あぷち@LUSTYWOLF//AFFPのブログ一覧

担当者にゎ家族で相談して後日 返事をすると言ったが、おいらの腹ゎ決まっていた。


勿論、答えゎNO…


道端で話すのも何なので近所の喫茶店に入り家族会議開始。

当のあぷこゎおいらの考えを察したのか、最終オーディションに合格したのに浮かない顔…


何とも重苦しい空気の中、

『約束してた通り、今回ゎ無しやな』
とおいらが切り出した。

浮かない顔をしてたあぷこの表情が更に曇る…

続いて楓さんが、

『お金の事だけやなくて、大阪までならまだママも頑張って毎週末来れるけど、番組オーディションとか仕事現場までゎ大変やわ。平日になんか行かれへんし、仮に行けたとしてもU-SHINが1人で家に居らなあかん様になるしなあ』


確かに、金の事やったら借金してでも払ったるけど、楓さんに掛かる負担ゎ飛んでもない物になるだろう…
それに母親として あぷこ、U-SHINを均等に接したいと言う思いの強い楓さんにゎあぷこばかりに構うのゎ無理だろう。

勿論おいらも居るが、やはりおいらゎ安月給を稼ぐ事に専念したければならないし…


楓さんとあぷこがトイレに行ったので U-SHINに今度ゎ強めに考えを聞いてみた。


『うん… お姉ちゃんが頑張れるんやし、やりたい事なんやから やれるんやったらいいと思うけど…
今の生活が変わってしまうんゎぼく嫌やな…
家族がバラバラになるみたいで…』


普段アホな事してあぷことケンカしているU-SHINが、ここまでの事を言うとゎ正直思わなかった。
彼も彼なりに3DSやポケモンGOしながら考えていたんやなぁ(´Д` )

あぷこが先に席に帰って来て

『今ゎ駄目でも 高校生くらいになったらまた他のオーディション受けてもいい？』

と目に涙を浮かべながら言った。


続いて帰った楓さんが、

『自分がホンマにそうなりたいんやったら 今じゃ無くても出来る。今ゎちゃんと勉強する事を最優先せなあかん』

涙を拭いながらうなずくあぷこ


どうやら納得してくれたみたいだ。

盆休み3日目の日曜日、一睡も出来ぬまま朝を迎えた。

2、3日前ゎ朝から蒸し暑かったが この日ゎ秋の様な爽やかな朝だった。

珍しく おいらより先にU-SHINが起きていて1人 リビングでテレビを観ていた

『お前 お姉ちゃんの事 どう思う？』と尋ねてみる…

『ん〜別に〜』

何とも無関心な予想通りの応えが返ってきた。

普段ならもっと突っ込んでみるのだが、それ以上何も言えず無言のまま 2人でディズニーチャンネルを観ていた…




とりあえず2日続けて大阪に向かうのだが、この日ゎ須磨の楓さんの実家までクルマで行き、そこから電車で心斎橋まで行ってみる事にした。
これゎ万一、あぷこが大阪に通う様になった時の下見と 普段ゎほとんどクルマでしか動かないので子供たちと楓さんの社会勉強の為。
それと、実家に行く序でにお義父さんに相談したかったからである。

昼前に楓さんの実家に着き、早速 お義父さんに相談する。

お義父さん曰く、『あぷこゎまだ社会に出ても通用せんやろ。まだまだ子供やで。』

ごもっともです(;´Д`)y─┛~~

全校生徒が極端に少ない田舎育ちな上、今日日の横一線皆んな友達的な教育を嫌ほど受けているあぷこが、人を蹴落としてでも上に上がらないとならない芸能界でやっていける訳がない…

一方でお義父さんゎこうも言った

『まぁ、あぷこがやりたいって言うのだから やらせてやりたいとも思うんやけどなぁ〜。もしかしたそっちの才能があるかも知れんのに 頭ごなしにあかんとも言えんなぁ』と…

要するにお義父さんもおいら達とほぼ一緒の考えだった。



そうこうするうちにオーディションと言うか面接の時間が近づいて来たので出発。

一回の乗り換えで1時間程で心斎橋に着いた。


事務所に入り 面接の時を待つ。

10分程待たされて お呼びがかかり一家揃って席に着く。

そこにゎハーフ顔でモデル上がりっぽいお姐さんがいた。どうやらあぷこの担当らしい。



担当者から名刺を承り、開口1番、
『2次オーディション終了後、本社に内容を送ったところ、子役及び俳優として“あぷこちゃんいいね”と多数のスタッフから名前が上がりましたので当プロダクションぇの所属をお受けいたします』

な！

驚きながらも、『オーディションに来た奴皆んなにそう言ってんちゃうん？』
と、基本ネガティヴな性格なおいらの
【世の中そんなにうまくゎいかないもんだ！】センサーが全開にwww

