ナップス足立店の駐車場でRSV4のハーネスが燃え、レッカーでディーラーに運んで入庫修理となりました。
修理代の見積が出て、部品代25万+工賃20万+消費税で約50万もかかるそうです…
廃車での乗り換えも考えましたが、5月に中古で購入してからT-Driveとオーリンズフォークで30万くらい投資しています。
これがよく売れている国産車であれば、本体は廃車にしてオーリンズ系パーツや無事なパーツをバラ売りすれば20~30万にはなっていたかもしれませんが、そこは10年前のマイナーイタリア車。おそらくパーツをヤフオクに流してもそもそも買い手がいませんw
現行で買えるV4のSSってパニガーレV4Rくらいしかないわけで、ここでRSV4を手放してしまうと二度とV4のSSに乗れる機会は来ないかもしれません。
というわけで「RSV4は燃えて廃車になった。今から前後オーリンズ+T-Driveが装着され、ハーネスとカムチェーンが新品になったRSV4が50万で買えるんだ!」と思う事にして修理を依頼しました。
さて、困ったのは当面の通勤です。私は1台持ちでこれで通勤していたわけですから、日常の足が無いと本当に困るのです。
翌日だけはポリシーを曲げて電車通勤しましたが、やはり嫌すぎます。見ず知らずの他人と密着する事自体にかなりの抵抗感があるのです…
というわけで、格安レンタル会社から前期型のグロムを1ヶ月レンタルしました。結果的には1週間で返却する事になるわけですが、いずれ通勤用にMTの原2を買う可能性もあるので、その試乗だと思って印象を備忘録として書いておきます。

①低い・軽い・小さい・小回り最強
当たり前ですが、両足ベタ足で膝が曲がりまくります。
軽いので取り回しも余裕で全てが跨ったまま簡潔します。
小回りが効くので3m道路でもUターンできます。
通勤中の渋滞路で無駄に端に寄せている車がいる時も、小回りの良さで縫うように走るのが余裕です。
②エンジンが非力な割には頑張ってる
前期型は9.8psくらいだったかと思いますが、さすがに非力さは否めないです。まともに加速するのは70くらいまで、80を超えるとドン亀加速になり90以上は下り坂でないとほとんど加速しません。
とはいえ、2速で引っ張れば四輪の流れをリードするのはまあ可能。フルスロットルの原2勢とも案外張り合えますが、250スクーターには付いていけません。
このあたりはブン回せば原2最強と思われるGSX-S125のエンジンが羨ましくなりますが、フルスロットルでも全く怖さも緊張も強いられずにブブーン!という感じで走りには悪くないかなと思います。
グロムのサイズ感はなかなか良いので、これにS125のエンジン積んでくれたら面白いと思うのですが、メーカーが違うので無理ですかねw
③スリ抜け能力はSSの方が高い
これは盲点で、レンタルした車両は社外のやや幅の狭いハンドルに交換されていましたが、それでもセパハンSSの方が全幅が狭いのではないかと思われます。
また、ミラーが高さ的にセダンクラスのミラーとぶつかる高さなので、中間加速の無さと相まって、走行中のスリ抜けは結構怖いです…
郊外の空いている道をテコテコ流すならそれでもいいのですが、常に交通量の多い都内通勤では、スリ抜けしないならバイクに乗るメリットがほとんどなくなります。所有するならショートミラー等への交換は必須ですね。
④雨天時の街乗りは最強クラス
期間中に本降りの中での通勤もありましたが、車高が低くダートスタイル的に足を出しながら曲がれるので雨天時の安心感がハンパなかったですw
雨天時のグロムの唯一の問題点は、遅すぎてヘルメットのシールドに付いた雨粒が流れていかないところですかね。私は毎朝バリアスコートをシールドに吹いてから通勤しているのですが、中型以上ならシグナルダッシュでちょっと加速すれば水滴が飛んで視界がクリアになり、信号待ちで曇り始めたシールドもすぐに曇りが取れます。
しかし、グロムだと水滴は飛ばず、シールドの曇りもなかなか取れません。まあ、これは他の原2でも同じかと思いますが、GSX-S125でフル加速したらどうなるかは一度試してみたいですね。
⑤4速すら要らなくね?
グロムの定番チューンの一つに5速化というのがあるようですが、ミニサーキットで楽しむなら是非入れるべきでしょうが、街乗りだとそもそも4速を使う場面がほとんどありません。
3速で引っ張ると90前後で、そこから先は4速に入れてもどうせ加速しません。長距離走る時の燃費走行には良いかもしれませんが、長距離走るなら原2じゃなくて大型乗れよって思うタイプなので…
グロムはカスタムベースとして人気があるので毎年のようにモデルチェンジしていますが、5速化よりもエンジンそのものをDOHCの高回転仕様にして欲しいです。
⑥バックステップは街乗りでは不便
レンタル車両にはバックステップが付けられており、代わりにタンデムステップがありませんでした。借りてきたら娘をタンデムしてあげる約束をしていたお父さんとしては困りましたが、レンタル屋に「タンデム出来ないし1週間で返却するからちょっとオマケして~」と頼んだら、2週間料金に減額してくれたので許しますw
話は戻って、ミニサーキット用でないならグロムにバックステップは不要です。バックステップだとニーグリップをしないと状態が支えにくく、お尻でドカッと座ってペペペペっと走りたいのに、割とちゃんと意識して乗らないといけなくなります。
でも、前述の通り加速も最高速も遅いので、しっかりニーグリップしてこの速度かよって話になってしまうので、グロムを街乗り用に所有するならノーマルステップのままでシートだけクッション性の高い物に換えるのが良いのではと思います。
⑦燃費はクソ良い
私はとにかく回すので、RSV4の街乗り燃費は7.5km/L。最近手に入れた2003年式のYZF-R1の街乗り燃費が12km/Lですが(同じくらいの速度で通っているのにこの差は一体…)グロムは常にブン回して40km/L走りました。しかもグロムはレギュラーですしね…
さすがにこれだけ差が付くと、長い目で見れば通勤用に原2を買った方がトータルコストが安そうです。
通勤で年間7000kmくらいは走り、レギュラー140円・ハイオク150円と仮定すると年間のガソリン代が…
RSV4:7000/7.5*150=14万円
YZF-R1:7000/12*150=8.5万円
グロム:7000/40*140=2.45万円
となり、RSV4より年間12万円くらいガス代が安くなります。3年乗ったら元が取れますし、タイヤの消耗も考えると…
というわけで、総評としては「加速・最高速共にあと一声欲しいが、雨天時の安心感が非常に高いので通勤用としてはアリ!ただし、俺はS125の方がいい!」という感じになります。
置場所の問題もあるので、実際に通勤用の原2を買うかは、RSV4が修理から戻ってきた時に、R1とどちらを残すかによりますね。
R1は異常に通勤性能が高いので、R1を残すなら1台持ちで良い気がしますし、RSV4に乗り続けるなら通勤用の原2が欲しくなります。
以前はアドレスV125Sとかも乗っていましたが、私は「シフトチェンジしたい病」患者なのでいくら楽でもスクーターはなしですね。発進前に1速に入れる時の「ガコっ!」という音が好きで好きでたまらないのですw
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バイク論 | 日記
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2020/10/24 22:57:39