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無伴奏チェロのブログ一覧

2011年10月25日 イイね!

BMW MINI って どうよ

BMW MINI って どうよ










「・・・ですので、最初から全て含まれたモデルが特にお勧めかと」
「なるほどね。うん、うん」

「それにワンですと屋根の色がボディと同色で選べませんが、クーパーでしたら・・・」
「ワンは屋根の色がボディと同色になるのですね」

「はい。ですからお勧めはやはりクーパーか、クラブマンかと」
「うーん・・・」

「いや、ワンでも十分な運動性能ですから、乗って頂くには問題ないかとは思いますが」
「で?」
「え、はい。ですからどれでもお好みで選んで頂けますので・・・」



ペーシング、相槌、オウム返し、接続詞、沈黙。
この5つを混ぜながら話を聴くのが、コーチングでは基礎の基礎。
聴きやすいよう、話しやすいよう、相手の目を見て頷きながら笑顔を混ぜる。


聴く、聞く、訊くの3種類のうち、大切なのは耳を傾けて聴く、つまり「Listen」
話し手が何を言いたいのか、真意を聴くには話し手の為の質問にする。
こちらの情報収集の為の質問は避ける。



情報関連会社に就職した12年前、米国から入って来たコーチングスキルに出会った。
これは将来性があると思い、プロのコーチになると決意。
独立し、企業の研修として取り入れてもらえるよう営業活動をしている。


コーチと言うと指導者のようだが、実際は聴き手のこと。
話し手である相手の真意を引き出す為に、受け手となって自発的な気付きを促す。
対話を通じ、話し手の心を映し出す「鏡」の役に徹する。



以前から欲しかった今のミニを買うことは決めている。
クーペやクロスオーバー、クラブマンと多種多様だが、やはり基本にしようと思う。
問題は、どのタイプをどの店で買うか。


値引きや店までの距離も大きな要素の一つだが、人間関係も大切。
好きになれない人が売ってる店で、品物を買うことはない。
安物だろうと高価だろうと、売り手の信用は大切だ。


少なくとも5年は付き合ってゆける営業さんやメカさんがいることは必須。
店には空気があり、その店全体の雰囲気は人が替わっても一緒だったりする。
ネット通販じゃないから、長い目で見て付き合ってゆける店で買いたい。



グリルやマフラーの形状以外にも、選べる色や細かな仕様が異なる。
予算からすれば安いに越したことはないが、それだけでは決められない魅力がある。
あとからオプションで足してゆくと、結局は最初から上のランクを選ぶ方が得だったり。


しかし、これだけ円高でも値引き無しってどうよ。
数年前と価格が変わらないなんて、ぼろ儲けとしか思えないのだが。
それでも平日なのに次々に来る客に、対応が間に合わないようだ。



冷静になろうと一旦家に戻り、妻に相談してみる。

「60万近く違うと大きいもんな。ここはワンで我慢するか」
「モノを買うのに、我慢してまで買う理由ってあるの?」

「欲しかったミニに乗れるだけでも幸せだしな」
「だったら我慢なんて言葉、使わなきゃいいじゃない」

「でも、できれば屋根の色を白にして、タイヤも扁平にしたいが我慢かな」
「好きに買えばいいじゃん。アンタが稼いでくるお金なんだし」

「俺が稼げるのは、お前や子供がいてくれるから働けるのであって・・・」
「買う喜びも無いクルマなんて、お金を出す意味も無いでしょ。
 欲しければ、さっさと買ってらっしゃいよ」

「そんな気楽に言うなよ。何百万って買いものだぜ」
「値段に関係ないの。ためらうならやめれば?」



妻相手だと全く役に立たないコーチング。
人を見て法を説けと言うが、説くほうは上から目線ってことに気付く。
つまり、妻のほうが俺より上ってことか。











Posted at 2011/10/25 11:20:27 | コメント(10) | トラックバック(0) | 暮らし/家族
2011年10月21日 イイね!

