
今日は「蕎麦屋」の話である。
長野市には蕎麦屋が多い。もちろん、戸隠は蕎麦処として有名であるが、善光寺の参道沿いにも有名な蕎麦店はたくさんある。しかし、有名なお店はたいてい観光客が押し寄せていて、気軽に寄るには躊躇してしまう。できれば少し時間のあるとき、新幹線に乗る前などの時間を利用して、うまい蕎麦を味わいたいものである。
「ぼっち」は、プラザホテルの地下(長野駅善光寺口のホテルメトロポリタンの西側にあるホテル)にある蕎麦屋である。2年ほど前に偶然立ち寄ったのであるが、いわゆる戸隠流のたいへんみずみずしい蕎麦で、のどごしがよい上に味わいも深く、心底感動した。蕎麦そのものの味がよいだけでなく、だし(そばだれ)も最高である。
おなかがすいたときは「ぼっちそば」という超大盛りの蕎麦もよいが、普通はざるの大盛りがよかろう。店名にもなっている「ぼっち」は、いわゆる「ぼっち盛り」のことであり、蕎麦を一口分ずつ束ねて出す戸隠流のスタイルをさす。通常のざる蕎麦は「ぼっち盛り」なのに対し、「ぼっちそば」は単なる山盛りで提供されるのが少し不思議といえば不思議だ。
最近は仕事が忙しいためにお店に通うペースが落ちてしまったのだが、気さくな店主さんは私の顔を覚えていただいているようで、いつも気持ちよく挨拶をして下さる。客としてはこれほど嬉しいことはない(ご主人は戸隠で蕎麦の修行をなさった方のようである)。
もちろん、蕎麦だけでなく、天ぷらをはじめとした季節の料理や、日本酒が楽しめる。日本酒というやつはたいへん蕎麦と合うのである。一人でぶらっと立ち寄って、料理を2品ほど出して頂いて日本酒を味わい、最後に蕎麦で仕上げ。まったく贅沢な至福の時を味わうことができる。
このブログを読んで、「ぼっち」に足を運んでくださる方が増えるといいのだが、あんまり混むとぶらっと立ち寄ったときに入れなくて困るなぁ・・・と、いらぬ心配をしてしまう。とにかく、長野駅前でうまい蕎麦を食べたければこの店に。一番にお勧めする蕎麦屋である。
長野駅前 そば味処 「ぼっち」
http://bocchinagano.naganoblog.jp/
Posted at 2010/06/27 01:24:11 |
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