ikasato(横町モータース)のブログ一覧

イギリスCORGI社製ミニカーフォルクスワーゲンビートルをレストアしました。

これは小学校四年生の時父が出張のお土産に買ってきてくれたもの。43年も前の話。
1/48サイズで上についたハンドルを回すと前輪が連動するちょっと珍しいミニカー。元々は教習車という設定みたい。私はこれが大変気に入って子供時代買ってもらったミニカーは唯一これだけ残った。あとのミニカーは全部成人してから自分で買ったもの。






気に入ってたのでとにかくいじくり倒した結果窓ガラスはとっくに無く塗装の剥がれをメチャクチャな筆塗りで上塗り、タイヤは経年劣化で一度全部廃棄してチョロQかなんかのタイヤを無理やりはめてさらにそれも劣化でボロボロ。
ミニカーを整理していてちゃんと直してみたくなった。


とはいえとにかくタイヤの選定に時間がかかった。
とあるミニカーショップでメーカーから取り寄せるかたちでCORGIのタイヤを買えそうなのだが納期不明な上同じメーカーの物だと又すぐ劣化するかもと思ったので別のアプローチ。


そこでAmazonで見つけたのは飛行機のプラモデルのディテールをアップさせる別売パーツのタイヤ(ホイール付き)
これの外周を削って合わせることにした。


コイツがあったので本腰入れてレストアする気になったというのが本当のところ。


それと2㎜の真鍮棒
これを後輪の車軸にする。



ピンバイスで慎重に穴をあけリューター用グラインダーの軸部分にタイヤをはめてリューターで回転させながらヤスリを当てて外径を15㎜に削る。


そしてホイールを金色に。ノーマルのホイールが金色なので

サインペンでお馴染みのマッキーの金色がモデラーの間で好評のようなのでマッキーで塗った。



ホイール部分にマスキングして



艶消し黒


今度はタイヤ部分にマスキングしてラッカー系クリヤーを吹き付け。
マッキーは発色は良いが触ると手についてくるので。


タイヤホイールが塗り終わりました。


当初目論んだ真鍮棒による後輪車軸は先端のカシメが思ったようにはなかなか潰れずすぐに曲がってしまう。
同じ径の真鍮釘が家にあったのでこれを左右から差してどうにかならんかとか考えたりしたがセンターの合わせがどうにも上手くいく気がしなかった。


そこで新たに2㎜の真鍮パイプを軸にして先端は径1.5㎜の真鍮釘を差し込んでみることにした。


これが見事に上手くはまる。釘は少しだけ湾曲させる事でパイプの中で抵抗が生じて抜けなくなるいい具合。後々分解する時(そんな時あるかわからん)にも対応できる。


ピタリと収まった。


前輪の車軸ピンは一旦抜いてもそのまま使う事ができた。


シャーシに内装の樹脂パーツをとめる部分もカシメだったのでドリルで穴をあけ適当なネジを無理やりねじ込んでネジ山を形成させる。



これでシャーシが完成。
やれやれ。



次に窓ガラスにとりかかる。
練り込むタイプのパテで


内側の型を取る。




そして塩ビ板を熱して型を押し当ててガラスの部分を生成する目論みだったが、これが本当に難しい。
熱と押し込み具合のバランスを上手くしないと全く押せないか塩ビに穴があくかのどちらかになる。このへんのスキルはもっともっと勉強し試さないと無理と痛感。熱する道具もガスレンジじゃだめだしね。


なのでせっかく取った型から型紙を起こして四方向一枚ずつチマチマと切り出した。


リヤガラスは三次元的に湾曲してるのでマウスのパッケージから合いそうな曲面を切り出した。



次はボディ。
ボディもカシメを壊して分解したのでネジでとめる必要がある。
なるべく垂直にあけるためまずは木でこういう治具を作る。


これで押さえておいて二ヶ所のカシメ部分に穴をあけるつもりだった。

が、治具は無駄だった。


フロント部分はドリルがずれてぐちゃっとなってしまった。そこで出来るだけ深く掘り直しておいて使う予定のネジを入れて紫外線で固まるタイプの接着剤を流し込み一旦固める。


見にくいけどこれで上手くネジの型が定着しました。


ネジはAmazonを探るもいまいち合致する物が無い。
いいかなーと思っても「100個入り」とかの過剰な数。
なのでジャンクのノートパソコンを分解しまくり使えそうなネジを選ぶ事にした。


リア側は穴あけ成功してタップでネジ山を切る事ができた。ネジも長さを切って合わせられた。


汚い塗装はまずは剥離材で落とそうとしたけど上手く効果が得られず結局リューターに金属ブラシつけて丹念に落とす。


いきなりメタリックブルー吹いてみたけど隠蔽率が良くないので改めてサーフェイサーを吹く。


メタリックブルーを吹いてからマスキングしてライト部分は普通のシルバーで吹く。
マスキングテープにあらかじめ革細工用ポンチで穴をあけておいた。こういう作業がいちいち面倒くさいがやらずにおれない。



クリヤーを吹くとそれなりにイイ感じになる。


ノーマルでもテールライトは赤かったので塗る。
シルバーでベース塗ってクリヤーレッドを上塗り。
もはやモールドが消えかかっていたがかろうじて3分割になっていたので下の部分はバックランプっぽくシルバーを残す。
何十年ぶりに面相筆で息をとめ塗りあげた。


窓も紫外線接着剤ボンディが大活躍。
固める前に余分を拭いたりして決められるので細かい部分でありがたい。隙間に流し込んだりもできるし。


写真は分かりにくいがサイドの窓は軽く熱で湾曲を作ってから切ってはあてがい切ってはあてがいで決める。


全て貼り終えた。



そして完成。
写真無かったがハンドルもマッキーの金色で塗ってます。
全工程２ヶ月ぐらい。
なんとかカタチになりました。

Amazonでレッドマリーというオーストラリア原産の瘤模様のサンプル木材を見つけた。
グリップには十分な大きさで手頃な値段なので買ってみた。マルイV10のグリップにする。

既にあらかたの加工した画像からスタートだが本当は文庫本見開きくらいの大きさ。





ベルトサンダーで型に合わせて削っていく。



セオリーがわからないがとりあえずフレームにはめるためスクリューの受け側を堀こんでおく。青いグリップを並べた意図不明。





プランジャ部分の逃げも掘ってはめてみてひとまず安心する。



なんとなくイメージしながら

少しずつ

角を取っていく。



良い感じに丸くできたので

底部も斜めに削る。



厚みを減らした時の木片で色を試す。



木目を生かしたいのでウッドステインで下地をそめる。
つもりだったけど染み込まないし木目も隠れ色味も試験の時のイメージじゃなかった(泣)



クリヤーで仕上げるつもりだったけど作戦を変えてクリヤーレッドで艶と色味をごまかす事にした。
これなら一気にクリヤーレッドのほうがイメージどおりだったかも。



まぁ良しとする。





リューターで表のスクリュー穴を慎重に削る。
削ってはあてがい削ってはあてがい。



次にバレルを赤くしたいのでジャンクで色試験

最初アクリジョンを筆塗りでチャレンジしたけど悲劇的な結果になりアウターバレル一本ダメにした。
気を取り直しスプレーのメタリックレッドで塗る。

ラメ感がなかなか出ずしつこく重ねてようやくこのくらい。


コンパウンドで磨いたら

まあまあの色気が出た。



スライドが引かれた時赤いバレルが強調され


閉じてもここからﾁﾗ見せの色気というコンセプト。


トリガーも赤系に交換

なんとなく峰不二子が持つ銃をイメージした一丁になりました。

命名「レッドマリー」