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地味にいろいろ試しながら進めているレコードプレーヤーです。
煮詰めていくうちにわかったのは、回転系の音質への影響はアームやカートリッジ以上・・・

マグネフロート量、OTTO TP-L3から移植したリニアモータのGAP、回転系の固定方法どれも、かなり音が変わってしまいます。

現状ではリニアモータのGAP 0.8mmとして、どちらかというとエネルギーやドライブ感が出る方向にしています。

回転系の固定はアームとの位置関係が変わらないようにしっかり固定しないといけないと思っていましたが、試しみたところある程度の重量があれば完全に固定しないほうが開放的な鳴り方になりました。

こんな感じで回転系は置いてあるだけです。


インシュレータは3tドライカーボンとスパイク(ステンレス止めねじ)で構成しています。




スパイクの下も0.8t ドライカーボンです。


エントリークラスのカートリッジ(当時はシェル付きで\5k前後)で、回転系は置いてあるだけですが、音に歪感や不安定さが出ることもなくとても素直な音で女性ボーカルのディテールは特筆です。セオリーに反しているかもしれませんが、聞いていてとても心地良いので良しとしています。

まとめ
1.リニアモータの個体を中古で入手する場合の注意点
マグネットが浮いてしまったものは、ワウフラが増加している可能性あり
(ストロボが静止せず周期的に流れる)

2.リニアモータのGAPは広げていくと優しい出音になるが、広げすぎると規定回転になるまでに時間が掛かる。サービスマニュアルには1mmと書いてありました。

3.マグネフロート量は多すぎても少なすぎてもバランスが崩れやすい。調整機構がないと好みの音は作りにくい・・・

4.スピンドルをボールで受ける場合はタングステンなどの金属ボールより、Si3N4(窒化ケイ素)などのセラミック製が情報量も多くおすすめ！

5.アームパイプに繋がっているだけのアースコード・なめてました・・・
かなり影響します。
オーグラインとビンテージwesternのハイブリッドで様子見中

6.良い回転系は安価なカートリッジでも、かなりの解像度が得られるので、それなりに音楽を楽しめます。(今まではAT10Gが楽しめるカートリッジと思ったことがなかった・・・)当然ですがMCを使えば更に高解像度で楽しめます。

7.ジャンクレコードも洗えば、多少のスクラッチノイズが残ったりしても、メインソースとして成立する・・・