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2017年05月28日 イイね!

ワイドレンジツイーターという選択

ワイドレンジツイーターという選択もう10年も前だろうか.幕張メッセにモバイルエレクトロニクスショー(MES)を見に行った.昨今、カーオーディオもずいぶん元気がなくなり,ナビゲーションも純正モノか携帯のナビ利用が進む中で,楽しみにしていたイベントが一つ減ってしまったのだと今になって気づく.

まだMESが開催されていた当時は音楽再生のメディアとしてはCDが主流であった.自分の好きな曲をCD-Rに焼いて,ショップやメーカーのデモカーで聴かせてもらった.音の基準を作るうえで非常に参考になった.

とても楽しみにしていた車があった.AutoSoundのブースにあった内藤毅氏のAMGメルセデスである.この車,SonicDesignの5cmフルレンジとカロッツェリアのパワードサブウーハーを200~250Hzでクロスさせるという,ある意味で前代未聞のシステムだった.聞かせて頂いたが,やはり中低域が凹んでしまっていて100Hz以下の量感でバランスをとるという感じ.全体のバランスとしては少し残念な感じだったが,フルレンジを音の基本に音作りをするという考え方にはとても好感が持てた.惜しむらくはSonicDesignの音が私の耳に合わなかった・・・

同じフルレンジ,というかワイドレンジツイーターのシステムが,Bewithである.当時,Bewithはあっという間にカーオーディオのメインストリームに到達して,またたくまに広まっていた.Bewithの音はすでにスーパーオートバックスなどでも聞いていたのだが,このMESのデモカーの音がすごかった.音の塊がゴムまりのように弾んで,高速で顔面にぶつかってくるような音なのである.中音域のリニアリティが高く,音の全域ですきまがない.緻密でとにかくハイスピード.音のエネルギーバランス的に,ハイエンドが薄味になるのだが,これは5cmユニットだから仕方がない.兎にも角にも,いやぁ,こんな音を出されたら売れるだろうな・・・というのが正直な印象.完全に参りました,という感じ.

といっても,このBewith,少々高価すぎる.そもそも論として,一般に売られているホームやカー用の5cmフルレンジを見る限り,どう一所懸命作っても,せいぜい一本1万円がいいところだろう.それ以上の値段,ペアで10万円以上などという破格の値段がついているということは,単に材料や加工に手間をかけているという以上に,高級品としての商売を狙っているということだろう.エルメスやシャネルのようなものである.

話を戻そう.Bewithの良いところはどこか.5cmという小口径フルレンジを800Hz以上で使っている.5cmフルレンジとしてはそれなりに低域は割り切って使っている形だ.淀みなくスカッとなっているのはこのあたりの割り切りも功を奏しているのではないかと思う.
Bewithの場合,音域を
1. 80Hz以下 サブウーハー
2. 80~800Hz ミッドウーハー
3. 800~ ワイドレンジツイーター(フルレンジ)
と分けて鳴らしている.10倍ずつで分ける感じである.なるほどよく考えられている.

さて,あれから10年以上たった今,廉価なフルレンジでBewithに迫ろうという企画を立てた.ワイドレンジツイーターとして使える良質なフルレンジが必要である.なかなか試聴もできないので,インターネット上で評判のよさそうなユニットを物色することにした.5.1chのセンタースピーカー用として売られているカロッツェリアのTS-CX7は周波数特性もフラットで,質が高そうである.早速オークションの格安品を3,000円程度で2個落札して鳴らしてみた.

最初は家のミニアンプで.ほー すばらしく素直.アコースティックな楽曲がすばらしい.フルレンジなので,ウーハーをつながずにTS-CX7だけで聴いてもきちんと音楽になっている.気をよくして車に持って行った.ダッシュボードの両端に仮置きして,クロスオーバー周波数をいろいろいじってチェック.800Hz~1.25kHzあたりが良さそうである.ただ,このフルレンジは能率が低め.いままでのKickerのツイーターと比べると,おそらく8dBぐらい能率が低いようである.少々躊躇いながらミッドのレベルを少し落としてバランスをとった.

