
昨日に引き続き、本日はLFAについて。
まず、LEXUS インターナショナルギャラリー青山の模様は 【
コチラ <2010年2月 LFA 1~3に収録> 】
スペックやLFA開発の経緯などは現在までに各種メディアでも大々的に報じていますし、関連書籍も増えてきましたので多々ハショりますが、表題にした「隙なし」とは、エクステリアをじっくり見た上での個人的主張です。 おそらくマシンスペックはエクステリア以上にスーパーなはずなのは間違いないでしょう♪
先に不安要素を挙げるとしたならば、LEXUS母体の展望的な価値基準に未だ疑念がわいており、
今後LFAをスーパーカーとして地位を確立すべく本気でLEXUSは取り組む姿勢はあるのか? またはシリーズ化展開などしてブラッシュアップした上で違うモデルも作っていく展望はあるのか? それと価格設定にそもそも問題があって、すべて顧客に開発費の代償?(採算確保)とまでは酷かもしれませんが、払わされる結果になってしまった。
最初に
LFAは優等生だなと結論づけておきます。 フェラーリでいうところのスペチアーレなんでしょう。
ただ! いきなりこれほどまでに作り込んだものを提供されて果たして良かったのだろうか?とも思ってしまいました。
現時点でのTOYOTAの持てるだけのレーシングスピリッツという重責がなんだか重たるいんです。
故に表題で隙がないと例えました。 そう表現した意味は
肯定的ではくて、むしろ悲哀的な側面が強いのです実は。
というのも、まず、全てにおいて優れている点は理解できますが、いかんせんユルい部分が見つけにくいので疲れてしまうなぁと。
本気でつくりました!という熱苦しさとでも言うのか・・・。
優等生だと例えたのは、コンセプトから開発から資材からプロモーションから全部一環して秀でているためだからでしょう。 いっそのことわかりやすい改善点などが露呈されればLFAの真価が見えてくるだろうに。
莫大な資金と時間をかけましたよ! さぁ乗って下さい。
で、納車されて「さあ走ろう。 ん? あれっ? まじかぁ」と思われ比較され、飽きられたら、サプライヤーは納得できるのでしょうか? 果たして自浄能力がそこにありますか?
水野氏みたく「うん、わかってる、でもね・・・」と切り返す勇気なり余力が残ってるだろうか??
TOYOTAがLFAを作りたかったのはひしひしと伝わってくるし、むしろ不況スパイラルから抜けきれてないにも関わらず、LFAをあたため続けた開発計画。 そういう意味で同業者はみな賞賛と展望への期待はしておるはずです、おそらく。
ですが、初!にしてはちとプライスがやっぱり高くつきすぎてしまったなぁと。 故に悲劇的なマシンに見えてきてしまった。
なんというか、実車を前に受け手(自分)はワクワクするのですが、
マシンから鼓動が伝わってこない! なんなんだろうあの感覚というか不安な気持ち?? 自分だけ盛り上がってる感覚とでもいうのか?
目の前にあるのはメンタル的にはただの鉄の塊なんですLFAが。 LFAがですよ・・・。
そこにはポルシェのようなスピードに対する飽くなき期待感、そしてランボのようなどこまでも突き抜ける暴力的な感性、フェラーリのような品格あるフォルムとメカニズム、それらが顧客から信頼を勝ち取るために現在に至るまでの痕跡は長い時間と無謀な挑戦の繰り返しだったと思います。
LFAのコンセプトには間違いはありません、プロセスも理に適ってる。 ですがポリシーが備わりきってない。 コンセプトモデルから実車としての実感がないというか。
本体価格設定は2000万円が妥当だったと思います。 その倍に収まってしまった最大の要因はなにか?と問われれば、厳選素材の使用!以外なにものでもないでしょう。 それでも現行の値段に納めたんだ!という理由がLEXUS側にあれば知りたいくらいです。
せめてもの救いはそれでもコンプリートモデルでリリースされる点でしょうか。 これがパーツが点在してオーダー制が導入されたらその時点で終わってたと思います。
私的に終始皆さまより「プライス」にだけ固執していると思われても仕方ないとは思いますが、実際手にする最終的な判断材料はといえば「金額」です。 そして金額こそ各社のその車種に対する誇りの裏づけであって、そこに消費者は対価を支払い恩恵にあずかるわけです。
価格の一部にも夢がこめられてしかりだと思います。
残念ですが、LFAに対する対価は未知数なはずなのに大きな出費を強いるなぁと感じて仕方ないです。
こうなった以上、最後の最後までリリース直前までスペック改変があってもかまわないので、ここまできたら最高な状態でオーナーの手元に届くことがファンとして願うところです。
そして、
LFAが名実ともに歴史が認めてくれた時に、全て報われるものであると願います。
それこそまさしくスーパーカーたる存在理由以外なにものでもないはずだから・・・。
最後に、絞りだしダメ出し (エクステリア編) です。 まぁパっと見の存在感は国産のクオリティーを逸してるでしょう確実に。 カーボンもさりげなく見えてたりボディーサイズも十分なくらい大きさもありますから。
あえて!挙げるならば・・・
このフロントからリヤに流れるフォルムは流体力学的観点からアプローチした結果の形状(aからa’のライン)なんでしょうか?
科学的すぎて理想があまりここのフォルムには見られません。 残念。 自分がLFAに色気を感じない理由がここにあると思いました。 そしてつまったような印象がぬぐえないヘッドライト! 突き出たような印象を与えかねないタイヤハウスのモッコリ感(bからb’のライン) 極めつけはバンパーの湾曲具合(Zのライン)がヘボい! 鋭角なシャープラインであって欲しかった(あくまで主観)。
この角度からみると、LFAが惜しく感じて止まないのです。
ヘッドライトは構造的にアウディのような斬新製が欲しかったです。 LEDラインをはしらせるとか、散りばめるとかやり方は模索できたはず。 発想が単純すぎ。 そしてウィンカーランプはGT-Rをもっと見習うべきです。 ここにデザインの味はまったく感じられません。 残念。
だけども、ずっと眺めていて
自分の感性とLFAがばっちりあったフォルムラインを発見したのですよ! ここです。
まさにスーパーカーの気品に満ちてます。 サイド配置のFの文字もさり気なくて絶妙! ホワイトボディの色も安定感をもたす印象があり大変心地が良いです。
この角度に及んだ時「これを見にここまで来たんだ」って感動ししばらく立ちつくしてました。
ようやくLFAが好きになれました♪ すべてひっくるめて受け入れる準備をしておきます。