようとした。
取引先だったカレは、親が社長。
後継ぎとして問題なさそうに見えたし、社長の妻なら楽できると思った。


式の日取りも決まったある日、偶然、カレがカツラだと知った。
べつにハゲが嫌いな訳じゃない。
ずっと隠していたことに、どこか腑に落ちないでいた。


他に隠しごとは無いかと問いただすと、元カノと定期的に会っていると告白。
生保レディの元カノには、高額の保険に入らされているとのこと。
たぶん弱みを握られているのだろう。


求めてこないのは、カレ本来の優しさからではないのかも。
ふと浮かんだ疑念に、私から誘うかたちでホテルに行った。
元カノとはできたのにと言われた時、カレと結婚する気がなくなった。



寿退社で辞めてしまった会社にも戻れず、派遣に登録。
短期で通うことになった会社は、前の会社のライバル企業だった。
直属のS課長は、私の経歴を知った上で親身に仕事を教えてくれた。


それにしても恐ろしく多忙な部署だ。
休みもなく、深夜、寝る為だけに帰宅する社員。
前の会社がいかに楽だったか、ここへ派遣され初めて知らされた。


お盆休みの直前になって、S課長から相談を受けた。
急に2日だけ休めることになったから、子供達と海水浴に行きたいと思う。
無理を言って悪いが、君の島に知り合いの旅館はないだろうかと。


私がここに来て4カ月、S課長の休んだ日はなかった。
家庭内の会話なんて無いのだろう、そんな課長が、家族で海水浴に行きたいと言う。
私はすぐに島の実家に電話し、課長の家族が泊まれる部屋を手配した。



久しぶりに私も島へ戻ってきた。
塩気を帯びた空気が心地良い。
カモメが、イルカが、私を出迎えてくれる。


わざわざフェリーにクルマごと乗ってきた課長の家族。
聞けば、買ったけれど乗る機会がないこのムラーノを運転したかったのだとか。
家族でクルマで出かける、ごくありふれたことをする時間もなかったのだろう。


どこへでも行ける気にさせてくれるSUV。
荒れた大地を走り、雪道を走り、家族を守るたくましいイメージ。
課長は、家族に対する夢も載せていたに違いない。


日中、2人の息子さんを私の父の船に乗せ、島めぐりをした。
僅かな時間だけれど、夫婦の会話が持てたらと思って。
小5と中1の男の子も、滅多に味わえない海を楽しんでもらえたと思う。



暑かった夏が終わる頃、S課長は突然亡くなった。
くも膜下出血、過労死だった。
身近にいる企業戦士、彼らは常に死と隣り合わせなのだと気付かされた。


暮らすこと、働くということを、なめていた気がする。
お金を稼ぎ、家族を養ってゆくことは、決して楽なことではない。
いつか私を養ってくれる人ができたら、感謝し、心から尽くそうと思う。











Posted at 2011/05/15 13:23:59 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2011年05月10日 イイね!

