年がすっかりばれてしまうが、尾崎亜美ファンである。松田聖子に提供した「天使のウィンク」や、杏里の「オリビアを聴きながら」をはじめ、多くの歌手に数々の名曲を提供してきた彼女であるが、彼女自身がもちろんれっきとしたシンガーソングライターである。私がはじめて聴いたアルバムはPlastic Gardenだったと思うが、大学生のころはセルフカバーアルバムの"Points"や"Point 2"をよく聴いていた。ちょっと小太りながら(失礼)、こんな小さくてキュートな女の子が、どうしてこれほどハートフルな歌を作れるのか・・・ 心から関心したものである。
彼女の代表作として紹介したいのが『蒼夜曲~セレナーデ~』である。もともとは1980年発売のシングル曲であるが、この曲には別バージョンが多く存在し、もとのシングルバージョンを聴けるアルバムは数少ない。すでに廃盤であるが、ベストアルバムの "BEST SELECTION" には貴重なシングルバージョンが収録されているので、中古アルバム店などから通信販売で購入するとよいだろう。あとは、オムニバスアルバムの「名曲発掘!ジュエル・バラッズ」(ポニー・キャニオン)にもシングルバージョンが収録されている。
個人的にはシングルバージョンが最も好きだが、それ以外には、アルバム「HOT BABY」にデビッド・フォスターアレンジのバージョンが収録されており、こちらも人気が高い。ややムード歌謡的なシングルバージョンに対して、デビッド・フォスターバージョンはバンド的なギターバッキングをベースとしたアレンジで、若干シャープかつカラッとした味付けになっている。
もう一つ、バラードアルバム「Lapis lazuli」に、あの今剛によるアレンジのバージョンが収められてる。こちらはどちらかというとゆったり、こってりで、艶やかな感じ。もちろん、今剛のコンプレッサーの聞いたギターソロもフィーチャーされている。
あとは、ピアノ弾き語りバージョンが「Pia-Noir」に収録されている。というわけで、これらをあわせると全部で4バージョンの蒼夜曲が聞ける。これらのいくつかはYou Tubeで聴けるが、できればCDを入手して高音質の曲を楽しんでもらいたい。
ちなみにYou Tube では、ピアノ弾き語りによる彼女のライブが楽しめる。もともと彼女はハスキーだが、最近は少々声を出すのが苦しそうで、ちょっと痛々しい感じだ。それでも彼女の魂のこもった蒼夜曲をぜひ楽しんでみていただきたい。
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Posted at 2011/07/03 03:05:49 |
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女性ボーカル | 音楽/映画/テレビ