2014年10月11日
2サイクルエンジンの可能性
以前はクルマやバイクで一生を風靡した2サイクルですが排ガス規制で絶滅してしまいました。。
かなり昔の話ですが日産製のユニフローディーゼルというエンジンがありました。2サイクルのディーゼルでスーパーチャージャー過給のエンジンで他社のディーゼルよりパワーが出ていたため山道を走るバスやトラックとして重宝されたようです。ただ、独特のエンジン音でかなりうるさかったそうです。
ユニフローディーゼルの場合は排気バルブがあるため排気の吹き返しがないため、排ガスが綺麗になりパワーが出やすくなります。さらに下部のピストン付近から吸気し、上部の排気バルブで排気する形状となっているため無理のない構造です。
ユニフローディーゼルの究極形が船舶用ディーゼルなんです。その証拠に熱効率がなんと50%を越えています!面白いのが超ロングストロークで約100rpmという超低速で回しています。大きいものだとボア約1mでストローク約3mなんて怪物級のサイズもあります。普通に人がひとり入れちゃいます(驚)
なぜこれだけの熱効率を得ることができたのかというとロングストローク化と低回転化が大きいです。まず、ロングストローク化すると冷却損失が減り低速トルクが出やすくなります。さらにこの手の船は大型のプロペラをゆっくり回した方が効率がいいために低回転化するワケです。
この手法はクルマに応用できます。ロングストローク化は燃費重視の今時のエンジンはほぼそうです。低回転化はフリクションロスを減らす効果がありますし、低速トルク重視であればエンジンを無駄に回さなくても加速できますし効率のいい領域を使えます。これは低速トルク豊かなディーゼルが有利かもしれません。
ディーゼルだけでなく2サイクルのガソリンエンジン可能性はないのでしょうか?実は直噴など最近の技術があれば復活できるかもしれません。現にヤマハの船外機やアプリリアのバイクあたりが2サイクルを採用しています。アプリリアに関しては電子制御の直噴なうえ触媒までついた恩恵で排ガスは約80%削減し、燃費は約50%向上し、オイル消費は約60%低下させるという驚異的な進化をとげて見事復活できました。ネガティブな部分を抑えることができたことでまた返り咲く日も近いかもしれません。そもそも4サイクルに比べ小型・軽量でハイパワーなので、これらの問題がなくなれば逆に2サイクルの魅力が大いに出てきます♪2サイクルマニアの方には朗報ですね!<a href="/image.aspx?src=https%3a%2f%2fcdn.snsimg.carview.co.jp%2fminkara%2fuserstorage%2f000%2f018%2f705%2f828%2fd882bc80b5.jpg" target="_blank"><img style="WIDTH: 240px" alt="" src="https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/018/705/828/d882bc80b5.jpg" /></a>
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2014/10/11 08:29:42
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