2010年12月30日
皆様おばんでがす。
いやぁ,今年も今日ば入れであど2日さなっだねぇ…。
この1年,いろいろあっで,あっどいう間に過ぎでっだなぁんていう人も多いべさね。
ところで,正月飾りなんぞはもう飾ったすか?
今日飾んねぇど,「一日飾り」さなっで縁起わりぐなっがら,まだの人は急いで飾るべしね。
さでさで,「なまさんの仙台弁辞典」も今回がら『さ行』さ突入でがす。
「お約束」だげっども,言葉の前の◎,○,●は頻出度ば示しでます。△は「絶滅危惧種」だと思っでければOKだど思います。
なお,この頻出度についでは,前回の『け』でも綴っだげっども,おいが仙台弁ば見聞きし,吸収しでっだエリア(「現仙台市北東部」及び「現石巻市」そしでそれぞれの周辺地域)で使わっでだ言葉ばメインにしでんので,県内のエリアによっでは多少違うんでねぇがど思うんで,そこいら辺はご了承のほどをお願ぇいだします。
そしで,より仙台弁さ詳しい「みんカラ」ユーザーさんがいだら,修正・加筆のコメントばお願いいだします。
んでは,レッツラゴー!
◎~さ ⇒ ~に
△ざあま ⇒ 様子,ありさま
○~さい ⇒ ~(し)なさい ※命令口調の時に用いる
◎~さい ⇒ ~さんの家
◎ざい ⇒ 田舎,町はずれ ※感じで表すと「在」,反対は「町(まち)」
○さかさづめ ⇒ 手の爪の付け根の皮膚が荒れてはがれてくること
◎さかぶ ⇒ 大声を出す,叫ぶ
○さぎおどで(な) ⇒ 一昨昨日,3日前
◎さぎっぺ(さぎっぽ,さぢぺ,さぢっぺ) ⇒ 先端
△さぎまり ⇒ (他の何よりも)先に,一番はじめに
△さぐぐ ⇒ 遠慮せずに,気を遣わずに
△さくず ⇒ 米糠
△さくりちる(さくりきる) ⇒ 畑を耕して畔や溝を作ること
◎ささぎ(ささげ) ⇒ インゲン豆
△ざすざすする ⇒ (砂や埃で)畳や板の間がざらざらしている様子
△さだ ⇒ 裁判
△さっかげ ⇒ ①やりっ放し ②その場しのぎ ③中途半端
●さっきな(さっちな) ⇒ 先程
△さっくべる ⇒ 薪をくべる
◎ざっこ ⇒ 小魚 ※「雑魚(ざこ)」に「っ」が加わっただけ
◎さっぱ(り)ど ⇒ ①すべて ②すっきり
◎さっぱどする ⇒ ①すべて失う ②すっきりする,せいせいする
△ざっぴ ⇒ 下痢
△さつまかん ⇒ 干し芋
△ざど(ざと) ⇒ 視覚障害者
●さなぶり ⇒ 田植えが終わった後のお祝いや宴会
△さはづ ⇒ 大きな丸皿
◎ざまわれ(ざまわりぃ) ⇒ みっともない,ざまが悪い
◎さらいぼ(さらさらいぼ) ⇒ 鳥肌
△さらさらする ⇒ 寒気がする
●されかまね ⇒ ①放置しておく ②手入れをしない
△されわしだ(されわしで) ⇒ 忘れてしまった
△さわす ⇒ 柿の渋を抜く
△さんけ ⇒ 三毛猫
◎さんざ(っ)ぱら ⇒ さんざん
●さんづらがす ⇒ 散らかし放題の状態
△ざんばれ ⇒ ①残り物 ②(自分の分担の)仕事を終えること
●さんむい ⇒ 寒い
△ざんめす ⇒ お手玉
あいや,何だべ。もう終わっでしまっだっちゃ。
『さ』の中でおいが個人的に印象に残っでんのは『ざい(在)』だね(場所によっでは『うら』っで言うとごもあんね)。
同じ地域(地名)でも,街道沿いでちょいとばり盛えでっど「町○○」つっで,そうでない町はずれや田舎なんかは「在○○」つっで,意外と厳密に区別しでんだね。現在はそんでもねぇみでぇだげっど,土地によっでは仲違いもあっだみでぇだねぇ…。
現在は逆に,「在」の方に大規模のショッピングセンターなんかが出来て,人やモノ,お金の流れが逆になっだりしでんのが皮肉っつえば皮肉だっちゃね。
あどは,『さつまかん』がなぁ。
漢字で表すと「薩摩干」になんだげっども,個人的には「干薩摩(かんさつま)」なんでねぇがなぁっで思っでだら,いづの間にか,『さつまかん』っで語る人がほんに少ねぐなっでしまっだねぇ…。
とりあえず,今回の『さ』まで綴ってみだげっども,「絶滅危惧種」の△を付けだ言葉は,おいがまだちゃっけがっだ頃にずんつぁんやばんつぁん達が語っでだんだがら,それがら30年以上も経っでいるすぺ。使わねぐなっで「自然消滅」すんのも当然の流れなのがなぁっで思っでだりしでます。
んでも,出来れば「自然消滅」させでくねぇなぁっで思うんだげっども,実際日常会話で使っでみでも,地元の人間でさえも判んねぐなっでんのが実情なんだよねぇ…。
まぁ,「言葉は生き物」だがら,新しい言葉が生まれる一方で消滅しでく言葉もあんのが「自然の摂理」だがら,「しゃぁねぇっちゃなぁ…。」っつう想いもあんだげっど,一抹の寂しさも残るっちゃね。
っつうこっで,今回はこの辺で。
Posted at 2010/12/30 17:54:39 | |
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仙台弁 | 日記