2012年05月25日
オンダッシュのナビゲーションを選ぶ(前編)
いつも読んでいただいているかた、ごめんなさい。1月からずっと忙しくてまったく更新できませんでした。久しぶりの話題というわけで、カーナビを買い換えた話をします。
最初のナビはイクリプスのAVN5501Dという2DINの一体型ナビでした。自分の車に取り付けた初めてのナビでしたが、いわゆるアイシン系の非常によくできたナビで、すべての機能が過不足なく、たいへん気に入っていました。また地図ディスクが不良(内部剥離)した際にも手際よくメーカーに対応いただいて、その点でも好印象でした。確か購入したのは2002年頃で、そのころはまだMP3も聞けず、車にはいちいちCD-Rに焼いて(しかも通常のCD-DAフォーマットで)持ち込んでいた時期でした。DVDビデオも見れない機種でしたが、今でももう一度使いたいほど良いナビだったと思います。ただ、オーディオ機能はほんとうに貧弱で、1980年代の古いCDなど、録音レベルの低いものは車内で満足のいく音量が得られないほどで、その点だけが悔やまれました。ラインアンプを入れたり、外部アンプを導入したりしましたが、結局はオーディオに懲りだすようになって、買いかえることになりました。
2代目は「楽ナビ」です。デッキをパイオニア(carrozzeria)のDEH-P099に変更したため、2DINのナビはつけられなくなり、残る1DINに金具を取り付けてオンダッシュナビを装着するスタイルに変更を余儀なくされました。AVIC-DRV02という機種で、ふつうに使うにはまったく問題のない機種です。DVDも見ることができましたし、測位性能はきわめて高く、地図ディスクに情報がないのにもかかわらず、大橋ジャンクションから首都高速に入ると、きちんと山の手トンネルをトレースし続けました。ある意味で恐ろしいほど測位性能が高いといえます。これはパイオニアのナビの特徴ですね。細かいことをいうと、少し地図のデザインに難があります。詳細地図はリアルなためにかえって道路が見にくく、通常の地図表示は逆にポンチ絵的というか、塗り絵的なデザインでしっくりきませんでした。いちばん困ったのは、たとえば住所検索で「長野県→軽井沢」と検索したいときに、いちいち郡名を入力しなければならなかったこと。白馬村とか、葉山町とか、市町村名はわかっていても郡名は知りませんから、非常に困ったことになります。いまは改善されているようですが、当時はかなり困りました。
楽ナビは上位機種のサイバーナビとの差別化のためか、いくつかの機能が削られています。各所の掲示板などではそのことがよく議論に上ります。私は楽ナビを使っていてそういった不満はあまりなかったのですが、私が住んでいる地域でも、とあるエリアに入ると詳細地図が出なくなったりといった点はやや不満でした。あとは壊れやすい(笑) タッチパネルを一度修理して、ディスクがまったくイジェクトできなくなった時点で新しいナビへのバトンタッチとなりました。
さて、新しいナビは悩みに悩みました。基本的に1DINはデッキに使われているので、残る1DINの部分に金具をつけて、オンダッシュ型もしくはポータブル型のナビを装着する形になるからです。ということで、候補は以下のとおり。
1.HDD楽ナビ(carrozzeria)
2.エアーナビ(carrozzeria)
3.Panasonicゴリラ
ポータブルはほかにもありますが、はっきり言って特に贔屓のメーカーがあるのでなければ、エアーナビとゴリラから選ぶことになるでしょう。
さて、1の楽ナビですが、既にオンダッシュ型の楽ナビは風前の灯状態で、一部の顧客の要望(つまり、業務用)として残されているだけの状態です。中身はここ3,4年進歩しておらず、画面もQVGAのままです。正直、回転系のデバイス、すなわちDVDやHDDを車に積むのは時代遅れと思っており、真っ先に候補からはずすこととなりました。
2のエアーナビですが、通信機能を使わず、単にオンダッシュナビとして使うことを考えても、それなりに高性能な機種です。特にポータブル型で車速信号を用いる機種は、エアーナビの上位機種とECLIPSEのポータブルだけですので、その点は非常に魅力的です。車速を使った場合のパイオニアの測位性能は折り紙つきですので。ただ、問題点はバックカメラ利用時に自動切換えを行ってくれないこと、地図の2画面表示が無いといった点でしょうか。あとは、目的地の検索機能が他社製に比べて少し弱いところがネックです。個人的には、店頭でみるとどうしても画面のデザインがださい・・・ 道路の角やつなぎ目、分岐のデザインが小学生の書く地図のようで(これは色使いも関係していると思う)フォントが非常に冷たい印象の角ゴシックなのもいただけない・・・ カロッツェリアのナビはタッチパネルの反応が鈍いなど、好印象を与えるポイントが少ないのです。そういえば、カロッツェリアのナビは、目的地の途中にあるいくつかの中継地点(右左折をするポイントのようなもの)のことを「案内地」と読んでいましたが、これは完全に「パイオニア製の造語」です。まだ、"案内地点"のほうがましだと思うのですが、それでもよくわからない。Webなどの画面表示を見る限り、「案内地」という言葉を使うのはやめたようですが、マニュアルにはまだっ記載が残っているのかな?
さて、消去法的に残ったのが「ゴリラ」というわけです。兄の車についていた15年前?ぐらいのCD-ROMゴリラは、今のナビと比べるとそれはもう悲しいぐらいの性能だったのですが、弟の車についているミニゴリラは横で見ている限り、非常にきびきびと動いています。タクシーなどでもゴリラをみることは多いのですが、普通に使う限りは十分な性能を持っているように思われました。懸念材料は、車速信号を使わないタイプであること。かつては車速信号を取り込むユニットをオプション化していたようですが、加速度センサーとジャイロの組み合わせになってから、車速を使うことはやめてしまったようです。さて、車速を使わなくてもじゅうぶんな測位性能を発揮するか否か???
実は最後の決め手は「ジャパネットたかた」。あの会社は意外とヘンなものは売らない会社で、良質なものを安く売ることに長けていると思うのです。ジャパネットたかたではいつもゴリラを売っているし、売り続けているということは売れているということ、良い商品であることの証だろうと・・・ 実際、Panasonicはストラーダポケットのラインナップをとめて、ゴリラに一元化したわけだし。これはジャパネットの社長を信じて、ゴリラを買ってみるしかない(賭けるしかない)と心に決めたのです。(つづく)
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Posted at
2012/05/25 02:18:37
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