停車中に聴く分にはいい音をだしているのだが,どうしてもダッシュボードに置くだけだと高域の指向性が低下してしまう.TS-CX7を傾けてこちらを向くようにと工夫してみたのだが,なかなかじうまく固定できないし,見た目もよくない.この5.7cmユニットが出す音は気に入ったので,なんとかいい方法はないものか・・・

で,結局のところTS-CX7をあきらめて,同じカロッツェリアから売られているサテライトスピーカーTS-STX99を目をつけた.これらなダッシュボードの両端に無理なく納められそうである.オークションをチェックすると,非常にたくさんの中古品が出品されている.その中でもセンターキャップのへこみが無く比較的程度のよいものを落札した.「Bewithモドキ」の完成まで,あともう一息である.(づづく)
Posted at 2017/05/28 17:43:07 | トラックバック(0) | カーオーディオ | クルマ
2017年05月25日 イイね!

おすすめのツイーター

おすすめのツイーター<お勧めのツイーターは?>

仕事が忙しくなって、カーオーディオ関係のブログもすっかりスローテンポになっています。長野県から愛知県に引っ越してきて、やっと時間が出来たので、ここのところは久しぶりにカーオーディオに手をいれられるようになりました。さて、今回のお題は "おすすめのツイーター" です。カーオーディオは着き進めていくとツイーターとミッドレンジ(ミッドウーハー)をバラ買いするようになりますね。ツイーターはデッドニングに影響されないし、バッフルを組むわけでもないので、とっかえひっかえして比較しやすいですから。というわけで、これまで私が使ってきたツイーターをご紹介することにしましょう。

1. Kicker RS6C のツイーター
 キッカーのRS6Cは16cmミッドと2.8cmツイーターのオーソドックスな2wayで、非常に解像度高く、レスポンス良く、音もフラットでモニター向きの音を出すスピーカーでした。今は無き?AutoSound試聴室でもリファレンスとして使われていたスピーカーです。このツイーターは28mmのシルクドームで、ほんの少し中高音にキャラクターがのりますが、総じて解像度高くスピード感があって、ロックからクラシック、女性ボーカルまで万能に鳴らすいいツイーターだと思います。ですが・・・RS6Cはもう手元にありません。オークションで売ってしまいました。ハイエンドの伸びがいまひとつ感じられなかったのと、ミッドの中低域の解像度がもうひとつだったこと、そして、ちょっとRS6Cの音に飽きてしまったのです。あ・・・ここはツイーターの話でしたね。

2. PHASS AT28 Evo
非常に有名な28mm、アルニコマグネットのツイーターです。28mmのシルクドーム。AutoSound編集長の嶋津さんが気に入っていて、マイフェバのコーナーでも使ってらっしゃいました。解像度高く透明感に溢れており、音量をあげていくとまるで体に吸い込まれるような鳴り方をします。ほんとうにお勧めのツイーターで、手放したのを少し後悔していますが、はっきりいうとやや冷徹な音で、オーディオ的にはもう少しやんちゃな鳴り方のほうが楽しいのかもしれません。ちなみにどうみてもScanSpeakの製品。PHASSは最近ちょっと元気がないけれど、非常に良いツイーターをラインナップしているのでお勧めです。

3. Scan Speak D2904-600000
見た感じは上記のAT28とそっくりのシルクドームです。音も非常に似ていますが、こちらのほうがちょっとソウルフルなギラっとしたなり方をします。要するに聞いていて面白いのです。ただし、レンジ感はそこそこといった感じ。しばらくのあいだ使いましたが、ちょっと飽きてしまって、バトンタッチ。しばらく寝かせていて、1年後ぐらいに久しぶりに通電させたら、片側がビビるようになってしまっていました(ビビるのに気づかずオークションで出品して落札者にご迷惑をおかけしてしまいました)。オークションで格安のスペアを落札してあったのですが、そちらはなぜか音が違う。どうも、パチモンが大量に流れているようです。外観から見分けるのはほぼ困難。わたしは最初のペアをサウンド・アティックスさんで買ったのですが(もちろん正規品)、中古で購入する際はくれぐれも気を付けていただきたいと思います。ScanSpeakの音が気になるなら、現行ラインナップから選んだほうがよいと思います。

