2015年11月23日
愛媛県にある四国電力の伊方原発が最近話題になってます。というのも非常に細長い半島の付け根に伊方原発が建てられていて整備された国道はあるものの原発へ向かうメインルートの道路は急斜面で曲がりくねっています。なので地震などで土砂崩れが発生すれば原発へのアクセスが不可能となってしまいます。
さらに原発事故発生時には伊方原発の西側の住民たちの避難が難しいことがわかりました。というのも避難の際に道路を使う場合はどうしても原発の目の前を通らなければならず非常に危険です。そうなると必然的に海からしか避難できませんが、この方法もいろいろ問題があります。まず5000人ほどいる伊方原発西側の住民をフェリーなど避難させるためには相当の時間が必要ですし、地震などで港までの道路が崩れる可性もありますし、南海トラフ地震では港付近に10mを超える津波が来ると想定されていますので港が使用不能になる可能性があります。そうなると最悪の場合は屋内待避しなければなりませんが、放射能対策を施したシェルターの収容人数はわずか500人程度なので明らかに不足しています。にもかかわらず住民説明会は行われずに再稼動してしまいました…。
柏崎刈羽原発の周辺でも避難が困難になりそうな場所があります。恐らく全国でも同様の問題があるのではないでしょう?
安倍総理は世界で最も厳しい新規制基準などと戯言を言ってますが、それは原発敷地内のみの安全性であって敷地外の道路は対象外となります。なので避難計画を無視されるワケです。
アメリカのニューヨークにあるショアハム原発なんて避難計画が不十分だという理由で建てられたのに一度も稼動せずに廃炉が決まりました。実は伊方原発とショアハム原発の地形は似ていて、細長い半島の真ん中に位置しているためショアハム原発東側の住民の避難ができませんでした。そこで住民たちが立ち上がり断固反対をし続けてようやく廃炉に持ちこみました。
日本でもキレイな空気、水、大地を守るために立ち上がらなければなりません。福島での教訓を忘れてはいけません。
ノー モア フクシマです!

Posted at 2015/11/23 12:29:48 | |
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2015年10月19日
新潟県の泉田知事が1986年に原発事故を起こしたチェルノブイリ原発へ視察に行くことが決定しました。その目的は地元の人たちの健康への影響などを調査している研究施設や、事故当時の状況や被害の規模に関する資料などを展示している国立博物館なども見学するそうです。泉田知事は「これまでチェルノブイリの事故について議会などで質問されても、文献に基づいた答弁しかできなかった。今回の視察を通して、現場でどういうことが起きていたのかを正確に把握し、より的確な県政運営ができるようにしていきたい」とおっしゃっています。
泉田知事はとても勉強熱心で原発についてはかなり詳しいです。特に安全性を非常に重視しています。現状では問題だらけの原発ですからね。泉田知事は我々住民の人命を最優先に考えてくださる素晴らしいお方です。残念ながら人命より経済成長を優先する政治家が大多数です。ですから、私にとって救世主であり、神様に等しい存在です。周りに敵が多く苦労がたえないでしょうけど泉田知事にはこれからも信念を貫き通してほしいです!

Posted at 2015/10/19 11:09:16 | |
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2015年08月25日
テレビの討論番組なんかでたまにやってる原発賛成派VS反対派の対決を見ていますが、毎回本質をついた議論にならず煮え切らない思いでガッカリしていました。ですから、賛成派と反対派の人たちがよく言われる意見をそれぞれ取り上げて検証してみたいと思います。
◎賛成派
・原発がないと電気料金の値上げする
・CO2が出ないから温暖化対策には必要
かつて原発は安全だし、発電コストが一番安く、CO2が出ないから温暖化対策によい。と三本柱を長年アピールしてきました。しかし、今や安全神話は崩れ去り、実は一番安いと言われた原発は逆に一番高いんです。これは原発に本当に詳しい専門家の中では常識です。いまだに原発が安いと言ってる専門家はニセモノです!さらに温暖化対策に関しては最近私のブログで書いた「CO2は本当に悪者か?」でCO2犯人説は論理的に矛盾があると指摘しました。
◎反対派
・安全性に問題がある
・廃炉費用が多額
・放射性廃棄物の処理の問題
・原発は熱効率が低い
アメリカではテロ対策で原発に飛行機を突撃されても耐えるように求められています。他の欧米諸国でも原発は危険なものだと認識して様々な安全対策を施しています。しかし、真面目に安全対策をやるほどコストがかかりすぎてしまい割に合わなくて原発の新設を止める国が続出しています。
意外と知られていませんが、原発の熱効率はかなり低いんです。
◎発電所ごとの熱効率
原発 約30%
火力(従来)約40%
火力(最新)約60%
原発は熱効率の低さから大量の排熱を海水に捨てています。それが温暖化につながっていると警鐘を鳴らす学者もいます。ですから、原発の倍の熱効率を持つ最新のコンバインドサイクル式火力に置き換えれば安全性が高く作業員の被曝や危険な事故の心配もありません。
あとコージェネレーションというシステムはガスタービンなどを回して発電と同時に排熱まで有効利用することで総合効率は80~90%なんて超高効率なんです!
実は六本木ヒルズにコージェネが設置されています。通常は都市ガスを使って発電して、排熱は冷暖房や給湯に使われています。緊急時は灯油をバックアップで使えます。
原発と違い都会のど真ん中に設置できるのがメリットですね!コージェネは都市ガスがあればどこでも使えますから無駄が多いが遠方からの送電線いらずでエネルギーの地産地消ができちゃいます♪

