2012年03月17日

某オクでカタログを検索していたら、
懐かしい「けんちゃんでんしゃ」を
見つけたので、迷わず落札しました♪
1973年に第1刷が出て、落札商品は
1574年(すごいミスプリですw)の
第2刷でした。主人公は小さい頃から
めっちゃディープな路面電車マニアで
大人になって路面電車の運転手になった
けんちゃんです。舞台は戦前から戦後の
東京で、路面電車の繁栄と衰退の歴史が
淡々と描かれていて、実に味わい深くて
考えさせられる内容です。この本が出た
1970年代前半は、モータリゼーションが
急速に進展して、路面電車が邪魔者扱い
されるようになり、地下鉄も現在ほどは
路線網が発達していなくて、バスがまだ
隆盛を極めていた時期でした。その一方で
光化学スモッグが大問題になった時期で、
1973年から自動車排出ガス規制が施行
されました。それから約40年の時を経て、
都電は1路線とはいえ生き残っていて、
バスは低床車からリフトバスが登場して
今ではノンステップバスが主役になり、
電車の駅にはエレベーターが設置され、
都会ではバリアフリーが進みました。
電車は進化し続けているようですが、
300系新幹線は「たったの」20年で
昨日引退してしまいました。この本の
主人公のけんちゃんは、昭和1ケタの
生まれなので、もし今も生きていたら
80過ぎのおじいちゃんだと思いますが、
今どきの東京の交通事情を目にしたら
果たしてどう思うことでしょう?
Posted at 2012/03/17 11:05:06 | |
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