
ブラックニッカ・クリアブレンド、ブラックニッカ・スペシャルと来て、最後はこのブラックニッカ8年である。「8年寝かせている」ということになるわけだが、スペシャルより高いかというと値段的にはほとんど同じである。さて、期待120%で封を切った。7:3の軽めの水割りでのテイスティング。
「あー 飲みやすいな・・・これ」という印象。口当たりも香りも、スペシャルより幾分やわらかくなっている。女性向けというか、一般の方々にはこちらのほうが受け入れやすい味に仕上がっているといえるだろう。スペシャルよりやや香り高い印象だが、それでも味の基本=ウィスキーとしての軸足はスペシャルと同じであるところが憎いところだ。
さて、スペシャルと8年の勝負だが、私としては僅差でスペシャルの勝ちと判定した。あのスペシャルの、独特の癖というか、ガツンとくる味わいが捨てがたいのである。香りは一歩後退するものの、それでもスペシャルには余市にも宮城峡にもない、舌に直接届く独特のコクがあるのだ。
いやぁ、ウィスキーのほんとうの面白さ、素晴らしさって、こういうところにあるのだろうか。廉価なウィスキーを楽しませてくれるニッカという会社はほんとうに素晴らしいと思う。みなさんもぜひ、こういった手に入りやすいウィスキーでかまわないので、味の違いを楽しんでみて頂きたい。
Posted at 2011/07/29 03:28:11 |
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