4. ALPINE DLX-F30T
スーパーオートバックスのデモボードで鳴っているのを聞いて、どうしても気になってこのユニットを買い求めてみました。10~12kHzあたりにキャラクター・・・というよりはピークがあるのでは?ちょっと独特のなり方をしますが、一部の楽曲は非常にマッチして生々しい音を出します。基本的な性能としてかなり優秀なツイーターなのではないでしょうか。値段も20,000円程度と安いので、買いやすいです。欠点としては、メーカーは5~6kHzクロスで使っているので、クロスを下げるのに勇気が必要(笑) 自分も4kHzの-18dB/Octぐらいが精一杯で、それ以上下げられませんでした。音自体はScanSpeakに近いです。ちなみに上級機種のDLX-Z30Tは中身はまったくおんなじだという説が・・・。
ケースの材質だけが違うのかも。メーカーに聞いても教えてくれないと思いますけれどね。


5. Kicker RS65.2 のツイーター
 キッカーRSシリーズはとにかく「外さない」製品です。いまは上級にQSシリーズ他がありますが、RSのほうがKicker本来の音が出ていて好きだという人もいます。ツイーターのみがオークションで1万円程度で流れていたので、さっそく買い求めてみました。予想通り、ひじょーに、良いです。解像度は、おそらくここまで上げてきたすべてのツイーターの中で群を抜いています。クリアで、S/N高く、ハイエンドも伸びています。欠点はと言えば、ギラッと輝くような特徴が無いところ。いい意味でも悪い意味でもフラット、リファレンス的な鳴り方。ですが、総合的な判断としてこのツイーターはかなり気に入ったので、後日もう1セット手に入れて、現在2セット所有しています。カーオーディオって、ほんらいはこのぐらいの満足度で止めておけば幸せになれるのに・・・と思うのですが。

6. Kicker SS65.2(SS56.2) 付属のツイーター SS30
上記のRS65.2より前に売り出されたSS65.2の付属ツイーターです。SS65.2はRS6の後継機にあたる商品で、それなりに力が入っており、質も高いものでした。Kickerの音は全体としては気に入っていたものの、ミッドの鳴り方に少し不満を持っていたので、私はもっぱらツイーターに注目していました。SS65.2のツイーターは、口径が30mmと大きく、テトロン製のソフトドームで、スペックからしても大いに期待が持てます。クロス周波数も3kHzかそれ以下まで下げられそうです。一時期、オークションで新品が3万円ぐらいで出品されており、さすがに手が出せなかったのですが、半額ぐらいまで下がって来たので落札。上記のRS65.2ツイーターに換えて音出ししてみました。
 やはり、口径が大きいだけあって、厚みのある音、深みのある音。響き豊かな音。そして、RS6Cツイーターと同様にほんの少し高域に色付けがあります。この色付けが好きか嫌いかというところですが、RS65.2のツイーターと比べると、ほんとうに甲乙つけがたい感じです。無色透明なRS65.2, 音楽性豊かなSS65.2という感じ。ただ、音数はこちらのほうが多いようで、以前のものと比べると確かに聞こえなかった音が聞こえます。余韻も明らかに多めです。家族は「絶対にこちら(SS30)のほうが良い」と言っていました。というわけで、2017年現在において、このKicker SS65.2のツイーター(SS30)が私のベストチョイスとなっています。ちなみにこちらも現在2セット所有中。

以上、駆け足で述べてきましたが、コメントをひとつ。私、実はカロッツェリアのツイーターと相性が悪いのです。カロのツイーター、決して悪くないのですが、聞いていてワクワクしないのです。PRSシリーズのツイーター、厚めの音ですが、どうも高域が詰まった感じがして物足りないのです(友人の車で試聴)。TS-V171Aのツイーターはワイドレンジですが、あっさり昆布だし、薄口しょうゆ的で、こちらも好みと会いませんでした。Vシリーズは172Aで小口径にあえて戻して、それからもどうも迷走しているような気がします・・・ (カロの話はここまで)

ツイーターですが、オークションで中古の格安品を探すことをお勧めします。もちろん、壊れているのを買ってしまっては元も子もありませんが、本来高額な商品が格安で買えるのはやはりメリット。気に入らなければまた売ってしまえば、それほど懐も痛みません。アップガレージも通販をやっていますから、そちらを探すのもよいと思います。アップガレージは保証もありますしね。自分の感性にドンピシャはまったらスペアの購入もお忘れなく。私などいまやKickerのツイーターが4セット・・・ちょっとやりすぎかもしれません。

 で、いまはKicker SS30を・・・と思いきや、実は別のを鳴らしています(すみません)。その話は、また次回に詳しく話させて頂きます。今日はここまで長文にお付き合い頂いてありがとうございました。
Posted at 2017/05/25 01:29:54 | トラックバック(0) | カーオーディオ | クルマ
2017年05月07日 イイね!