Posted at 2015/08/25 17:02:37 | |
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2015年08月23日
今週のモーニングバードのそもそも総研では「そもそも日本の奨学金制度は今のままでいいの?」という内容でした。
奨学金は大学などへ進学したいけど経済的に厳しい学生たちが現在約50%近くも利用しているそうです。皆さんもご存知の通り奨学金として借りた分は社会人になってから返さなければなりません。しかし、最近は景気も微妙だし、さらに派遣社員のような非正規雇用が増えてしまい給料は安くて長期間働けない場合があります。そのため、奨学金を返したくても返せない人が大勢います。
外国では授業料が無料だったり、奨学金が返済義務のない給付型の国がほとんどなんです。ところが日本だけは授業料は有料な上に奨学金は返済義務がある貸与型となっています。さらに返済方法も外国では給料に合わせて変動する所得連動型なのに日本では毎月決められた額を返済する均等型のため特に給料が安い新人にとっては負担が大きいワケです。学生に対して非常に厳しいものとなっています…。そのため、奨学金の返済を滞納してしまう人が跡を絶たないそうです。こんな状況では若者たちは未来に希望を持てません。
奨学金問題について玉川徹氏が文部科学大臣の下村博文氏に直撃しました。下村大臣も現状の奨学金を教育ローンと変わらないと嘆いてました。数年後に所得連動型の返済に変わるそうです。さらに将来的に高校と大学の授業料の無料化を目指しているそうです。しかし、残念ながら日本では公的につぎ込んでた教育への資金は先進国中で最下位なんです…。
過去にフィンランドでは財政難になった時に反対がある中で教育に投資をすることで現在の教育先進国になることができました。
私の地元の新潟県長岡市では「米百俵」という話が有名です。大昔に戦に敗れた長岡藩は極度の財政難におちいって日々の食事すらままならなく困窮していました。こんな状況を見かねた仲間の藩から百俵の米を贈られました。そこで大参事の小林虎三郎氏は反対を押し切って贈られた藩士たちに米を分け与えずに売ったお金で学校を建てました。小林虎三郎氏は「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」と藩士たちを諭したそうです。現在を辛抱して種を蒔くことで将来に大きな実がなるという話です。今の日本もこのような米百俵精神を持って欲しいものです!

Posted at 2015/08/23 11:34:54 | |
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2015年08月12日
新規制基準に合格した鹿児島県の川内原発が残念ながら再稼働されてしまいました。新潟県泉田知事は川内原発再稼働に対して福島原発の事故の検証も終わってないのにと不快感を示していました。世界一厳しい新規制基準と言われてますが、ヨーロッパではフィルターベントと併せて万が一メルトダウンした時に炉心を受け止めるコアキャッチャーが義務付けされています。日本ではコアキャッチャーは導入されていません。原発の安全対策をするほどコストアップにつながって割に合わなくなるから電力会社は消極的なんです。本来は安全対策なんて言われる前にやるべきなんですが、危機感が足りない上に目先の利益ばかり追求した結果です。
それを見かねた泉田知事は東電に対してたびたび原発の問題点を指摘し続けて改善させてきました。例えば、フィルターベントの設置方法や運用基準、免震重要棟の設置、避難計画などです。極めつけは東電の本社を刈羽原発の敷地内に建てるように要求しました。これは福島原発の事故の際に本社による対応の不手際が露呈しました。泉田知事は「本社が別にあることが、緊急時に責任を持って対応できない足かせになっている」と問題視していました。全くその通りです。事故が起きた時に本社の人間だけ東京の安全地帯からでは現場の苦労なんてわかるはずありません。新潟本社はできたものの残念ながら刈羽原発ではなく新潟市になりました。
過去に日本では原爆が投下されて多くの命が失われ、70年経った今でも放射能による後遺症に苦しんでいます。福島の人たちも被曝の恐怖に苦しんでいます。福島原発が収束せず、いまだに汚染水が漏れています。長い目で見ると周辺の住民の被曝が心配です。爆弾と発電所の違いはありますが、人間に原子力エネルギーは使いこなせません。医療用を除いて研究・開発から手を引くべきです。
人間が作り出したものである以上絶対に大丈夫という完璧なものはありません。そのヒューマンエラーを減らす努力は大事ですが、だからと言って確率は低いが発生する航空機事故と原発を同列に扱っている人がいました。しかし、一度事故が起きた時の被害が大きすぎます。だから、少しでもリスクがあれば使うべきではありません。原発は決して必要悪ではなく絶対悪なんです!危険性を認識しているから原発は田舎の方に建てています。どうしても原発が必要でしたらご自分の街に建ててください。そうすれば他人事じゃなくなりますから。

Posted at 2015/08/12 17:46:46 | |
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