Crossfire って どうよ

Crossfire って どうよ









どうしていつも、最後はこれなのかなぁ。
一度くらい、しない日があってもいいのに。


デートには、目的が必要だと思う。
桜を見る、水仙を見る、チューリップを見る、紫陽花を見る。
食べることとエッチは、本能的すぎて目的には向かないの。


その点、オトコのひとの欲求って、ストレート過ぎ。
いくら口調や態度では優しくても、最後は自分を曲げない。
食べて、エッチして、はいサヨナラでは、あまりに虚しい。



このクルマもそう。
走ることには贅沢で、ストレートかもしれない。
でも、助手席のあたしと好みの視点がズレてる気がする。


あたしが求めるのは、ヒトの関係性であって、モノじゃない。
仕草であり、包み込んでくれる優しさであり、情熱。
ココロ動かされる感情なの。


あたしはあなたに、お金やモノでつられたりしない。
あなたを取り巻く環境なんて、関係ない。
心底惚れてしまえるオトコに、惜しみなく愛をそそぎたい。


セフレじゃないでしょ? コイビトでしょ。
お互い一緒にいたいという、思いでつながっていたいの。
心でつながりたい、カラダだけじゃなくて。


歳をとったら茶飲みトモダチになれるくらい、一緒に時を過ごしたい。
いつか、ふたりの歴史を語れるような関係でいたいと思う。
あなたを知りつくしたといえるほど。



「お互い、もっと時間を工夫すべきと思うの」
「お互い、フルタイムで働いているから無理じゃないか」


「相手を思う時間が、少ないんじゃないかしら」
「生活の中心は仕事だし、お互いの休みも違うし」


「もっと一緒にいたいと思ってはくれないの?」
「急に予定を入れるのは、お互い無理なんじゃないか」


「思う気持ちが大切だって言ってるの!」
「夢にも思わざりけり、ってか?」


「休みの日ぐらい、ゆっくりお話ししたいじゃない」
「その貴重な休みくらい、エッチしないと放置プレイだろ」



確かに、あたしに全て合わせてくれるオトコなんて、不気味だ。
自己主張すらできないオトコに、魅力なんて感じないし。
でも、でも相手を気遣う優しさくらい、カレに求めてもいいと思うの。


「あなた、あたしのこと何もわかってない。
 もっと素直に気持ちをさらけ出してよ!」

「もっとシンプルにものごとを考えたほうがいいと思う。
 きみは素顔のほうが魅力的だと思うよ」


ああ、こいつ全然わかってない。
素顔なんて、見せられるわけないじゃない。
何があっても、女は素顔を見せないものなの。










Posted at 2011/05/10 09:56:08 | コメント(6) | トラックバック(0) | 暮らし/家族
2011年05月03日 イイね!

Lamborghini Gallardo って どうよ

Lamborghini Gallardo って どうよ









自動車メーカーとディーラー中心に、就活をしている。
「高級車は必要か。今後求められる高級とは」
 という設問が、エントリー後に届いた。


わたしの父は、クルマ好き。
何が良いのか理解できないが、わが家のガレージには外車が並ぶ。
唯一の国産車が、わたしのプリウス。


ベンツ、ポルシェ、ランボルギーニ。
自宅は3台分のガレージに、4台の所有車。
一番目立つ1台は、父の勤め先のガレージに駐めてもらってる。


高級車と聞かれ、思い浮かべてみるわが家のクルマ事情。
母の乗るベンツは、高級車だと思う。
でも、父の2台は理解不能でこれまで済ませて来た。



おかしいんじゃない?
なんでポルシェなの。
なんでランボルギーニなの。


カエルさんといい、牛さんマークといい、どこがどうして高級車なの?
そもそも、あのプラモデルのような物体は何なのよ。
そう、ランボよランボ、ランボルギーニ。


うちに駐車してあると、小学生たちが指さして笑うからイヤ。
知ってる男の子だと、スゲェとか言ってるけれど。
まず、この特殊な色からして、どうにかならないのかしら。


ボディの中央、ガラスケースに収まったエンジン。
パドルシフトだからオートマ限定でも乗れるっていうけれど、よくわかんない。
ニュートラとドライブしか表示されないし。


試しに一度運転してみたけれど、絶対変だもの。
Rボタンを押してバックするとか、後ろが見えないとか。
内装のレザーまで同色のグリーンだし、荷物も置けない。


こんな幅広のクルマで、2人乗り。
5リッターで500馬力を超えるエンジンって、何なのよ。
普段使いに、小回りの利く3.6リッターのカエルさんってのもどうよ。


父の2台のスポーツカーって、本当にこれが高級車だろうかと思う。
プリウスに乗ると、ホッとする。
これが母のベンツだと、高級って思うのよね。



企業が考える高級車のターゲットは、高額所得者でしょ。
まず、彼らが望む高級感をマーケティングする必要がある。
年功序列で所得が増えるのであれば、60歳前後が好むクルマになる。


でも、本当にその年代がお金を自由に使えるのだろうか。
案外、プリウスあたりでおとなしく老後を過ごしたいと考えるのでは?
高額所得者が乗りたいクルマは、どんなクルマなのか。


うちの父は、40代のアラフィー。
父の好みは、高級感ではなく緊張感な気がする。
安全に移動するツールでありながら、命懸けで走るためのツールのような。


たぶんだけれど、贅沢な食事やワイン、ソファを父は求めていない。
非日常の刺激で癒されたい、解放されたい衝動で乗っている気がする。
母はベンツに、まったく何も考えず乗っているに違いない。


商品として、高機能は求められることだと思う。
機能に関係のない高級感は、質感やデザインにとってかわる。
高機能化とハイセンスが、今後の課題と結論付けてみた。



でも、何かしっくりこないのよね。
わたしの知らない世界があるような気がする。
しばらく父のランボに、わたしが乗ってみようかしら。










Posted at 2011/05/03 15:48:53 | コメント(13) | トラックバック(0) | 日記

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