2011年06月12日
「なまさんの仙台弁辞典『に』『ぬ』」…の巻
皆様こんぬづわ。
いやいや,まんずひっさびさのブログ更新でがすが,皆様お元気で過ごしでがすか?
「そう言うおめは何しでだのや?」っでツッコまれそうだげっども,お陰様で,おいは元気に仙台のお隣の市にある小学校で「支援員」の仕事ばやっでおりましだ。
そんうぢブログで何だりかんだり綴っごどもあんだべなぁっで思うんでがすが,現在は本来業務の「学習支援」の他に「生活指導支援」さもコミットしでます。
まぁ,子ども達を支援し見守る上では,「学習支援」「生活指導支援」なんつう「区分け」ばすっごとに元々無理がある訳で,「包括支援」が必要だと思っでるおいにとっでは,「まぁ当然だべ。」っで思っでる訳だげっども,まんずいろいろ「問題」が見えでくるっちゃねぇ…。
時々ごっしゃいだり,怒鳴りつげだりしで泣かせるごともあっげっども,子ども達はまんずめんこいでがす。んだげっども,大人の方がねぇ…。
まぁ,そんうぢぐだぐだ愚痴っごともあんでねぇがっで思うんでがすが,そん時は宜しくお願いいだします。<(_ _)>
さでさで,「放置状態」さしでしまっだ「仙台弁辞典」でがすが,今回は『に』ど『ぬ』。
「何だ,ひっさびさだがら一気にふたつやっつげる気が?」なぁんで思う方もいっがもしねげっども,何つう事はねぇです。『に』ど『ぬ』は少ねぇがら連荘でやっでしまうだげでがす。
ひっさびさなんで,一応綴っでおぎますが,言葉の前の◎,○,●は頻出度ば示しでます。△は「絶滅危惧種」だと思っでければOKでがす。
「頻出度」についでも,これまで同様でがす。仙台周辺や石巻周辺でに耳にし吸収しでっだエリアの言葉ばメインにしでんので,エリアによっでは多少違うんでねぇがど思います。そこいら辺は何とぞご了承のほどを…。
毎度毎度の「お願い」でがすが,より仙台弁さ詳しい「みんカラ」ユーザーさんがいだら,修正・加筆のコメントばお願いいだします。<(_ _)>
んでは,いっでみるすか。
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○にこらかくら(にっこらかっくら,にこらにこら) ⇒ にこにこ笑う様子
※ この場合の笑いは「含みがある」「理由が判らない」場合を示すことが多いです。
(例)「おめ,なぬにこらかくらしでんのや?気味悪いごだ。」
△にしょっこう ⇒ 豆電球 ※二燭光(にしょくこう)がただ訛っただけでしょう。
●にゃんにゃ ⇒ 猫 ※子ども向け表現
△にょんにょさま ⇒ 神仏 ※子ども向け表現
△にょんにょする ⇒ (神仏を)拝む ※子ども向け表現
◎ぬが ⇒ ①糠 ②もみ殻
◎ぬがす(ぬかす) ⇒ ①追い抜く,追い越す ②順番を飛ばす ③しゃべる,話す
※「③しゃべる,話す」については,どちらかといえば否定的な意味合いで用いることが多いです。
(例)「おめ,なぬぬがしでんのやっ,このっ!」
※また,「③しゃべる,話す」については,近年は「かだる(語る)」に置き換えて用いることが多い
です。
△ぬかぬかする ⇒ ご飯がうまく炊けていないために美味しくない。
※基本的には「水分過少」で芯が残っている場合に用いますが,「水分過多」でご飯がびちゃびち
ゃしている場合に用いることもあり,県内でも「水分過少」限定使用エリアと,「水分過多」「水分
過少」両方で使用するエリアがあります。
△ぬさ(ぬっしゃ,おめ) ⇒ お前
※「ぬさ」「ぬっしゃ」よりも「おめ」の方が頻出度は高いです。
△ぬさら(ぬっしゃら,おめだづ) ⇒ お前達
※「ぬさら」「ぬっしゃら」よりも「おめだづ」の方が頻出度は高いです。
●ぬさこの(っ) ⇒ この野郎!
