立川キ54一式双発高等練習機を見に行った!!

平成22年8月に十和田湖湖底から発見された本機の引き上げに成功したのは昨年平成24年9月のこと。
その後どうなったかな～と思い出し、調べてみたら三沢航空科学館に展示されているという。しかも3月末で終了ということで慌てて出掛けました。

本日は天気もよくドライブ日和でした。

早速潜入!!

一式双発高等練習機とはこんな飛行機です。



まずは何故発見に至ったかは、こちらのパネルに記されていました。



発見の経緯
「平成22年7月13日、静岡県下田市の海洋調査会社㈱ウインディーネットワークは、高性能の超音波計測器を仕様し、東京大学生産技術研究所と十和田湖の湖底地形調査を開始した。
調査会社代表取締役社長の杉本憲一氏は調査の為宿泊していた休屋の春山荘主人の金村春治氏より、昭和18年に湖に墜落した旧帝国陸軍機の話しを聞き昭和の歴史に翻弄された3名の英霊に感謝と哀悼の意を捧げる為飛行機の捜索を決めた。同年8月4日、超音波計測器で飛行機を発見。同年8月8日、水中ロボットカメラを湖底に入れ、撮影に成功。青森県立三沢航空科学館大柳館長が昭和18年に墜落した機であることを確認した。同調査会社は同年11月24日、遺骨調査のためダイバーを機内に潜らせ調査したが、遺骨は発見されなかった。飛行機は現在も湖底で静かに眠っている。」
（静岡県下田市株式会社ウインディーネットワーク寄贈　2011年6月）



このパネルが展示された時点では、引き上げられていないということでしょう。

ウィキペディア（ここ）によると、当時13歳だった春山荘主人金村氏は墜落の一部始終を目撃していたらしい。また、乗員4名中、1名を救出したのは金村氏の父親であった。

引き上げは平成23年3月に1度試みられたものの失敗しています。
が、翌平成24年9月5日、ついに引き上げに成功しました。



”墜落の旧陸軍機か、70年ぶり湖上に…十和田湖”

「戦時中に青森、秋田両県にまたがる十和田湖に墜落した旧日本陸軍の練習機とみられる飛行機が
5日、引き揚げられ、主翼と胴体に日の丸が描かれた銀色の機体が約70年ぶりに、地上に姿を現した。

航空史などを研究する青森県立三沢航空科学館の大柳繁造館長（79）ら有志のグループが引き揚げた。
大柳館長によると、機体は、旧陸軍が訓練や輸送に使った「一式双発高等練習機」で、
全長12メートル、翼幅18メートルのジュラルミン製。記録や証言などから1943年に秋田県能代市から
青森県八戸市に向けて飛行中、墜落したとみられる。戦時中に約1300機が製造されたが、
国内での現存は確認されていないという。

機体は2010年8月、湖底地形の調査中、水深約60メートルの湖底で偶然見つかった。
ほぼ原形のままだったため、大柳館長らが「歴史的価値が高い」として、11年3月に引き揚げを試みたものの、断念していた。 」

機体が発見された中湖は、十和田湖の中でももっとも水深が深く、300メートル以上あります。ここはカルデラ湖ですから、噴火口の最深部という訳です。機体はその渕の水深60メートルのところに引っ掛かっていたお陰で、引き上げもかなったと思います。



では、その機体です。

 

主翼は機体から外され並べられていました。

 

淡水に浸かっていたということで腐食もそれほど進んでいないようです。





こんなレアな昔の工業製品を生で見ることは滅多に出来ないと思います。
久々にいいものを見させてもらいました。
いずれは復元作業が行われるようですが、楽しみに気長に待ちましょう!!

ところで、同じ展示エリアにこんなものもありました。



ゼロ戦～!!

前回ここに来たのは、2010年10月。
前回もゼロ戦の展示が10月末終了ということで、慌てて来たのです。

しかし、その後延長しますということで、未だ展示やり続けてます。
しかもカラーリングを変えるという変化球か!!

帰宅後もしやと思い、科学館のホームページをチェックすると・・・・ありました。
昨日の更新で、「一式双発高等練習機の展示・・・1年延長!!」 （笑）

興味のある方は是非見学して下さい。