2016年02月27日
技術の日産?
最近日産のCMで「技術の日産」というかつて使っていたすげー懐かしいフレーズを復活させていました。その象徴は間違いなくGT-Rでしょう。ニュルブルクリンクで市販車最速タイムを日本車で叩き出したことは素晴らしいことです!しかし、気に入らないのは車量が重すぎることです。
例えば、R32のGT-Rが1500キロ代だったのがモデルチェンジするごとに重量は増え続けてR35のGT-Rに至っては1700キロオーバーのおデブです…。
戦闘力を上げるために超ハイパワーエンジンを搭載して、それを活かすために高剛性ボディ、高性能ブレーキ&極太タイヤなどで武装する。最後にこの武装で重くて曲がらないのでアテーサE-TSと電子制御というドーピングでごまかして曲がるクルマに仕上げるという手法で長年作られてきました。モデルチェンジするごとに重くなっているのにGT-Rが速くなっているのは日産が電子制御のセッティングがだんだん上手になっているからでしょう。でも、こんな物は技術の無駄使いです!
どんなに技術が進歩しても地球上にいる限り物理の法則から逆らうことはできません。例えば、クルマが重たくなる程ブレーキやタイヤの負担が増えて行きますすし、燃費も悪くなります。なにもいいことはありません!
さらにFR車の場合は重量物のミッションをリア側に配置するトランスアクスルは非常に有効です。しかし、日産が世界初だと自慢している「独立型トランスアクスル4WD」なんかは4WDのためまずは後輪駆動用のプロペラシャフトをリア側へ伸ばし、次に前輪駆動用のプロペラシャフトをフロント側に伸ばすので、プロペラシャフトが二本もあるという複雑で前代未聞な設計です。これでせっかく前後重量配分の改善できても重量増になれば本末転倒です!
GT-Rは速さに取り憑かれたマシーンに思えてなりません。もちろん、スポーツカーである以上は速さも大事なんですが、大事な要素は他にもあります。例えば、作り手の熱い魂を感じるこだわりや美学です!
私は個人的にこんなハイテク満載なクルマよりも、もっとシンプルでいいから軽量でハンドリングが良い楽しいクルマの方が好きです♪
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Posted at
2016/02/27 12:35:39
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