肝心なあぷこゎと言うと…
喜んでいるかと思いきや かなり緊張して戸惑ってる？


そして担当者から今後の流れをあぷこ本人及びおいら達両親に説明があり…

『とりあえず今のままでゎ商品としてゎ成り立ちませんので小学生のうちゎ月4回、中学生になると月6回のレッスンに出てもらいます。 その間にもテレビや映画、舞台やＣＭ等、需要のあるお仕事をプロモートさせて頂きますのでその都度オーディションを受けてもらいます。それに伴うレッスン費用やオーディションを受けるための交通費等ゎ実費になりますがよろしいでしょうか？』


ハイ出ました！ やはりな。


『それと、レッスンやオーディション、仕事現場にゎ保護者の方のご同行をお願いします』
やと…


まー淡々と言いはりましたわ(;´Д`)y─┛~~

金の事ゎともかく、オーディションや仕事まで親が同行って…
おいらが行く訳にも行かんので行くとしたら楓さん。

レッスンゎ大阪やからまだ行けるとしても 番組オーディションや仕事になったら東京とかも当たり前になる…

『学校や習い事の方ゎ普通に行って貰って結構です。うまく両立して下さい。他の方々もそうやってますんで…』


学校ゎ普通に行っていいやと？

当たり前やないかそんなん。高校生や大学生やあるまいし、ましてやまだ義務教育真っ只中やっちゅうねん！

子供を役者にしたくてたまらない親ならありがたいお言葉なのだろうが、こちとら極普通に育てている親なんやから これにゎちょっとカチンときた。

ので、この場での返事を避け、後日返事するとおいらが伝えたところ、
『あー、時間が無いので早目にお願いします。レッスンのお金でしたら分割などでも構いませんので…』


誰が金の事言うとんねん！
椅子投げて帰ったろか思たわ ホンマ(-_-;)


怒る気持ちをぐっと堪え 面接を終えたのである。

エライことになってきた…

まさか最終まで行くなんて…

おいらが考えてたシナリオでゎ最悪の展開…


しかし、楓さんとゎ事前にこのケースになった場合の事ゎ打ち合わせ済み。というか、まんま予想通りの展開。


と言うのゎ、このオーディションってのゎプロダクションに所属するだけで、すぐさま仕事が出来るってものでゎない。
ま、当たり前だが 養成所に通い、それなりの教育を受けた上で番組のオーディションをパスして初めてテレビ出演等の仕事が出来る。
勿論それゎこのプロダクションに限った事でゎ無く、どこの芸能プロダクションでも同じもの。


楓さんゎ事前にネット等で調べ、この手のオーディションのカラクリを把握している。
だいたいの予想ゎついていたのでおいらゎ調べてないが、やはり予想通りの展開である。


全ての芸能プロダクションのオーディションがそうとゎ限らないだろうが、大半ゎ養成所に入れ その入学金と授業料を取るってのがメイン。

あぷこの様に何の芸もないド素人に事務所が先行投資なんてしてくれる訳も無く、それゎ自分で払わなければならない。

で、養成所に通って番組オーディションに受かって 売れっ子になったら自分も儲かるが、それ以上に事務所も儲かる。

結局、事務所としての損失ゎない…
ノーリスク ハイリターンないい仕事ですな( ﾟДﾟ)y─┛~~

あぷこの将来の事だから金がどうこうって事じゃないんやけどね。



因みにお義父さん、お義母さん共に猛反対w


ま、そりゃそうやろな(^◇^;)


あぷこ自身も短期間で事が進むもんだからかなり困惑しているみたいだったので具体的にこのカラクリを説明した。

が、あぷこ曰く、『最終オーディションだけゎ受けたいし、そうとゎ限らんやろ？』
と あくまで前向き。

ここで潰すのも可哀想だったので、『もし特待生で授業料免除とか、レッスンの行われる大阪までの送り迎えがあるんやったらやってもいい』
と、まず有り得へん条件で最終オーディションに臨む事にした。

書類選考通過から1週間後、2次オーディションを受ける為、事務所のある大阪の心斎橋に一家で出掛ける。

プライベートで心斎橋に行くなんて いにしえの頃 、楓さんとデートしに行って以来w


午後2時からだったが渋滞するかもって事で早めに出発。

12時前に着いてもたw

とりあえず駐車場にクルマ入れて事務所が入るビルを確認してから昼食。


昼食後 あぷこと付き添いで事務所に行く楓さんとゎ別れ、経費削減の為クルマを駐車場から出し U-SHINと二人で“ポケモンGO in 大阪”開始www


盆休み真っ只中でガラガラの御堂筋〜堺筋界隈のオフィス街を散策しつつオーディションが終わるのを待つw

『うわ〜、メッチャ居る〜』と、隣ではしゃいでいるU-SHINを見ていると、幼心ながら自分の夢の為に人生初の試練に立ち向かおうとしているあぷことのギャップがあり過ぎて何とも複雑な心境に…


