
この1枚の写真は、いかにも私が撮りそうな写真であるように思えて、思わず笑った。
いわゆる”癖”というのか、、、でもその癖にも多分に自分なりの信念があって出来上がったものだと思っている。言い換えれば愛車撮影の際の「こだわり」。
まずは場所。基本的に街中にありそうな人工物は極力写り込まないロケ地を選ぶ習性がある。通行人、標識、看板、柵やガードレール、マンホール、街灯、被写体以外の車両等々。この写真に紛れ込んでいるアスファルトや白線、輪止すら出来れば排除したいほど。
すると必然的に自然豊かなところを選択するようになってくるのだが、ここ箱根というロケ地は都内からの距離も近く、非常に利便性の良いところだ。せっかく多く富士山が臨める駐車場があるのだから、これを使って霊峰富士を背景にするのも悪くない。
次に時間帯。大半は色彩とコントラストが穏やかになるマジックアワー。またこの瞬間は光が回っていて影が目立ちにくくなるため柔らかな写真になる。そして実は他に重要な要素がある。
順光、斜光、逆光と光源と被写体の位置関係には3種類あるが、このうち斜光が最も撮りやすい。この写真も例外ではない。ちなみに順光の場合はかなりしんどい。メリハリは出やすいが、色味が出過ぎる。白飛びのオンパレード。逆に逆光といえば…本音では理想的。シルエットが美しく出る。手法としては被写体に合わせた露出で背景に余計なものがあれば白く飛ばすか、反対に絶景に露出を合わせて被写体に光を当ててアンダーを補うか。ただ後者は車両という割と大きな被写体には現実的にコンディションが厳しい。そこで斜光。これらの中では最も被写体の立体感が出やすい。86の場合、フェンダー(特にリヤ側)のラインはきれいに出る。そしてこの斜光の特徴が一番活かせるのがマジックアワー付近の時間帯。
広角~標準の焦点距離。絶景を活かすため望遠は避けている。
フレアやゴーストを避けたアングル。
失敗の少ない三分割法による構図。
RAW現像の際には闇雲に夕方を追及したホワイトバランスは選ばない。実車通り、ヘッドライトは白く、フォグは黄色い、、、つまりはリアルから乖離したホワイトバランスにはしない。ただせっかくのマジックアワーを活かすために彩度は多少高め、絞まりが出るようコントラスト値を少し上げたレタッチ。
ちなみにカメラ任せの撮って出しがこれ↓
ゆう♪流RAW現像したものがこれ↓
実はこれらの写真を撮った7分前…
日の入り直前にはこんな写真を撮っていたものだが…雑草の影がロッカーパネル付近に写り込んでしまった為にお蔵入りだった。夕方は影が伸びるので注意が必要ですな。
Posted at 2013/11/27 01:08:15 | |
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