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殆どの人がリビルト交換で済ますであろうステアリングラックのオーバーホールに挑戦してみました。
自力でDIYするのであればリビルトより大幅に安く今まで使ってきた信用できる自車のステアリングラックを生かせるのでやる価値はあると思います。
一人でやったので写真はありません。
写真は他の人のを見てください。
ここでは他の人が書いていないような事をまとめようと思います。
挑戦するには工具が色々必要になるので、工具代まで考えたらリビルトのほうが良かった…とならないように注意してくださいw
※オイルだらけになって写真は撮れなかったので分解図でも…
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ステアリングラックのオーバーホールキットは存在するのですが、必要なガスケット類をバラで買ったほうが大幅に安い罠なので注意してください。
自分は知らずにオーバーホールキットを買って、作業ミスで潰してしまったOリングを単体で購入するときに妙に安くて計算してみたらorzでした。
ラックを外したら、コントロールバルブ部を外してから、各種ソケット、エクステンションバー等を駆使してオイルシールを抜きます。ラック部は助手席側のスナップリングを抜いて、運転席側から21mmの薄口ソケットを付けたエクステンションで叩いて抜きました。
コントロールバルブ部もソケットのサイズは忘れましたが同じように抜きました。
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赤枠内のOリングはゴム製とテフロン製がありますが、テフロン製は硬くてそのままでは入りません。SSTで広げることになってますが、他車では両手人差し指を使って広げる方向に力をいれてグルグルやって広げてから装着しました。そのままでは組めないので広げた分を縮めるのですが、手では無理だったのでホースバンドで締めたら上手くいきました。コントロールバルブ部の4連リングは特に難しいので、一個70円なので余分に用意することをおススメします。自分はコツを掴むまで3個失敗しました。
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赤枠内のゴム部品を忘れず注文してください。自分は忘れて工期が伸びました。
ポンプからのホース及びリターンホースのユニオンボルトのガスケットは汎用品を使用しました。
内径が違い16mmと17mmです。アストロで購入しました。
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赤枠内のベアリングは再利用不可ですが、規格外で高価なので外したものに異常が無いことを確認して再利用しました。
圧入は深い場所だったりラック本体が大きかったりで難しいので整備工場に依頼したら2000円でやってもらえました。
プレスがあっても一人では難しいので安くやってもらえる工場に頼むのが無難です。
コントロールバルブ部のベアリングの圧入は27mmのソケットがピッタリでした。
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赤枠内のオイルシールの圧入は本来はSSTを使用するのですが、30セルシオキャリパーのピストン(前後共通)が最高のSSTになりました。安いのでこのためだけに一個買ってもいいと思います。ソケットでも出来そうですが、キャリパーピストン裏面はほぼ平らなので押しやすいです。しかも押す側が凹形状なので叩くための棒が横滑りして内面を傷つける危険がありません。運転席側は長い棒を使って奥まで叩き込みます。助手席側はラックを入れた後キャリパーピストンは使わずに、元々入っていた青枠の部品を使って叩き込みます。傷つけないように叩くときは当て木をしましょう。
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オイルシールにラック歯部を通すときに、リップ部を傷つけないように保護する熱収縮チューブがSSTとしてあるのですが、品番がわからなかったので画像の物を使用しました。外すときに苦労しないようにラックにグリスを塗ってから装着すろのがポイントです。
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赤枠のブッシュは純正品で出ないのでebayでウレタンブッシュを個人輸入しました。
一番安い物にしましたが、内部のカラーがジュラコンで微妙です。まあ大丈夫だとは思いますが、やはり金属のほうが安心です。
テフロンOリングの組み込みのコツさえわかればそれほど難しくは無いのですが、とにかく汚いのと面倒です。
やるならまずはラックを分解して内部構造を把握してから各部の再利用の可否を判断し部品発注→オーバーホールがいいと思います。手に入るなら中古ラックを買ってオーバーホール後交換するというのもいいでしょう。リビルトと違って手元にスペアが残ります。
安物リビルトはOリングを全部交換していない物などがあるようであまりいい話を聞かないので、やはり現物オーバーホールがいいと思います。自分は様々な失敗の損失や圧入外注工賃、ウレタンブッシュを含めて1万5000円でおつりが来ました。失敗せず部品をバラで発注すれば1万以下です。
オイル漏れも無くなり激安リビルトよりも更に安くウレタンブッシュも装着できたので手を汚した甲斐はありました。
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