2012年08月27日
そろそろ愛車を車検に出さなければいけないなぁと思いはじめていたある日、いつものように仕事が終わり会社の駐車場から出て一つ目の交差点で信号待ちをしていると突然エンジンルームの方からありえないような大きな異音が発生した。
かなり焦りながら最寄の駐車場に入りエンジンを止めてボンネットを開けてみる。
一見何の変哲も無い様に見えるが、良く観るとデスビのカバーが外れかけていた。
あれっと思いその辺りを見てみるとなんとあろう事か、エンジンルームを冷却するであろう「ブロアファンブレード」がデスビの外れたカバーにあたりブレードがぜ~んぶ吹っ飛んで無くなっているではないか(ノД`)
ブレードがデスビのカバーに接触してお亡くなりになったようだ(・_・;)
デスビのカバーは丈夫で多少削れただけだった。
お前が壊れてくれたらブレードは逝かなかったのに・・・
気を取り直し、とりあえずエンジンをかけてみるが当たる物が無いので特に問題ないようだ。
先ずはボンネットを閉めて自宅に帰った。
さて、どうしたものか・・・
折角そろそろ車検に出そうと思っていた矢先なのに。
しばらくは休みの無いのでそのまま通勤に乗ってみたが、通勤距離2km位ではさほどエンジンルームも暑くならないので気にはならなかった。
しかし、あるべき物が無いのは絶対にマズイ。
RealOEM.comでシリアルナンバーを入れてパーツNOを探す。
OEMを扱うネットショップを探し、ようやく該当するパーツを注文して到着を待った。
価格はありがたい事に意外と安く税込・送料込みで6300円。
後は自分で交換できるかどうかが心配。
商品は入荷待ちで、早くて21日頃の発送との事。
それまでも車に乗らないわけにはいかない。
休みの日に用事を足しに数kmほど出かけるが、外気温計がグイグイ上がっていく。
普段はあまり気にしていないが、恐らく温度計のセンサーはエンジンルームの前方の下の方かバンパー近くにでもあるのだろう。
走っていると数字がどんどん上がっていく。
外気温計なのに40℃近くまで上昇。
確かにここの所、北海道なのに毎日30℃前後はあるので涼しくは無いけれど外気温計がそんなに高くなるのは記憶に無いような気がする。
絶対ブレードが殆ど無い状態なのでエンジンルームを冷却できないからに違いない。
外気温計が37℃位になった後エンジンを止めたら少しして勝手にラジエータファンが回っている。
E38君がこの温度はマズイと判断してラジエーターファンで冷やしてくれているんだろう。
こうなるともう、早くパーツが来ないかと気が気ではない。
そしてパーツが届いたとしてDIYですぐに交換できるのかも心配だった。
ディーラーに持っていくにも予約が必要だし工賃も高いだろう。
取引先の車屋さんは過去の修理の経緯から今ひとつ不安だし・・・
ネットでE38乗りの諸先輩方の情報を探すも、ファンカップリングごとアッシーでの脱着のレポートはあるもののブレードのみの交換の記事は載っていない。
アッシーでの交換はかなり大変そうでSSTも必要と書いてあった。
RealOEM.comのパーツカタログを目を凝らして観ると、ブレード自体はファンカップリングに3ヶ所、ボルトで止まっている事になっている。
使用されているボルトはトルクスでサイズは不明。
そうこうしている内にようやくファンブレードが到着した。
ブレードのボルトで固定する部分をを良く観るとどうやらラジエーター側から固定する物のようだ。
ファンブレードとラジエーターとは作業する為のクリアランスは確保できそう。
これならカップリングを外さなくても交換できそうだ。
心配なのはファンブレードを覆うように付いているファンシェらウドをどうかわすか。
固定されている箇所を外すのは簡単そうだが、左(向かって)側にラジエーターホースが貫通している。
考えていても埒があかないので、先ずは作業に取り掛かる。
ファンシェラウドを固定しているヵ所を外し、できるだけシェラウドを持ち上げてその隙間に適当な大きさの物を挟めて手の入る空間を確保する。
カップリングにブレードを固定しているのはやはり3箇所だった。
何種類かのトルクスのビットを入れてみるがどれも上手く噛み合わないのでよくよく見ると六角ボルトだった。
何とか3箇所のボルトを外す。
思いの他、簡単に外れた。
次に死亡したファンブレードを取り外す。
ブレードが無いので凄く小さい。
さて、それと比べると当たり前だが新品のファンブレードはかなり大きい。
こんなに大きかったんだ・・・
これ、このまま隙間から入れて固定できるだろうかと不安になった。
でもここまで来たらやるしかない。
なんとかかんとか隙間から中に入れカップリングのボルトの位置に合わせて固定しようとするが、隙間がせまくなかなか上手くいかない。
車はガレージの中だけど自分はその入り口にいて、背中にじりじりと太陽が当たるので中腰のまま汗だくになりようやく作業は終了した。
固定箇所を外したファンシェラウドを元の位置に戻し、工具類がエンジンルームに残っていないのを確認してエンジンをかける。
お~っ、以前のように凄い勢いで風がボンネットの中を駆け抜ける。
当たり前の事だけど凄く感動したとともにようやく安心できた。
今回は安いパーツがすぐ見つかり、なんとかDIYで修理が出来てラッキーだった。
これはお亡くなりになったファンブレード
これはもう、ファンでもなんでもないですね(^_^;)
これが新品です。本来あるべき姿です。
何はともあれ、エンジンルームの過熱を心配しなくて良いというのは精神衛生上とても良い事だと思い知らされた。
Posted at 2012/08/27 12:37:59 | |
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エンジン冷却 | 日記