
RSV4Rの入庫中のテンポラリーバイクとして中古で40万で購入した2003年式(5PW)のYZF-R1ですが、結局こちらをメインにしてRSV4Rは手放すことにしました。てゆうかもう売りましたw
デザイン、切り返しの軽さ、高回転時の怒涛のパワー…などの面ではRSV4Rの方が確実に上で、足回りもオーリンズフォークやT-Driveを奢って乗りこなせるようになるまで頑張るつもりだったのですが…何しろ街乗りがツラすぎます!
V型エンジンなので常に股下が熱く、夏場はもちろん冬でも信号待ちですぐファンが回って熱風が股下と右手首の所に吹き上がってくるのです。
私は179cmあるのでハンドルが遠いとは感じなかったのですが、足つきが悪くて両足ベタ足にしようとするとかなり前乗りになります。で、前に乗るとおまたが熱いんですよw
なので、RSV4Rの入庫中に考えていたのは、RSV4Rをツーリング・サーキット専用にして、通勤用に原付2種を買って2台持ちにしようという計画でした。以前はアドレスV125Sとかも乗っていましたが、私はどうも「ギア変えたい病」に感染しているようでスクーター系はどうも好きになれません。
色々検討してスズキのGSX-S125あたりを通勤車にしてブン回して乗ったら楽しいだろうな~と、一人で妄想しながらS125のアフターパーツなんかまで物色し始めていたわけですが、その間も仕事はあるので毎日YZF-R1で通勤してたわけです。
そしたら…ですよ。こいつがトンデモなく通勤性能が高くて素晴らしいことに気付いてしまったのです。マジでヤバイです。以下、その理由です。
①SSとは思えないくらいハンドルが近くて姿勢が楽
②RSV4Rと比べたら全然熱くない。冬場なら信号待ちでもファン回りません
③下からトルクがあるのでシグナルダッシュが楽。原2族が絡んですら来ませんw
④同様の理由で通勤でも3速まで使えます。RSV4Rはほぼ1速、たまに2速が限界でした…
⑤タンデムシート下にETCとドラレコ本体と多少の工具が余裕で入る
⑥純正ミラーが手で倒せるのですり抜け性能が原2族より高い場面が多い
⑦グロスで150PSは近年のリッターと比べたら非力だが、街乗りなら十分「間に合うわけのない信号に間に合う」だけの加速と速度が出ます
2003年式のR1を最近のR1でイメージしちゃいけません。今のR1は腰高で前傾キツくてストイックなサーキットベースの車両ですが、5PWは非常にマイルドです。近所のバイク乗りにも跨ってもらいましたが「姿勢がバーハン車並みに楽」と驚いていました。
③も通勤車としては案外重要で、GSX-S125でもブン回せばPCXなどの原2族に勝てる可能性はありますが、同排気量なら加速はスクーターの無段階変速が有利です。R1を買うまでの1週間くらいはレンタルしたグロムで通勤したんですが、楽で安全な代わりにシグナルダッシュは不利でしたね。ちょっとやる気のある原2族に出くわすと余裕で置いていかれました…
それはまあ気持ちの問題なので慣れれば気にならなくなるかもですが、⑦の信号に間に合わなくなるのが結構ストレスでしたね。MT-07時代から私の通勤路には「信号待ちで先頭に出てシグナルダッシュをバチっと決めるとギリギリ間に合う信号」があるのですが、R1だと多少の余裕をもって間に合います。もちろん、原2だと信号無視でもしない限りは絶対に間に合わないヤツです。
街乗りがRSV4並に厳しければ、それでも原2を通勤車にして信号のタイミングについては一つ遅いパターンに切り替えるしかないでしょうが、そこを妥協してもR1の優位性が崩れないのが⑥の「ミラーがワンタッチで畳める」機能ですね。
スリ抜けで一番邪魔になるのがミラーなわけで、原2族なら後方が全く見えない小さなミラーに換えるのが定番ですが、私はミラーで後方確認を頻繁にするのですり抜け専用ミラーはあまり好きではありません。SSのようなワンタッチで畳めるカウルミラーが最強だと思うのですが、バーハン車用の社外ミラーにはこのような機構を持ったものがまず見つかりません。たまに可変ミラーも売っていますが、一旦停車してしっかり握らないと可変出来ないのでやはり純正型のカウルミラーが最強です。
なので、最近は走行中に「ミラーを畳めば抜けられる車列」を見つけたら、走行しながら左手で左右のミラーを畳み、車群を抜けたらパンパン!と戻せば元通りという感じで乗っているのですが、これがもう快適過ぎてストレスフリーなわけです。
グロムで通勤している時に気付いたのですが、非力なバイクでスリ抜けをしていると、加速が足りずに無理やり抜く場面も多く、車に幅寄せされたら一瞬で星になりそうな瞬間があるわけです。リッターならそれがないのでむしろ安全です。
今や通勤でのストレスは
「遅いくせに車道を走ってどかないチャリ」
とか
「後方確認もせずに歩道から車道に飛び出してくるチャリ」
とか
「右側通行という危険極まりない逆走をしてくるチャリ」
など、車道を走るチャリだけが邪魔かつ危険です。それ以外のバイクやトラックは最早ストレス源ではなくなりました。YZF-R1の通勤性能はそのくらい高いのです!
それでいてツーリングに行って200PSとかの最新SSを追い掛けても、乗り手次第では十分付いていけるのですから、まさにオールマイティな一台ですね。
リッターは持て余す部分もあるので最終的にはミドルSSに落ち着くかもと思っていましたが、高速巡行の楽さや中低速でもそこそこトルクがあって乗りやすいことを考えると、私は当分リッターしか乗らなそうな気がしてきました。ミドルクラスだと後方から煽り倒してくる悪質常習違反者が運転する白いクラウンとかに絡まれた時も避難するのに少し時間かかりますしね…
というわけで、当分はYZF-R1(5PW)で頑張る予定で♪
Posted at 2020/12/25 21:07:10 | |
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