【県東部中心に被害】 強い風雨を伴った台風9号による被害が8日、県東部を中心に拡大し、各地で避難指示や避難勧告が出された。県と静岡地方気象台は、御殿場、裾野、富士宮、富士の各市と小山町に土砂災害警戒を出し、各地区の住民に警戒を呼び掛けた。 小山町では午後4時までの1時間に120ミリを越す記録的な大雨となり、柳島地区66世帯が孤立。町による災害支援要請を受け、自衛隊員約50人が現地入りして、住民の避難支援に当たった。同町では、落雷によって約220世帯が停電し、両地区以外の約75世帯にも避難勧告が出された。降り始めからの最大降水量が210ミリを記録した御殿場では、2棟が床上、3棟が床下浸水した。市は同市萩原の15世帯に避難指示を出した。県危機管理部によると、避難勧告よりも緊急度が高い避難指示の発令は、県内の市町では異例という。