デジタルアンプを選ぶ

デジタルアンプを選ぶ実は、お気に入りのアンプ、Clarion APA4321が故障しました。実はこのアンプの故障、かれこれ3回目なのです。かつて住んでいた長野で1度故障して中古品に入れ替え、そのあと愛知県に越して来てから、やはり2度故障しました。故障のほとんどは、4chのうち1chから音が出なくなるトラブルです。アンプを狭いスペアタイヤスペースに押し込んでしまって、通気性が悪いかったのも理由だと考えらえますが、やはり問題はこの愛知県の酷暑。おそらくは他のアンプでも同様のトラブルが起きたことでしょう。APA4321は非常に優れた設計のアンプだと思いますが、ファンレス設計のため、オーバーヒートが起きやすいのかもしれません。

一時期、ALPINEのMRV-F300という廉価なアンプを購入して凌いでいました(同じ型番のアナログアンプもありますが、新しいデジタルアンプのほうです)。このアンプ、結構よい製品だと思いますが、やはりどうしても価格なりのところが見え隠れします。音像がやや平面的になり、どう調整しても満足のいくレベルまで一歩足りないのです。ちなみに、このアンプそのものが悪いと言っているわけではありません。あくまで、上級アンプと比べると・・・ ということです。

で、新しいアンプを選ぶにあたって自分なりに決めたことがあります。「アナログアンプとの決別」です。発熱が多く、やや大型のAB級アンプとサヨナラすることに決めました。音的にはたぶん、AB級アンプがいまも有利だとは思います。ただ、D級アンプ、すなわちデジタルアンプも最近は非常によくなってきました。小型で発熱の小さなデジタルアンプに賭けてみようと考えたのです。ちなみに先述のMRV-F300もデジタルアンプです。

いろいろ悩んで、選んだのはALPINEのデジタルアンプ、PDX-4.100です。もう既に発売から10年が経過しており、さすがに入手は中古品に限られます。この秀逸なアンプをオークションで18,000円にて手に入れました。外観の程度も非常に良いものです。

フロント2Wayにつなげて出てきた音は・・・非常に良質でパワフルなものでした。APA4321と比較しても甲乙つけがたい、いや、やはりPDX-4.100のほうが優れているでしょうか。良いアンプは艶やかな音、"トロッとした音" を奏でるものです。それはS/Nの高さと、音数の多さによるもの。このアンプもそうした良質なアンプの良さを持っています。これが18,000円とは! 非常に良い買い物をしました。

いまはフロント2WayをこのALPINE PDX-4.100で、リアの2WayをMRV-F300で駆動しています。え? リア? と思われるかもしれませんが、いままで家族からは不満を言い続けられていたのです。なのであえてリアドアにも2Wayを入れることにしました。ただし、せっかくならとこちらも徹底的にこだわって、Audiocontrolのアクティブクロスオーバー2XSを導入し、4chアンプでで左右4つのユニットを駆動することとしました。リアも手抜きなしです。

長くなりました。今日のところはこれまで。フロントおよびリアのSPユニットについてのお話は次回に。サブウーハーの話もそのうちさせていただきますので。それでは失礼いたします。

Posted at 2017/05/07 16:57:38 | トラックバック(0) | カーオーディオ | 日記
2016年09月05日 イイね!

オルタネータノイズ&イグニッションノイズについて(3)

長くなりました。ごめんなさい。オルタネータノイズ&イグニッションノイズを取る方法を以下に述べましょう。「そんなの当然知ってるぜー」という方はどうぞ読み飛ばしてくださいません。

