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2014年09月08日

メルセデス・ベンツ W205 C200 AMGライン 試乗記

メルセデス・ベンツ W205 C200 AMGライン 試乗記 先週末は久々にヤナセへ行ってきました。
目的は色々ありましたが、W205へと進化したCクラスの試乗もその一つ。

F30導入時はメルセデスも候補に挙げており、E350ブルーテック,G350ブルーテックが上位候補でした。
しかし、サイズの問題が立ちはだかり(この辺りはF10が外れた理由と同じです・・・)、早々に脱落する結果となりました。



ワールドプレミアされていたW205も当然ながら気になる存在でしたが、ディーゼル導入のスケジュールが読めなかったことがネックでした。
仮にですが、当時W205のディーゼルが導入されていれば相当迷ったことでしょう。

今回は現ランナップでは希望仕様といえる、C200アバンギャルドAMGラインのエアサスモデルに試乗することができましたので、試乗記をお伝えしようと思います。

デザイン
「二面性を宿す」

曲線を多用した面構成と力強いキャラクターライン。
ロングホイールベースとスラントしたリア。
破綻しそうなアイコンを並べて昇華させた先には「重厚感と躍動感」という二面性を宿す印象です。
ちなみに真後ろにつくとメルセデスとは一瞬気づかないほどに「垢抜けて」いると感じます。

インテリア
「ハイライトの一つ」

W205のワールドプレミア写真を見たときに衝撃を受けた部分がインテリアです。
実車を見てもその印象は変わらないばかりか、仕上げの良さや絶妙なレイアウトに触れることができ、一層素晴らしさを感じました。
Dセグメントのセダンとしては「色物」と見られがちな、クランベリーレッドとブラックアッシュウッドの組合わせもとても似合っていました。
正しく、写真の「あの」雰囲気がそのまま有機的なマテリアルとして空間に存在しています。

3erがE46から一気に質感を向上させたことで、W203,W204(前期)と少し分が悪いと感じていたインテリアですが、この進化は正しく「メルセデスの本気」を色濃く表していると思います。
間違いなくW205ハイライトであると確信しました。

乗り味
「新鮮な感覚」

Dセグメントでは「飛び道具」といえるエアサスの効果は想像以上でした。
段差によるハーシュネスを1発で収束させるだけでなく、路面を軽く撫でるような乗り味が強く印象に残りました。
喩えるなら、ボディのプレスラインを乗り越えながら固形ワックスを塗布する感覚と言えるでしょうか。
アルミハイブリッドボディの効果も含め、上屋の軽いDセグメントとエアサスの相性はかなり新鮮でした。
この乗り味はアジリティ・セレクタをComfort→Sport→Sport+→Individualとモード変化させても大きく変わらず、試乗中はSportとSport+を中心に走っていました。

一方、アジリティ・セレクタによるステアリング特性の変化はどこか人工的な印象を受けました。
ハンドリング自体はFRらしいニュートラルステアで操作し易かっただけに、熟成を期待したいポイントかと思います。

アイドリングストップはDセグメントでは群を抜いてマナーが良く、コールドスタート時を除いてほとんどエンジンの始動を意識することはありませんでした。

走行性能
「洗練されていて扱いやすい」

W204後期で好印象だった7Gトロニックはより洗練されていました。
繋がりの良さ,キレはそのままに、変速時のショックは低減されている理想的なブラッシュアップと感じました。

ハンドリングはエアサスの懐の深さもあり、外乱に対して姿勢変化が少なく、FRのお手本ともいえるニュートラルステア。
状況変化に対する余裕をドライバーに与えてくれる特性と言えそうです。

直4 2.0Lターボ 最高出力184PS、最大トルク300Nmのエンジンは期せずしてF30 3erと近いスペックですが、性格は全く別物。
全域に渡ってトルクが一段上乗せされた印象を受け、かつリミットまでストレスなく回るF30が大排気量NAと喩えられるのに対し、こちらは古典的なターボと言ったところでしょうか。
1500rpmを境にタービンの音がハッキリと聴こえるようになり、強力な加速を伴ったまま5000rpmまで一気に回ります。
5000rpmより上はやや落ち着いてレブリミットまで到達します。

レスポンスは穏やかで扱いやすいですが、ダウンサイジングターボでここまで過給を意識するモデルは珍しいと思います。
個人的には気に入りましたし、ダウンサイジングターボも個性を競う時代に突入したのではないでしょうか。

ブレーキは効き始めてからは踏力でコントロールするタイプで、メルセデスらしい適度にオーバーサーボかつ剛性の高いフィールもあって、とても安心できるものでした。


全体的に完成度の高いモデルでしたが、一つだけどうしても受け入れられない点があります。
それはATのセレクターレバー。位置が非常に悪いと言わざるを得ません。

コンソール周りのスペースを有効活用できるステアリングポスト付セレクターレバーの採用は分かりますし、特にW205の場合はインテリアデザインに大きく貢献していると思います。
ただし、ここからが問題でW205に限らず最近のメルセデスでは一般的な輸入車のワイパーレバーに位置する部分にセレクターレバーがレイアウトされています。
操作方法も似ており、誤操作を招きかねないと感じています。

これは是非とも改良を強く希望したいと思います。


最後になりましたが、上記の問題はあれどW205はまさに「F30 3erの好敵手」と言えます。
冒頭に書いたように、ディーゼルの導入計画が明確ならば待っていた可能性は高く、故にこの試乗を以て検討することとなれば非常に頭を悩ませていたと思います。
ブログ一覧 | 発表会・試乗 | 日記
Posted at 2014/09/08 22:26:13

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