
今回スピーカーシステムを自作するにあたり、自分の求めているオーディオとは何かをもう一度考えてみました。
音楽との出会いは、小学校に上がる前にすでに我が家でピアノ教室が開かれており(ヤマハ音楽教室?からの先生の派遣)多くの近所の子供たちが習っていました。
その時からいろんな音楽が身の回りにあふれていました。
小学校高学年からラジオなど音の出るものを自作しては楽しんでいました。
中学に入って、音楽室のとんでもないオーディオセットを見て憧れを抱きました。教師の自作のタンノイのスピーカーやMCカートリッジ、雑誌でしかお目にかかれなかったアンプ類。教師はよっぽどのマニアだったんだろうと思います。
英語の先生の研究室には「ステレオ誌」が並んでいて自由に読ませていただけました。
このころ長岡氏というスピーカーの自作をされている方の文章を読み、これなら自分でも挑戦できるとコツコツスピーカーを手作りしました。高級なユニットは買えないので、ジャンク品(TV用のスピーカーや捨てられたオーディオセットからの取り外し品)を使ってバックロードホーンやバスレフのエンクロージャーを作ってはアンプにつないでLPをきいていました。当時クラッシックのLPなら親が買ってくれるのでそればかり聞いていました。
高校ではパラゴンを自作するような同級生に出会い、二人で音楽喫茶に足を運び名器、名盤に触れる機会を得ました。
大学時代はソニーショップの丁稚をするようになり、ここでマニアの方にいろいろ教えていただきました。その当時のマニアの方は実践派で、安いものから高級なものまでいろいろ試されていて、値段に関係なく好みで選ぶのがいいよと教えてくれました。今日までその教えを大切にしていますし、いい音の自分なりの基準もこのときに作られたと思っています。その人はケーブル類はお金をかけるだけ無駄だからよしなさいと笑っていました。気温を10度下げれば電気抵抗は10万円分のコード使うより下がるぞと言ってました(笑)
話を車に戻すと、今まで乗ってきた車には必ず何かしらのオーディオがついていましたが、もともとカーオーディオの限界を知っていたのであまりお金をかけない弄りしかしていません。限界の最大の要因はスピーカーの位置にあります。ほとんどの場合カーオーディオは間接音しか聞けないのです。バモスしかりです。
今回は自分の理想の環境をクルマの中で作ることを考えました。リスニングポイントは車の運転姿勢に合わせ、防音は車というガラスに囲まれた劣悪な箱の中ではお金かけるだけ無駄なので全くやらずにおいています。スピーカーコードは160円/mのOFCで十分効果があり、それ以上は無駄だと材料工学の点からもわかっていますのでエーモンさんのを使っています。
もちろんバッ直も効果あると思います。
電圧の下がった電池では携帯オーディオでも音が悪くなることからもわかるように、アンプにはきちんとした電源をつなぎましょう。
5cmのフルレンジでは20Hzから60Hzの音は出ないのでそこはサブウーハーに振っています。
今車でよく聞いているのはほとんどボーカルメインの曲で、このシステムはこれを聞きやすくするのが最大の目標でした。ほぼ目標達成したと思います。
ちなみにユーロビート系の曲を聴きましたが遜色なく聞けたのは予想外でした。
興味のある方はご自分のお気に入りにCDをお持ちくだされば僕の車で視聴していただけます。耳を疑うこと間違いなしです。
これからご自分のオーディオを弄ろうと思っている方はメーカーの宣伝や雑誌の評価など信用せず、ご自分の耳を信用しましょう。
Posted at 2011/02/17 15:22:33 | |
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