1.RCA用ノイズフィルターを使う

 RCAの信号伝送経路にトランスを挿入してノイズを除去する方法。サンスイST-71が使われる例が多いようです。原理は高校の物理で習う電磁誘導で、結果としてグランドが切り離されることによりノイズが減少します。それなりに効果も高いようで、いろいろなところで記事が見つかります。
http://www.emuya.com/fjr/new_09/filt/filt.htm
http://www5e.biglobe.ne.jp/~G4kowaza/detail_r/r01_13/FilterForDongle3.htm
構造もトランスを介して配線するだけで、電源もいらないので自作も可能でしょう。オーディオテクニカやBOSSなど、市販品もあります。
https://www.audio-technica.co.jp/car/show_model.php?modelId=1208
http://www.bossaudio.com/auto/car-wiring-components-system-accessory-boss-audio-b25n/
 ただ、個人的にはトランスを挿入することによる音質劣化が気になります。そのため、他の方法でノイズが取れない場合に・・・ということになるでしょうか。「音質劣化はほとんど無い」というネットの意見もありますので、最終的には自分の耳で判断するしかないのかもしれません。

2.電源ライン用のノイズフィルターを使う

 一時期導入しましたが、明確な効果が認められませんでした。効果がある、無いは、ネット上でもさまざまな意見があるので、正直なところなんとも言えません。ただ、たいていの製品で電流の許容値が30A程度のため、消費電力の大きな大きなアンプでは、電流値が足りなくなる場合もあります。なかなか難しいところです。

3.【決定版!】RCAのグランド線に抵抗を挿入する

 これはかつて、どこかのカーオーディオ関連の掲示板で見た方法です。RCAのグランド(マイナス側)の配線を切断し、そこに1kΩ前後の抵抗を挿入せよ、というもの。
 で、わたしもこの方法を試してみました。私は、ツイーター用のRCA線のLeftとRightのグランドをひとまとめにして、そこに1kΩの可変抵抗を挿入しました。私は左右をまとめてしまいましたが、本来はLとRを別々に配線したほうがよいのかもしれません。抵抗値を変化させて最適なポイントを探ると、ボリュームをかなり絞った位置でノイズがほぼ消えました。ノイズが消えるのは約10~20Ωと、非常に低い値です。しかしながら、たった20Ωでもグランドラインに挿入すれば、しっかりノイズは消えます。驚きです。
 調べたところによると、アンプ側の受け側回路のインピーダンス(10kΩ程度)と、送り出し側(デッキ)の出力インピーダンス(10Ω程度?)のバランスが崩れると、アンプ側のグランドアイソレーション回路(ノイズキャンセル回路)がうまく働かず、ノイズが消えないのだそう。理由は・・・わたしは大学で電気を専門に学んだわけではないのでわかりません。何れにしても、おそらくは送り出し側のインピーダンスが不足することで、ノイズを消せない状況が生まれるのでしょう。その「足りない抵抗」分を、新たに挿入して補ってやればよいということになります。
 私の場合、挿入する抵抗の最適値は20Ω程度(これは左右独立の接続なら40Ωに相当)と非常に小さかったのですが、これでも確実にノイズが消えました。いまはまだ実験段階のため、この抵抗の最適値が状況によって変わるのかどうかについては分かりません。私の環境における「挿入する抵抗の最適値」は、ネット上の情報とくらべると、かなり小さいですね。AudiocontrolのOverdriveやMatrixでは400Ωの抵抗を挿入するジャンパがありますから、このぐらいが普通なのかもしれません。もちろん、可変抵抗を使えば最適値を探れますから、みなさんがチャレンジするなら、まずは1kΩ程度の可変抵抗をつかって、最適な値を見つけてください。最適値が判明し、一度決まったら動かさなくてもよいのであれば、固定抵抗に置き換えることもできますので。


 繰り返しになりますが、私の環境では、グランド線に20Ω(左右独立なら、40Ωに相当)の抵抗を挿入してノイズはほとんど消滅しました。結果、ラインアンプも不要となり、色付けがなく、非常にクリアなツイーターの音を楽しめるようになりました。

 ミッドはどうでしょうか?実は、ミッドはいまもAudiocontrolのOverdriveを使っているのです。なので、ノイズの問題は生じていません。なぜ、いまだにミッドにだけラインドライバーを使っているのか? その理由については、ちかいうちに改めてこのブログに書くことにしましょう。

 ここまで読んでくださって、ありがとうございました。



 
Posted at 2016/09/05 00:53:56 | トラックバック(0) | カーオーディオ | 日記
2016年09月04日 イイね!

オルタネータノイズ&イグニッションノイズについて(2)

さて、オルタネータノイズ&イグニッションノイズを取る方法はあるのだろうか?

