真夏のヒットマン事件簿その9～崩れ去る壁と暴走～

私のお手紙が届いたと思われる日。

もろ仕事時間中に一通の非通知で着信が・・
とんでもなく忙しい時期だったため、
仕事の電話かと思いでてみると、先方からの電話でした。

ぜんぜん時間が無いのでとりあえず先方の主張を短時間で聞きます。
・デフの引渡し時に中身を確認させなかった
・機械式デフ特有の動作確認を怠った
・それらは意図的であった

ということでした。「仕事中なので・・・というこちらの話は一切聞いてもらえず・・・」

まぁ分かりました。
自宅に帰るとメールが入っていました。

・いい加減にしてくれ
・支払期限を3日以内に変更します
・すぐに支払ってもらえれば工賃の請求はやめます。
・純正デフは自分の人件費含め○万先に振り込んでくれたら着払いで送ります。

だそうな・・・
いや、最初の連絡から数日しか経ってませんが・・・
何をそんなに焦るのでしょう・・

とりあえず、金額も日時もブレブレなので、
メールで整理した要求を問い合わせることにしました。

ついでに添付ファイルがきました。
画像です。
確かに一目瞭然の純正トルセンです。
でも・・・
なんか違う

そうこうしているうちに
我がサイバネティック生命体の青レンジャーから連絡が
「台湾のサイトで転売時のオークション写真発見。
　ついでに相手の家族氏名と実家の電話番号も確認。」

流石です。。
その画像ですが、もろ私が組んだデフです。
凄く特徴のある組み立てをしたので、一発で分かりました。
さぁ真っ黒だぞ。

別の友人からは、勤めていたときの職場、勤務状況も連絡が・・・
・まじめだが精神的に弱く、休みがち
・部署移動があった後、方針があわないとかで退職

いたって健全という感じではなかったようですね。

さぁ、反撃の準備が進みます。
足元を固めるため、先方に、もっと画像を送ってほしいと依頼します。
ただ、まだこちらの情報は一切開示しません。
あくまでドライに要求の明確化を依頼するに留めます。

つづく
次回「足し算が変」