2015年09月14日
エンジンの気筒配置と鼓動感について
市販されているクルマやバイクのエンジンは単気筒からV型12気筒、水平対向や変わり種のW型エンジンなど多種多様です。詳しい方でしたらご存知の通り気筒数が変わるとエンジン音と特性が変わります。さらに多気筒化することで振動を減らしたり、エンジンパワーを上げやすくなります。しかし、実はエンジンの気筒あたりの排気量が大きい方がトルクが出るので多気筒化すると低速トルクが出にくくなります。あとフリクションロスが増えるため燃費が悪くなります。
そのため、単気筒なんかは振動が出やすくパワーが出ませんが、エンジンが軽量で燃費や整備性がよく低速トルクが出ますから街中を走る時はいいハズ。単気筒のまま排気量を上げたビッグシングルなんてものもありますが、かなり鼓動だそうです。
アメリカンバイクのハーレーが昔から使ってるVツインは不等間隔爆発のため独特のバラけたサウンドになります。このサウンドと鼓動感により根強いファンがいるのだと思います。
ビジネスバイクとして低燃費・高耐久性で世界中から愛されているスーパーカブですが、マツダ系チューニング会社のM2を発足させた立花啓毅氏がかつてブリヂストンでバイク開発をしていた時にスーパーカブへの競合車として上回るパワーのエンジンや変速ショックを減らしたバイクを作ったそうです。しかし、ユーザーから走らないと苦情があったそうです。というのもカブには独特の変速ショックがあるためそれが速く走ってるような雰囲気が出ていたそうです。
私が大好きなユーノスロードスター(NA6)はテンロクのB6エンジンなんかは実馬力が100馬力程度とかなりしょぼいですが、設計が古いので若干振動を伴ってエンジンが回るのが鼓動のように感じるんです♪こういう鼓動感があると多少遅くても速く感じます。開発コンセプトが街中を流している40キロくらいでもスポーツカーを味わえものですからピッタリです!
ですから、個人的にスムーズに回るエンジンだけが正義ではないと思います。
例えば、フィアット500のツインエアは二気筒エンジンなので結構振動・騒音がありますが、それが鼓動感につながって街乗りでもすげー楽しいんです!ちょっとマニア向けですけどこういった鼓動感のあるエンジンはオススメです♪
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Posted at
2015/09/14 18:17:40
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