
約1週間のイタリア出張から帰ってきた。海外出張はある意味で貴重である。ゆっくり映画が見られるからだ。帰りの便では、「君への誓い」、「Always三丁目の夕日'64」、「スタンド・バイ・ミー」の三本を見た。今日はその最後、スタンド・バイ・ミーの話である.
映画そのものよりもテーマ曲のほうが有名かもしれない。思い出されるのはあの歌をバックに線路づたいに歩いてゆく少年たち・・・(ちなみに、実際の映画でスタンド・バイ・ミーのテーマソングが流れるのはエンドロールのシーンだけである) 確かずっと前にテレビで見たはずだがストーリーはさっぱりすっぱり忘れてしまっていた。「少年,冒険,思い出,アメリカの田舎町」そんな断片的な記憶しか残っていない。今回は、自分の記憶をたどるようにゆっくりじっくり見ることにした。
言ってみれば、アメリカの田舎町に住む少年たち4人の、ひと夏の冒険を描いたものである。その冒険が、数日前に行方不明になった少年の死体を探しにいくことだったりするところは「お気楽な」今の時代からすると少々違和感がある。加えて、映画の中の少年たちはいかにも美味そうに煙草を吸う。今なら即刻上映禁止になりそうなものである。
死体を探しに行くという設定を除くとストーリー自体に特に驚くような展開もなく、あらためて最初から最後までじっくり見させてもらったものの、原作者の想いはいまひとつ伝わってこなかった。というより、原作者もそれでいいと思っているのかもしれない。この作品を通して、友人や家族、他者とのつながり、少年時代を振り返ってもらえるならそれでいいと原作者は思っているのかもしれない。
実は一昨年,ブログに「少年時代」という小作品をアップしていたのだった。
https://minkara.carview.co.jp/userid/714213/blog/17962378/
今どきの表現を使えば,スタンドバイミーにインスパイアされていたかのような文章だが、正直言ってそれはちょっと違う。スタンド・バイ・ミーは恋愛感情を一切排除した男臭い物語で,個人的にはそこのところがちょっと物足りない。
蛇足だが,クリス役のリヴァー・フェニックスは若くして亡くなっている。その姿が尾崎豊に重なるように思うのは私だけだろうか。
Posted at 2012/07/02 01:30:21 |
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