
待ちに待った浜名湖オフ
一年振りである。
昨年参加したときは、BMWのZ系がたった4台だった。
とても寂しい。しかも初参加である。
心もとなくて、生まれたての小鹿のようにプルプルしていた。
趣味性が高い車種だけにもっと集まってもいいのに、とも思った。
だが、大勢ではないが気さくにしゃべりかけてくれた人たちがいた。
Z3Mを駆るCAROLさん、くろねこさん。
E46のアウトローさん、ふみさん。
また、夜の宴会ではJillさんをはじめ、Kyoshunさん、Foxさんなど、
いろんな人たちと出会えた。
来年もまた会おう!!
お互いに誓い合い、岐路に着いた。
2010年の5月22日のことである。
そして、2011年5月21日
とうとう、浜名湖オフの日がやってきた。
あまりにさびしかったZ系だが、今回は違う。
CAROLさんに声をかけていただきZ3M軍団が13台!?くらい?
Mr.TWさんにも声をかけていただきZ4M軍団が7台!?くらい?
合計20台も集まったのである。
オフ会参加車両の合計が100台なので、なんと5台に1台がZ系ということになる。
昨年とは大違いだ。
幸いにも天候に恵まれ、のんびりと楽しい時間をすごすことができた。
去年の教訓を活かし、関東Z4M組の「るな吉」さん、「玉」さん、すちんがの3人は
事前にノンアルコールビールとおつまみと弁当を用意。
また、折りたたみチェアも用意した。
完璧だ。あまりにも計算されつくしている。
俺たち3人はなんて冷静で完璧な男たちなんだ。
オフ会自体は皆さんのレポがあるので、割愛しよう。
今回は泊りではなく、日帰りということで参加した。
かなり日焼けしてしまい、疲れていたが、るな吉さん、玉さん、すちんがの3台で
岐路に着いた。
浜松西IC手前で給油完了。完璧だ。計算高い俺たちに死角はない。
ただ、朝の集合時に目的地と時間さえ理解していなかったのは内緒である。
まずは、玉さんのZ4Mクーペが風を切り裂きながら東名に上がる。
続いて、俺が2速からのフル加速でスムーズな合流を果たす。
完璧だ。完璧な合流じゃないか。俺たちに死角はない。
そして少し遅れて、放尿を終えた、るな吉さんが追いついてくる。
しかも俺たちは絶対に法定速度を守るのだ。
完璧じゃないか。
俺たちは完璧なるジェントルな大人の男たちなのだ。
しばらく、3台は東名高速上りを東京に向けて走り続けた。
今から思えば、浜松西ICから乗った直後から異変が起こっていた。
丁度、俺の下腹部がごろごろ言っていたのである。
下腹部の異変が少しずつ、下に移動しているのが感じられる。
ここで、おれは気が付いた。
そう、きわめて冷静に事態を把握する俺は気づいたのだ。
下痢(びちびち)だと。。。。
だが、まだ第一アナールノックまでは来ていない。
だがしかし、確実にノックするに決まっている。
そのノックが渋滞中にやってきたら、そのとき俺はジェントルな大人ではなくなる。
そんなことはこの大人な俺のプライドが許さない。
そうだ!!
早めにトイレに行っておこう。日本平SAで済まそう。
まだまだ余裕のあるうちに。。
ふっ!、俺ってなんて冷静なんだ。
そんなことを考えながら走っていたら、日本平SAが近づいてきた。
まずはSAに立ち寄ることをるな吉さんと玉さんに合図して離脱しよう。
右斜線が空いていることを確認し、
挨拶を。。。。!!!!???ん???
と思ったそのときだった。
前を走る玉さんがいきなりSAにはいる。
あれ?玉さんなんかあったのか?
とか思っているうちにSAへの道を観光バスにふさがれた!!