ずっと無邪気なままの子供で居て欲しいと願う気持ちと、自分の夢の為に頑張って欲しいと願う気持ちのせめぎ合い…

もしかすると、オーディションに受かりトントン拍子に売れて行き東京ぇ…

何だか、あぷこを嫁に出すみたいな気持ちになってきた(;´Д`)y─┛~~

どちらにしても遅かれ早かれあぷこゎ家を出る身…
にしても早過ぎるよなぁ( ´Д`)


もし受かったとして、背中を押してやるべきか、否か…

伝説のポケモンゲットどころでゎなかった…ってのゎここだけの話です( ﾟДﾟ)y─┛~~



約2時間後、楓さんからオーディション終了の知らせが来たので合流。

帰宅途中 あぷこにオーディションの様子を聞く…

うん、卒なくこなせたみたいだ。

普段の受け応えゎ声も小さく、おいらに似てボソボソと早口なのだが、楓さん曰く『大きな声でしっかり応えてたでぇ〜』と普段とゎ違うあぷこの応答にちょっとビックリしていた。

オーディションが上手くいったことゎ嬉しいが、合格してしまうと…(;´Д`)


またまた複雑な心境のまま 帰宅。


自分の部屋に入り1人で考え込んでいる時に電話が鳴った…

事務所から『2次オーディション合格しました。つきましてゎ最終面接をご両親含め行いたいと思いますので、16日の19時に再び事務所お越し下さい』との連絡だった。

16日ゎおいらが仕事だったので 13日の17時30分からって事にして頂き、2日続けて大阪に向かう事と相成ったのである( ﾟДﾟ)y─┛~~

“あぷち”

意味不明な言葉なのだが、このHNを使っているのにゎ一応 意味があったり…


かなり昔にも書いた事があるのだが、“あぷち”ってのゎあぷこが一歳の頃、まだまともに喋れない頃によく発していた言葉。

当時『あぷちぃ〜！』と絶叫する あぷこが滑稽で可愛かったので そんな意味不明の言葉がずっと耳に残っていた。

もしあぷこが発してなければ“あぷち”なんて言葉ゎおいらのボキャブラリーの中にゎなかったであろう。

あぷこがこのHNの名付けの親と言っても過言でゎない。


時ゎ流れあぷこもあと1ヶ月程で12歳になる。


最近ゎ携帯弄ってるか、ジャニーズのDVDや出演する番組をひたすら観ているか… と、思春期入りかけ〜 って、感じで おいらと話す事もめっきり少なくなってきた。


そんなあぷこが、いきなりとんでも無い事を言い出した…

『このオーディション受けてもいい？』


おいらゎ余りに突然だったので訳がわからんかったのですが、楓さんにゎちゃんと相談してエントリーしていたらしく、あぷこの独断で行った事でゎないので まだマシやったかな(;´Д`)y─┛~~


楓さんに詳しい事を聴くと、雑誌に良くある広告を観てあぷこが応募してたらしく、先方から『書類選考に合格しましたので 2次オーディションを受けに来て下さい』的なものらしい。

ま、受けるだけならいい社会勉強になると思い、その場でゎ承諾した。

翌日、先方より資料などが届き それに目を通しながらあぷこの意思確認をしてみる。

Q. この事務所に入って何がしたい？(歌手、モデル、俳優…)

A. タレントになってテレビに出たい


いやいや、タレントって…(;´Д`)y─┛~~

ちょっと質問を柔らかくしてみる


Q. ぢゃ、具体的に誰みたいになりたい？

A. 芦田愛菜ちゃん。


ベタな応えやなw


Q. って事ゎ、俳優(子役)志望やな？

A. うん。 でもバラエティとかにも出たい。


まぁ、あぷこなりにゎそれなりのビジョンを描いてるんやろうけど、やはりまだまだ子供の考え…( ´Д`)

憧れやテレビが映し出す表面的な物しか観えて無い様子。


ひとしきりあぷこと問答したのち、楓さんとの相談に入る。


おいら的にゎ先にも言った通り、社会勉強の為にオーディションを受けさせて、『世の中そんなに甘くないよ〜ん』ってのを教えたいなあ〜と。
正直、2次オーディションをパス出来るやろうとゎ思ってない。

楓さんも社会勉強させるって事でゎおいらと一致。ってか、楓さんも2次止まりやと思ってたらしいw

まぁ あぷこがやりたいと言い出した事ゎ可能な限りやらせてここまで育ててきたので 今回もその延長みたいな感じかな？


しかし今までとゎ違い、あぷこ自身の将来に関する事なのでちょっとシリアス…

でもおいらとしてゎあぷこなりに将来の事を具体的に考え、行動を起こしたって事がとても嬉しくてたまりませんでした。


“芸能人”って職業でなければ もっとお気楽な親バカで居れたのですが…