
最近なれて来たこっちでの生活。毎日暑い日が続くのでいつものジーパンは短パンへとなり、はきなれた靴は格安のサンダルへと変わってゆく。なじんで来た証拠だ。
MR2に乗る時はもちろんサンダルを脱いで肌足走行。カリフォルニアではサンダル、ヒールの靴をはいたままの運転は違法だからだ。スピード違反かなにかで捕まったとしてもその場で脱げば良いのだろうが最近気づいたのが肌足走行の良さ。
最初はペダルのゴムが足に刺さったりクラッチの操作がいつもの感覚と違うためラフだったりしたけど2〜3日乗っていると慣れる。
そして靴をはいて乗ると今までの居心地のよさがあっという間に消えてさっきまで無かった自分と車との間が生まれる。体と車の間に5ミリのゴムが入るだけでここまで変わるとはびっくり。
考えてみれば車の元の値段以上つぎ込んだ今はいろいろな部品を変えたり三年間以上のって5万キロ近くMR2で走り込んで来たけど一番「イイ」と思ったパーツはmomoの300mmステアリング、4点式ベルト、タイヤ、それとブッシュ。
車高調やホィールみたいにハデな部品じゃないけどこのパーツが一番変えてよかったと思う、とくにステアリング。
ステアリングは車を動かすたびに握るものでコントロールに取ってはかけがえの無い物ーステアリング変えただけでここまで変わるのが「スゴイ」事なのか「当たり前」なのかはどうでもいいけどフィールがガラっと変わるのは事実。このフィールがどれほどの自信や「その気にさせる」かは1000ドル以上の部品より99999倍。これこそ真のコストパフォーマンス。
他のタイヤ、ベルト、ブッシュもそうー全部MR2のフィールをさらに体に伝わってくるようにしてくれるもの。当然の用にある機械と人の間を埋めてくれるパーツ、そしてそれを通してさらに「MR2らしさ」を強調してくれる。その間を埋める事によって肌足で運転する時みたいな居心地の良いフィールを通してその気にさせる。
そう言う面ではもっとも理想的な車がロードスター。元々「人馬一体」のコンセプトで作られた車。話を「ステアリング」に持って行くとMR2と違ってロードスターのステアリングは上下動かない。2001年の車ならほとんど当たり前のように動く物、ここまで人気があって色々な人が買う車ならなおさらドライバーに合わせられるように作れる部品があえて動かない。これは車を低コストに押さえるためでもあってロードスターのフィールをそのままドライバーに伝えるためのデザインだと思う。車がドライバーに合わせるのではなくドライバーが車に合わせる。

まさしく人馬一体。憧れる。
この前のネタで300馬力以上のレガシィーだとか今時の車の話が出たけどいくら速くてもその気にさせる何か、フィール、がなく、「間」が多い。
車を走らせるには数字だけの速さじゃなくてドライバーの気持ち、自信、心地よさの方が大切だと思う。その気にさせて、乗っていて楽しい「____らしさ」が溢れ出る機械こそが「イイ車」。
シンプルなほどイイって言うけど肌足で車に乗って改まって実感した今はますますその気だ。結果だけの速さにこだわらないでその気にさせるフィールを求めてじっくりMR2と付き合って行きたい。
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2010/08/01 05:48:35