
ユーロ5適応で中低速トルクが致命的になくなった8BL型のCBR600RRですが、ECU書き換えのために私の車両のECUを提供してデータを吸い出してもらいました。
一度は「ライターのアップデートが済んだので書き換えます!」みたいな連絡が来たのですが、1つ前の2BL型からもかなり中身が変わったようで、更にアップデートしないと書き換えられないとのことで、現在海外の開発会社がアップデートしてくれるのを待っている状態です。早く書き換えたいですね…
その間にスプロケをF:15T/R:45Tまでショートにしたので、そのインプレとシフターなどについて書いておきます。
純正はF:16T/R:42Tですから、リア換算で6丁分ショートにしたところ以下のような状態になっています。
①ギアポジションインジケーターは走行中は常に「数字」と「-」を交互表示するようになっていてギア比が狂っているエラー表示になっています。
②F:15T/R:42Tの時は2速以上でエラー表示が出ましたが、R:45Tにしたら1速でもエラー表示が出るようになりました。
③ここまでギア比を変えてもシフターは作動しています。同じくスプロケを交換するとシフターが使えなくなるとの噂のRR-Rよりは許容範囲が広いようです。
④メーターは思ったほど狂っておらず、100km/h程度では仲間のバイクのメーター表示とほぼ同じでした。ユーザー車検も自分で通せるレベルかと。
⑤ショートにしたことで2~5速がかなりクロスになったように感じます。レブランプが高速点滅(14,500rpmに設定)している状態でシフトアップしても、レブランプが消えずに点灯(設定値の-800rpmから点灯し始めるので13,700rpm以上)したままだったりする場面がありました。
⑥メーター読み230km/hで6速のシフトランプが点灯(走行中で個数までは数えられなかったのでおそらく14,000rpmちょい)してました。レブに当てたくないのでそこで戻しましたが、おそらく最高速が240km/hくらいまで落ちているのではないかと...
まだ燃調をしていない状態なので、相変わらず11,000rpmを下回るとトルク不足でまともに加速しなくなりますが、ショート化によって今まで1~2速を使っていた場面で1速に落とさずに済むので走りやすくはなりました。
とはいえ、中間トルクを何とかしないとおよそSSのエンジンとは言えない代物なのですが、考えてみたらPC40ってエンジンのベースはずっと同じなハズで、燃調をやたら薄くした上でエキパイの取り回し・触媒・排気デバイスの撤去などでユーロ5に適合させたと思われます。
つまり「フルエキ入れて燃調やり直せば2019年式以前のパワー感に近付けることも可能なのではないか?」という疑問が生じます。
ところが、探してみても2021年式(2BL)以降のフルエキがなかなか見つかりません。アクラポビッチですら2BLのスリップオンを出しているだけでフルエキ出してないんですよね...
「レーサーとしても使われる車両なのにどこかにはあるんじゃないの?」と思って探していたら、エキパイだけ見つかりましたw
ウェビックのページ
面白いのは「純正サイレンサー使用可能」なんですよね。
8BLに乗っている方ならわかる通り、8BL-PC40って触媒付いててもぶん回すとかなり煩いレーシングサウンドを出してきます。燃調や触媒でユーロ5に適合させただけで、純正サイレンサー自体はかなり抜ける仕様に思えます。
そう考えると、ポイント還元を含めた実質価格9万でフルエキが買えるのは選択肢に入ってきますね。問題点は以下の3つ
①レース専用品なので公道走ると常に違法状態になります
②誰かが現車合わせして燃調マップ作ってもらわないと、吊るしのマップ(それだって今から作られるんでしょうが)だとアフターファイアとか出るかもしれません
③車検の度に純正エキパイに戻す手間が生じます
注文しても納期2ヶ月以上なので、とりあえず私は純正のままでECU書き換えを行い、それでもトルク不足が納得のいくレベルにならなかったら、これ買って燃調取り直してもいいかなと思ってます。
何はともあれ早くライターのアップデートが終わって燃調書き換えたいですね~
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2024/06/29 09:14:43