スバルサンバートラックを「農道ポルシェ」と称して駆っているうちに、本物のポルシェ911が欲しくなりました。
マニアならば空冷モデル以外の選択肢はないのかも知れませんが、ポルシェ初心者で輸入車自体が初めての自分としては、価格・メンテナンスとも比較的敷居の低い水冷モデル(996型)に的を絞り探すことにしました。
ここ最近(2017~2018年)の日本市場において、996型の911カレラは底値と言ってもいいくらい価格が下がっており、前期型996カレラクーペ(ティプトロニックS)などは、300万円もあれば重整備・車検付きで極上車が狙えます。
ちなみに、新車時のポルシェ911(前期996)カレラクーペ(ティプトロニックS)の車両本体価格は1,070万円です。
2017年1月、業者オークション・中古車サイト・ヤフオク・個人売買サイト等を駆使して車両検索が始まりました。
魅力的な車両との出会いは何度かありましたが、自分の優柔不断さやその他諸事情によりなかなか購入には至りませんでした。
1年ほど経過した2018年の春、中古車サイトで1台のビアリッツホワイト外装の996に出会います。
2001年式 ポルシェ911カレラ ティプトロニックS
ディーラー車 複数オーナー 車庫保管 修復歴なし 走行距離13万キロ
オンボードコンピュータやサンルーフはもちろん、リアワイパーすら付いていない地味で過走行の996ですが、妙に惹かれるものがあり、気が付いたら販売店に問い合わせをしていました。
過走行ながらもその大半をポルシェセンターにてメンテナンスされていた前期最終型の996、頭を冷やしても冷やしきれず、5月の連休明けには契約手続きを済ませていました。
車両のコンディションもさることながら、販売店様の丁寧なご対応は素晴らしく、初めての輸入車にもかかわらず、納車までの手続きはもちろん、その後のフォローまで完璧でした。その辺のトヨタディーラーよりも親切丁寧で、つくづく車選びは人選びだと思いました。
新車販売から現在まで東海・北陸地方で大切にされてきた996カレラは、2018年6月末にわが家にやって来ました。
納車日の6月26日(火)は晴天で、陸送業者を経由して国土交通省山形運輸支局で車両を受け取りました。初めてのポルシェ、そして初めての左ハンドルにドキドキしながら自宅まで運転して帰ったことを覚えています。
納車後すぐに、ポルシェセンターに問い合わせを行い、リコールおよびサービスキャンペーン等の対象車両でないかを照会しましたが、該当ないようで安心しました。
996~997型ポルシェ911カレラにおける、エンジンのインターミディエイトシャフトの不具合は、悪名高いトラブルなので身構えてしまいます。
納車から2ヶ月が経過し、およそ1,000キロほど走行しましたが、不具合等は出ていません。国産車との操作方法や乗り味の違いに戸惑いながらも、ポルシェの世界を堪能しています。
9年間苦楽を共にしたY31グロリアグランツーリスモSVは、手元に残すつもりで最期まで葛藤していましたが、最終的にそれは叶わず、恩師とも言える地元のハチマルカー専門店様を通じて志の高いY31オーナーのもとに嫁ぎました。
Y31グランツに注いだ情熱を911に引き継ぎ、精進したいと思います。日産車は降りてしまいましたが、これに懲りず今後とも皆様のご指導をお願いいたします。
最後になりますが、今回のポルシェ911購入にあたり、多くの情報をご提供をいただいた なめんなよ 様、親身になったアドバイスをいただいた欧州車乗りのみんカラ仲間の皆様、そして「激安メルセデスを維持する」連載ブログで欧州車の醍醐味を教えて下さった 80エヒメ 様、ガンメタグロ 様に心より感謝いたします。
Posted at 2018/08/26 18:27:17 | |
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