ネット上の情報を調べると、とにかくいろんな情報が錯綜している。大事な項目をいかに整理したい。

1.グランドのとりかたを考えよ。
 よく言われるのが、グランド(アース)の取り方を考えろ、というもの。「一点グランドがよい」という意見もよく聞かれるが、果たしてほんとうにそうだろうか。例えば、ラゲッジに設置したアンプのグランドを、デッキ部やバッテリーまで戻す・・・ ほんとうによいのだろうか。あまり自信はないのだが、おそらくは「No」だと思う。むしろ、太く短く直近のシャーシに落とした方がよい。それはなぜか? シャーシは電気的に抵抗値が非常に小さく、電位差がでにくいからである。また、グランドケーブルを短くすることは、ノイズを減らす面でも効果があるからである。異論はあるだろうが、私としては

「グランドはできるだけ短く、太く、近くのシャーシに繋げ」

と言いたい。グランドの話は以上。

2.RCAケーブルを見直せ
 高級品が良いと思われている。果たしてそうか? 超有名な4chケーブルを使っている。端子部が弱く、コネクタは結局、すべて付け替える羽目になった。そもそもノイズに苦しみ始めたのもこのケーブルを導入してからである。ケーブルの構造は、樹脂チューブ内に4ch×2の細線が詰め込まれた、どうってことのない単純な構造。細線がリッツ線であることがわずかな救いという感じ。ノイズに強い構造とはとても思えない。
 できれば、2芯+シールド構造のケーブルを使い、シールドをボディーにつなぐのが良いと思う。シールドは信号線のグランド側に、しかも機器の下流側につなぐのがよいという説もある。この構造のRCAケーブルを使うのであれば何れの方法も試してほしい。で、結果が良い方を採用して頂ければよいと思う。
 2芯+シールドが良いことはわかっているのだが、私も使っていない。6chものケーブルをこの構造で、デッキからリアのラゲッジまで結ぶのはスペース的にも難しいからである。メーカー製の4chケーブルと2chケーブルを使って配線するのがいまのところ精一杯。現状のオルタネータノイズの原因が、このケーブルの構造にあるのかどうなのか、正確なところはわからないが、カーオーディオに凝る人が皆、2芯シールドでケーブルを自作できるわけでもなかろう。
 RCAケーブルの「低ノイズ化」は、できれば行いたいところだが、それができなくてもノイズをあきらめてはいけない。どちらかというと、RCAケーブルによるノイズの違いはそれほど無いと言ってよく、迷ったら「安物のケーブルでもじゅうぶんだ」と思っておけばよいと思う。

3.キャパシタを導入する
 キャパシタは効くようである。特に、オルタネータの直近にHELIXのCAP33のような小型のキャパシタを入れると効果が高いそうだ。それについては異論はない。できるなら、キャパシタを導入したらよいと思う。ただ、キャパシタはそれなりに故障するという噂もある。目に見えないところに挿入するパーツだけに、壊れるとやっかいだ。あとは、個人的にキャパシタはどうしても怖い。大電流をためるからだ。もちろん、CAP33のような小さなものならそれほど危険ではないかもしれないが。何れにしても、キャパシタはきちんと充電してからつなぐようにしたい。そうでないとヒューズが飛んだり、いろいろびっくりすることになる。電気に詳しくない人は、キャパシタはやめておいたほうがいいかな?あと、キャパシタを入れても "プチプチ" のイグニッションノイズは消えないと思う。

4.バッテリーを変更する
 高価なバッテリーに入れ替えるとノイズが消えると思い込んでる人も居る。ドライバッテリーのODYSSEY(愛車のオデッセイじゃないよ)とか、PanasonicのCaosとか。はっきり言う。バッテリーで音はかわりません。ぜったいにかわりません。そもそも、エアコンつけてたりすると電力はほとんどがオルタネータから供給されているのです。バッテリー換えても無意味です。もちろん、良いバッテリーにしたところで、オルタネータノイズも消えません。悪しからず。


さて・・・ それではオルタネータノイズ&イグニッションノイズを消すにはどうしたらよいのか? それに対する回答は、やっと、次回に(続く)


Posted at 2016/09/05 00:23:02 | トラックバック(0) | カーオーディオ | 日記

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