天心のブログ一覧

　まったく、車に関係ない話で、恐縮しています。しかし、車関係で書くことが無いな。近日中に⑧のオーディオ修理をします。ブツブツと雑音が入るので。

話を研究会に戻します。
「講演の前に先立ちまして、先生の御略歴の紹介をさせていただきます。」司会の福大の教授が話し始める。招待された大学教授の紹介があります。いつも思いますが、仲人の新郎紹介くらい褒めちぎります。優秀な成績でご卒業され、海外留学を経験し、厚労省からの仕事を仰せつかり、云々(長いけど定型文です）。
　まず、これから話される先生は権威があるんだぞと、アピール。
内容はところどころ自慢話が鼻につくが、まあまあためになる。それで、デジカメで録音していました。

講演会が終わり、帰ろうかと思ったら、急に3、4人の黒服の男に取り囲まれました。
「ちょっと待ってください。」
「はあ、なんでしょう。」
「いま、ビデオ撮影していましたね。」
「はあ？」
「記録されると、困るんですよね。」
「ところで、あなたは。」
「私は、名告製薬のものです。」
どうすればいいか分からず、だまって相手の顔を見た。私より少し低い所に長い顔が固まっている。
「撮影されたデータは公表されると困ります。今すぐデータを削除してください。」
なんだか、迫力のある男たちにデジカメを取り上げられそうな雲行きである。
隠居先生ピンチです。
「あのー、録画じゃなくて録音だったのですが。」
しばらく沈黙があり、それなら良いと開放されました。

他の人に知られて困るものなら、最初から発表しなければいいのに。
自己顕示欲から我慢できなかったのでしょうか？

そんな風だと偉くなれるのかと思って、会場を出ました。