アルファロメオ って どうよ

アルファロメオ って どうよ











「すいません、高速が事故渋滞で遅れてしまいまして」
「いいから座りなさい」

課長の言葉で、新人の土屋君が慌てて席に着く。


彼が朝礼に遅れるのは、これで2回目。
今年入社の新人が遅刻、それも理由がクルマ通勤ってどういうこと?
それを叱らない課長って、どうよ。


彼がクルマ通勤してるなんて、初めて知った。
と言うか、この近くに月極借りるとかコインパーキングだなんて大丈夫か。
大卒1年目の安月給で、都心のパーキングはかなり負担なはずだ。



昼食の社員食堂で、今朝のことが話題になった。

「あの土屋君、クルマ通勤とか、あり?」
「入社してからずっとクルマで通っていたのかしらね」
「確か家は隣りのT市でしょ? 地下鉄で1本なのに」

「それより課長の態度、気にならない?」
「他の社員だったら大目玉のはずなのに。知り合いの息子さんとか」
「クルマで通勤なんて、もしかしてお坊っちゃんかもよ」

「でも自分で運転して来てるなら、よほどクルマ好きなんじゃない?」
「マニアってことなら高級車かも」
「ペチャンコに車高低くして、タイヤをハの字にしてるVIPだったり」
「そっちかよ」

「土屋君、どんなクルマ乗ってるのかな」
「大学出たばかりでしょ。古い軽なんじゃないの」
「入社祝いに親に買ってもらったレクサスとか」
「祝ってもらうほどの会社じゃないし」

「彼、見た目も可愛いから、ヴィッツとかじゃないの」
「クルマ好きなら、ホンダじゃない? CR-Zとか」
「オートマ限定免許だとしたら、スポーツカーとか無いっしょ」

「案外、痛車とかだったりして」
「涼宮ハルヒとか描いてあったら、もう最悪」
「そう? 綾波レイとかもイイと思うけど」
「ポルシェにハルヒなら許されるかも」

「彼と痛車って、イメージ合いそうよね」
「似合ってもフクザツだけど」
「仕事できないアニメおたくだったら、救いようが無いし」
「せめて軽に『しずかちゃん』じゃないことを祈るわ」


ちょうど通りがかった土屋君に、皆で微笑みながら声をかける。

「ねえ、土屋君ってどんなクルマに乗ってるの?」
「いや、たいしたことないっす。小さなクルマなんで」

「どこのクルマ? 車種教えて下さらない?」
「言うほどのもんじゃないっす。イタ車なんですけど」

「え~、やっぱり・・・。ちなみに、どんな絵なの?」
「絵ですか? 竜とかヘビみたいな感じで」
「ドラゴンズファンなのね」
「もちろんです。地元ですから」

「あー、もういいわ。仕事がんばってね」
「はい。失礼します」



やっぱ言いにくいよな、アルファロメオとか。
外車ってだけで目立っちゃうし、うちの親父の会社ここの取引先だし。
修行に出されてるなんてこと言わないほうが長く付き合ってもらえそうだもんな。












Posted at 2011/10/21 19:53:16 | コメント(8) | トラックバック(0) | ビジネス/学習
2011年10月14日 イイね!

Volkswagen Golf って どうよ

Volkswagen Golf って どうよ










一瞬、ヤバイなとは思った。
この日サークルの飲み会で、滅多に顔を出さない香織と話し込んでいた俺。
帰りも同じ方向だからと、一緒のクルマに乗り込んだ。


同級のタケルの運転に、後輩のヒロが前に乗り、後ろに智美、俺、香織の順に座る。
乗り込んだ瞬間、智美に腕を組まれた。
狭い後部座席で隠すに隠せず、乗ってる間ずっと手を握られたままだった。


アルコールを受け付けないタケルは、いつも愛車のゴルフで送迎してくれる。
呑めないことがクルマ好きにはメリットと言えるゴルフの魅力って何だろ。
真面目なイメージがあるし、結構遊んでるのに肉食系に見えず、賢い選択かも。



後輩のヒロが最初に降りた。
次に香織を降ろし、ゴルフが走り出した瞬間、智美が首に抱きついて来た。
まだ香織が後ろで見送っているってのに。


しばらくそのまま唇を合わせる俺と智美。
キスでときめくほどウブじゃないが、舌を入れられドキリとする。
運転するタケルが、見て見ぬ振りをしてくれる。


つきあう気も無いくせに、こんな戯れをする智美。

「誘ってるわけ?」と尋ねると、

「ううん。あたし、その気ないから」

わかってるよ、そんなこと。
だったらなぜかって聞いてるんだって。

「その気になったからキスしたんだろ?」

「一瞬ね。でも君との恋はもうし終わったって気分なの。
 突然始まったけど、一瞬で終わっちゃったって感じかな」


違うだろ、それ。
香織に見せるためだけに仕組んだストーリー。
俺と香織が接近しそうだったから、引き離したってことだろ。


智美の性格はわかってる。
自分がモテてる間はいいが、他人の幸せは許せないんだよな。
美人で、オトコなんて簡単に落とせると思ってる自信家だし。



今日はイイ感じだったから、香織を口説くつもりでいた俺。
気付いた智美は、一瞬香織に嫉妬し獲物を奪い、あとは放置プレイ。
女って物語が大切で、妄想に男は必要だがリアルな関係は不要らしい。


