2011年03月02日
皆様おばんでがす。
今日の仙台及びそん周辺は,とごろによっで小雪がちらつぐとこもあれば,雪の「ゆ」の字もねぇぐれぇカラッどしだとこもあっだんだげっども,皆様がお住まいの地域はいかがだったすぺが?
さでさで,昨日に続いでの「なまさんの仙台弁辞典」,今回は『て』でがす。
「もういいがなぁ…。」ど思いつつ,「んでも一応綴っでおがねば。」ど思っでるんですが,言葉の前の◎,○,●は頻出度ば示しでます。△は「絶滅危惧種」だと思っでければOKでがす。
「頻出度」についでも,これまで同様でがす。仙台周辺や石巻周辺でに耳にし吸収しでっだエリアの言葉ばメインにしでんので,エリアによっでは多少違うんでねぇがど思います。そこいら辺は何とぞご了承のほどを…。
毎度毎度の「お願い」でがすが,より仙台弁さ詳しい「みんカラ」ユーザーさんがいだら,修正・加筆のコメントばお願いいだします。<(_ _)>
んでは,いっでみるすぺ。
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●てあぐら ⇒ 腕組み
●てあぐらかぐ ⇒ 腕組みをする
○~であんめす(~であんめし) ⇒ ~でもあるまいし
○~であんめな ⇒ ~じゃないだろうな
※「~でねぇべな」という表現の方が一般的
◎でえぐ(でく) ⇒ 大工 ※大抵は語尾に「さん」を付けるのが一般的。
○てえげえ ⇒ 大概
○てえけ゜えぬすろよ(てえげぇにしさい) ⇒ いいかげんにしなさい
◎でえごん ⇒ 大根
◎でえごんぱ ⇒ 大根の葉 ※「でえごんぱ」の一夜漬けは旨いっちゃねぇ…。
○でえごんすり ⇒ 大根おろし
△てぇしける ⇒ 手引きをする
△てえほ ⇒ でたらめ,ほら話
△てえほかだり(てえほやろう) ⇒ ほらふき
△でがさね ⇒ 美味しくない
◎~でがす ⇒ ~です
◎~でがすと ⇒ ~ですよ
◎でご(でび) ⇒ おでこ
△でそぐね ⇒ 出来そこない
△てっかり ⇒ 斜視
●てっぱどす(てはつげる) ⇒ 不注意でモノを落とす
●てっぽぶづ ⇒ 猟師
○てぬげ ⇒ 手拭い,ハンカチ,タオル
●てのこば ⇒ 手の甲
●てのししゃ ⇒ 手のひら
◎~でば ⇒ ~と言っているでしょう
○てばだぎ ⇒ 手拍子,拍手
◎ではる ⇒ 出かける,外出する
○て(え)へんだ ⇒ 大変だ
●てまどり ⇒ ①手伝いにきた人 ②使用人
●でろ ⇒ どろ
●でろまぶれ ⇒ 泥まみれ
○でんぐりげ(え)す(でんぐりげえる) ⇒ ひっくり返る
○でんぐりげ(え)った ⇒ ひっくり返った
●てんでに ⇒ ①それぞれに ②別々に
○でんとする ⇒ (足をのばして)すわる
※基本的に幼児表現だが,「偉そうに座っている人」に対して皮肉的に使うこともある。
●てんばだ ⇒ 凧
△てんぼ ⇒ 片腕を失った人
●てんまり ⇒ ボール,鞠
●てんよ ⇒ ところてん ※岩手の方でも「てんよ」って言っていたような…。
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ありゃ,『て』も意外に少ねがったねぇ…。
こん中で,日常的にまんずよく使うんは,「~でがす」「~でがすと」「~でば」だねぇ。
「~でば」の場合は,「~だでば」っつう使い方の方がより一般的がな。
「てっかり」についでは,現在では「ライターやマッチなど火を点ける物」として言うケースが多いっちゃね。「斜視」についでは「ロンパリ」っで語る人もまんず少ねぐなっで,「てっかり=斜視」っつう図式は完璧に「絶滅寸前」ださね。
まぁ,「てんぼ」もそうだげっども,「つんぼ」や「めくら」等といっだ言葉は多分に「差別的表現」が込められでっがら,ねぐなってもしゃぁねぇんでねぇべか。
「障害(障碍,障がい)」が絡む表現,「障害(障碍,障がい)が『ある』人々」に対する表現の仕方についでは,そんだけでも十分に綴るだけのボリュームがあんので,それはまたの機会にというこっで。
あっ,一応綴っでおぐげっども,「障害(障碍,障がい)」は『持つ,持っている』でねくて『ある』だがらね。
『持つ,持っている』は,治療や手術で改善・治癒が可能な疾病や傷害に用いる言葉だし,誰も好き好んで「障害者(障碍者,障がい者)」さなっでる訳でねぇんだがらっさ。
っつうこっで,今回はこの辺で。
Posted at 2011/03/02 22:20:34 | |
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