なんてことだ!俺は日本平SAに入ることを失敗してしまったのだ。
だがしかし、なぜ玉さんが。。。
などと考えながら走り続ける。
次は由比PAだ。何キロあるんだ?20kmちかくか。。。。まあ、だいじょ う。。
コンコン
それは突然の出来事だった。
ついに、お腹の中のビチビチが、俺のアナルをノックしたのである。
第一波が襲う。
由比までまだ18km。メーターを読む。
100mごとに距離が短くなっていくが、、、こんなにも100mが長いとは!
そうこうしているうちに、間髪いれずに第二波が俺を襲う。
流石に第二波まで来るとヤバイ!!!
ハンドルを握り締める力が増す。
そして、いやな汗をかき始めるのである。
ヤバイ!!やばいぞ。。俺!!
直線の高速道がゆがんで見える。
トンネルのオレンジの光が天国への入り口に見える。
CAROLさんに軽並だねといわれたクラッチが岩のように重く感じる。。。
そして、残り5km、、、
ぐっはぁっ!!
長い!!まだまだじゃないかっ!!
そして、無常にも第三波が!
すでに、俺のアナルはプルプル震えだしている。
完全にヒクヒクしている。
これは本当にまずい。
あまり多くは使えないが、ここでびちびちを少しだけ引き伸ばす奥義を出すことにした。
それは、「み」が出ないように最大限に気を使った「屁」である。
難易度は低い。が、一歩間違えると大惨事になる諸刃の剣である。
「み」が出ないように、でないように。。精神を肛門に集中させる。。。
プスゥゥーーーー。
ふぅ、、、、成功だ。
少しだけリミットが遠ざかった。
帰りということで屋根は閉じたままである。当然においは車内にこもるが、
そんなもん知ったことか!
しかし、ノックの波の感覚が次第に短くなっている。
後2km、もうちょっとだ!由比までの辛抱だ!
そう言い聞かせつつ走っていたが、
なんと前にはバスとトレーラーが車線をふさいでいる。
しかも遅い!!!
なんだお前ら!!
とにかく早く追い越しを終わらせろ!
なぜ?なぜ?高速で70kmなのだ?なぜ???
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~。。。。
また来やがった!
第二の奥義、「ラマーズ法」を繰り出す。
ヒーヒーフー。。。。ヒーヒーフー。。。精神を無にする。
これもまた、長年培った奥義の一つである。
だが、奥義もむなしく、ついに第何波とかではなく、
連続ジャブを俺のアナルに放ちだした。まるで三度バックをむちゃくちゃにたたくヌコのように。。。
すちんがの肛門??ボコボコにしてやんよ!!
∧_∧ =つ≡つ =つ≡つ =つ≡つ =つ≡つ つ =つ≡つ =つ≡つ
( ・ω・)=つ≡つ =つ≡つ =つ≡つ =つ≡つ つ =つ≡つ =つ≡つ
(っ ≡つ=つ =つ≡つ =つ≡つ =つ≡つ =つ≡つ つ =つ≡つ =つ≡つ
/ ) =つ≡つ =つ≡つ =つ≡つ =つ≡つ =つ≡つつ =つ≡つ =つ≡つ
( / ̄∪ ババババ ババババ ババババ ババババ
俺は越えられない壁が、いや、越えてはいけない壁がすぐそこまで迫っていることを感じていた。そして、それは、俺の力ではもうどうしようもないのだ。
苦悶にあふれる表情を不思議そうに眺めるるな吉さん・・・・
さようなら。。。そしてありがとう。。。
もうだめだっ!!
あぁっーーーーー!!
翌日、私はプランターを買って、バジルの苗を植えた。
紫蘇の栽培も始めた。
そろそろ、パセリの芽が出る頃だ。
植物は俺の心を癒してくれる。
私は、風にそよぐ緑輝く雑草になりたい。
静かに生きていくのだ。
おしまい
※浜名湖オフを開催していただいたみなさま、本当にありがとうございました。
十分な挨拶もできずに帰路についてしまいました。本当にご苦労様でした。