「智美、可愛いけどあの性格だから近付くと危険じゃん。
ルームミラーでキスしてるの見た時、思わず『ファー』って叫びそうになったよ」

智美を降ろした後、タケルに言われ爆笑。
智美に腕掴まれた時、既にOBだったのかもな。
トリプルボギー叩いても、女に勝って得することは絶対無いし。


こっちはリスクだけ背負わされた挙句、噛ませ犬ってこと。
損な役回りだよな、俺って。
冷めるのは、せめて1回でも抱いてからにしてもらいたいね。












Posted at 2011/10/14 15:28:21 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2011年10月08日 イイね!

BENTLEY Continental GT って どうよ

BENTLEY Continental GT って どうよ









「ご一緒に乗って行かれませんか?」

駅のタクシー待ちの列で、前に並んでいた女性に声をかけられた。

「どちら方面ですか?」

僕が地名をいうと、彼女は

「だったら通り道ですからご一緒にいかがですか」と誘ってくれたのだ。



終電まであと少し。
駅に着いたら走って改札を抜け、タクシー乗り場に並ぶ人々が列をなす。
ベッドタウンでもあり、多くの人が利用する駅にしては待ちタクシーが少ない。


この日も並んでいる人数からして待っているより歩いたほうが早いかと思った。
家まで歩けば20分ちょっとの距離。
あいにく小雨が降っていて、濡れるのをためらっていたところだった。


彼女の家を尋ねると、確かに駅と僕の家の延長上にある。
お言葉に甘えてと、相乗りすることにした。
見知らぬ者同士タクシーに乗るなんて考えもしなかったが、彼女とは話が弾み楽しかった。



それ以来、僕はタクシーに乗る時は後ろの人に声をかけるようになった。
前の人には図々しいような気になるが、後ろの人なら利点は多い。

1台でも早くタクシーに乗れること。
近いほうの目的地までの料金分だけ安くなること。
後ろの人たちの順番が少しでも早まること。



この日、同じ車両に初めて同乗させてもらった時の女性がいることに気付いた。
向こうも気付き、離れた場所でお互いに会釈をした。
改札を抜けた通路で、前にいた彼女から声をかけられた。

「宜しければ乗っていかれませんか?」

今日は自分のクルマで来ているってことか。
女性に顔を覚えてもらっていたことだけでも嬉しいもの。
「ありがとうございます」と、先にお礼を伝える。


普段、雨でもない日は歩いて帰るところ。
駅近くの月極かコインパーキングに駐車してあると思い、彼女に付いて歩く。
独身かなとか、どんなクルマかと想像するのも楽しい。



ロータリーを右へ出て待車場レーン横を通り過ぎようとした時、そのクルマが目についた。
異彩を放つボディに翼の生えたBの文字、これってベントレーだよね。
それも2ドアクーペのコンチネンタルGTってやつだ。


滅多に拝めない超高級車のベントレー。
有名人かプロスポーツ選手が乗ってると言う噂なら聞いたことがある。
このまちにもそんな有名人が住んでいるのか、それともアブナイ人だろうか。


と、目の前で白いコンチネンタルGTの左ドアが大きく開かれた。
慌てて右に迂回し避けた僕と、立ち止まった彼女。
そこで彼女が僕のほうを振り向いて言った。

「私、後ろに乗りますから、助手席にどうぞ」

長いドアを開けて降りてきたのは、背の高い上下スウェット姿の男性。
彼女の夫なのか彼氏なのか、はたまた兄か弟なのか。
無言でシートを前に倒し、彼女を迎え入れる。



以前、夜の繁華街で見かけたことがあったけれど、乗るなんてありえないです。
例え助手席でも近距離でも、何かしでかしたらと思うと怖いです。
人は見かけによらないとは言え、僕には無理です。


ごめんなさいって言葉しか頭に浮かんでこなくて。
丁重にお断りをし、とにかくこの場からすぐにも逃げたい気持ちなんです。
でも、足がすくんで動けないんです。













Posted at 2011/10/08 11:05:46 | コメント(9) | トラックバック(0) | 暮らし/家族

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