
先日、carrozzeriaのデッキ DEH-P01の操作性の問題について触れました。DEH-P099やDEH-P940に比べて操作性が悪化した最大の要因は、ボリュームとロータリーコマンダーのノブです(おそらく、P910, P930もほぼ同様のノブだろうと思われます)。このノブが非常に滑るのです。
はじめに試したのが、ノブに滑り止め加工を施す方法です。決死の覚悟?で新品のデッキのノブを引っ張って外し、そこに液状のゴムスプレーをかけてみました。プラスティ・ディップ(PLASTI DIP)という製品ですが、本来は液体にドブンと浸してゴムをコーティングし、ペンチやはさみの柄の部分などに滑り止め加工を施すための製品です。今回はスプレーのものを入手して、DEH-P01のノブにかけてみたのですが、どうもコーティング層が薄く、うまくありません。なんどか重ね塗りも試しましたが、ゴムコーティングの角の部分がかなり弱そうです。結局、試し塗りしたゴムコーティングは剥がしてしまいました。ちなみにこのPLASTI DIPのコーティングは簡単に剥がれますので、やり直しがききます。
次に試したのが、これまで使っていたDEH-P940のフェイスパネルをそのままP01にはめ込むというきわめて大胆な方法です。carrozzeriaの製品は、一部のデッキでフェイスパネルの互換性があります。DEX-P01(DEHでない旧モデル)にcarrozzeria Xのパネルをつけるといったドレスアップは報告例がありました。幸い、パネルの裏側の形状はまったく同じで、試したところしっかりと完璧に装着できました。いえ、少し説明(言い訳)が必要です。実はまず実験的にP01のフロントパネルをP940本体にはめてみたのです。既に車に装着したP01の前面にP940のパネルをはめ込むのは非常に危険。 なぜなら、EJECTボタンを押しても開かなくなってしまったら、再び外すことができなくなるからです。で、P01のフェイスパネルをP940に取り付けた結果は・・・あえなく玉砕。電源ボタンを入れても本体がONになりませんでした。結果、フロントパネルが開かず、困ったことに。最終的にどうしたかというと、本体ケースをちょっとだけ開き、中のギアを手で回すことでフロントパネルを開けて取り外しました(やれやれ)。P01のパネルがP940に付かないということは、まず間違いなく逆も無理でしょう。ということで、フェイスパネルを交換する方法は、あっさりとあきらめることにしました。
その次に考えたのは、ボリュームノブとロータリーコマンダーのノブを旧機種のものと入れ替える作戦です。はじめに試したのはP099のめっき仕上げのノブ。差し込もうとしましたが、入るには入るもののノブの大きさが違うため(P01よりもやや大きい)ロータリーコマンダーを倒す操作ができなくなりました。で、次に試したのがP940のノブ。軸の太さやノブの直径、深さもまったく同じ。これはイケると判断してP01に挿入。成功です。結果的にこの方法がBESTでした。
ノブをはめ込む際に、少しだけ気をつけるべきことがあります。ノブを差し込む側のボリューム&コマンダーの軸は一部が欠けたような形をしています。そこにしっかり収まるよう、方向を確認してノブを押し込むことが大事です。なお、P01のノブとP940のノブは軸部分の「すり割り」の形がちょっと違っているので(写真がなくてごめんなさい)押し込む向きには十分に注意してください。
ノブを変更した結果、P01の操作性ははるかに向上しました。ほぼP940と同等の操作性でしょう(まだちょっと硬いような気もしますが)。一時期、ほとんどの操作をリモコンで行っていましたが、P940やP099の頃のように、本体側での操作に戻してもよいと思えるほどです。実は私の場合、親指と人差し指でノブをつまんで回すことはほとんどなく、左手の人差し指と中指をノブの角に当てて挟んでまわすようなスタイルで操作します。P01のもともと付いていたノブでは指がすべってしまい、この操作がほとんどできなかったのですが、P940のノブに変更してからはスムーズかつ素早い操作が可能になりました。ノブの変更は大正解と言えましょう。
さて、私はP940を持っていたのでこのような荒治療ができたわけですけれど、P940を持ってらっしゃらない方はどうしたらよいのでしょうか。Pioneerの部品センターに問い合わせてみれば、もしかしたらP940のノブを部品で購入することができるかもしれません。P01のノブの操作性に悩まされているかたは、本記事を参考になさってみてください。
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カーオーディオ | クルマ
Posted at
2010/04/15 04:40:35