※「このっ」だけでも「この野郎!」という意味があるのですが,その前に「ぬさ」という言葉が付くこ
とで,気持ちをより強調させる表現になっているのだと思います。
※その結果,以下の(例)のような文法的には「???」な表現も存在したりします。
(例)「なんだおめ,ぬさこのっ!」
●ぬさる(のさる) ⇒ (乗り物に)乗る
※「ぬさる」よりも,「のさる」の方が頻出度は高いです。
●ぬしる(のしぇる) ⇒ (乗り物に)乗せる
※これまた,「ぬしる」よりも「のしぇる」の方が頻出度は高いです。
○ぬ(っ)だぐりつける ⇒ こすりつける
◎ぬ(っ)だぐる ⇒ 塗りつける
△ぬだばる ⇒ 腹ばいになる
◎ぬ(っ)つける ⇒ 縫い付ける
△ぬどいも ⇒ じゃがいも
△ぬどまめ ⇒ さやえんどう
※近年インゲン豆を意味する「ささぎ(ささげ)」と混同し,誤用するケースが多く見られたりしま
す。
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今回は『に』ど『ぬ』っつう,語数の少ないバージョンだっだんで,ちょいとばり説明ば細けくしでみだり,例文なんぞも入れでみだげっど,どんなもんだいがねぇ…。
まぁ,語数の多い時はちゃちゃーっど綴っでしまうんでねぇがっで思うんでがすが,あんまし語数が多ぐねぇ時は今回みでぇに綴っでみっがなど思っでいます。
最後に,こいづはあんまし綴りてくねぇ事なんだげっども,「仙台弁」ば大事にしてぇ立場のもんとしではちょいと見逃せねぇ事柄なんで敢えで綴るっちゃね。
3/11の震災がら3か月が経ぢ,少しずつ復旧・復興の歩みは進んでいるんだげっども,沿岸部や内陸部の過疎地などは「まだまだこれから」「全く手付かず」「問題山積」っつうエリアがある我が宮城県。
国内外のほんに多くの方々がらの支援のお陰で何とかここまで来たがなっつう感じでがすが,おい達県民自身も頑張んねげねぇべっつうこっで,県内の至るとこで,お店やら個人宅やら走っでるクルマやらさ自らば鼓舞する張り紙やら幟やらステッカーを目さします。
「頑張ろうみやぎ!」
「頑張ろう仙台!」
「頑張っぺみやぎ!」
「東北魂!」
なんぞ,まんずいろんな字体やらサイズやらで目にすんだげっども,そん中でひとつ気さなんのがあんだよね。
「おだずなよ!」(「おだづなよ!」っつうパターンもあるっちゃね。)
『お』のとこでも綴っだげっども,「おだず(おだづ)」は「ふざける,はしゃぐ,調子に乗る」っつう意味。
っつうこどは,「おだずなよ!(おだづなよ!)」は「ふざけるな!,はしゃぐな!,調子に乗るな!」っつう意味さなるっちゃね。
こいづ,誰さ向かっで,何さ向かっで語っでるんだべ?
今朝,ちら見しでだんで誰が語っでだんだが判んねがっだんだげっども,TBSの『サンデーモーニング』でも語っでだ人いだねぇ…。
こいづがもし,今回の地震だの津波だのさ向げだメッセージだっだどすんならば,今すぐにでも止めで欲しいなぁ…。
「おだず(おだづ)」は,あくまでも人の行為さ向けだ言葉であっで,地震だの津波だのといっだ自然現象&自然災害さ向げで語る言葉でねぇんだよね。
気持ちは判んねでもねぇんだげっども,本来ならば「共生」しでいがねげねぇ,「畏怖の念」ば忘れずに利用しでいがねげねぇ「自然の営み」ば忘ぇでだり,甘く見でだり,時には無理くり「制御」しようどしでだとこさ,今回の「落とし穴」があっだんでねぇべか。
福島原発の問題なんか,そん典型だべさ。
繰り返しさなっげども,「おだずなよ!(おだづなよ!)」が地震だの津波だのさ向げだメッセージだっだどすんならば,今すぐにでも止めで欲しいなぁ…。
「天に唾する行為」そのもんだし,そいな心持ちでいだら,まだしっぺ返し喰らうがらっさ。
っつうこっで,今回はこの辺で。
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仙台弁 | 日記
Posted at
2011/06/12 12:37:22
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