
-レースレポート-
日時 5月28日~29日
場所 スポーツランドSUGO
マシン シビックタイプRユーロ FN2
ドライバー 北川 剛 野間 一 藤田 弘幸
開幕戦の10日前に急遽参戦する事が決まった今回のレース。
FN2初のレインコンディションの走行。このコンディションがまさかの奇跡を・・・。
・ 予選 クラス7位
参戦2年目になるシビックタイプRユーロ。シーズンオフにマシンの改良を行い、今シーズンは上位を目指していくはずだったが、急遽開幕戦への参戦が決まり、十分なテスト走行は出来ておらず、厳しい開幕戦のスタートとなった。前日の専有走行には参加出来ず、予選が始まる3時間前のサーキットに到着。マシンのセットアップを確認し、すぐさまマシンに乗り込みレインコンディションの中、15分間の予選が始まった。
このコンディションではマシンセットどころか、ブレーキング時に足をブレーキペダルに乗せるだけで、ABSが作動してしまう事態に。15分間の予選の中でピットへ戻っている時間もなく、まずは15分間走りきりクラス7番手で予選を終えた。Bドライバー予選までに、ブレーキ、足廻りとマシンセットを変更し、Bドライバー野間選手の予選が始まる。ブレーキの問題は解消されタイムアップ。しかし、決勝は7番手からスタートする事となった。決勝に向けマシンセットも大幅に変更し3時間先のチェッカーを目指す。このセットアップが恐らく明暗を分ける事になるだろう。
・ 決勝 3時間 クラス優勝
予選が終わると、一旦雨は止んでいたが、ダミーグリッドの着く頃にはまだ雨が降り始めていた。スタートは北川。クラス7番手から3時間のレースが始まっていく。オープニングラップは7番手のまま。しかし、マシンセットがいい方向に向いているようで、前の集団に離れず付いていく。3番手集団は5台、一番後ろからチャンスを伺いながら周回を重ねた。STX、ST1クラスと後ろに迫ってきた。ここから順位が動き始める。速いクラスを抜かせるタイミングをうまく使い、1台1台確実に交わし、6位、5位と順位を上げていく。マシンの状態もすごくよく、タイヤを温存しながらもトップと変わらぬタイムでトップ集団を追いかけた。中盤、コース上にオイルが捲かれ、そのオイルに乗り一度コースオフしてしまうが、スタートして1時間30分が過ぎ、気付けはクラス3番手まで順位をあげていた。ここで霧が濃くなりセーフティーカーが入る。この間にドライバー交代の為1度目のピットイン。タイヤは換えず、給油のみで野間選手へドライバー交代。コースに戻ってみれば5番手と順位を落としていた。5分間のセーフティーカーランの後、レース再開。6番手と順位を一つ落とし、野間選手が順調に周回を重ねる。順位が目まぐるしく変わる中、スタートして2時間15分が過ぎようとしていた頃またしても霧が濃くなりセーフティーカーが入る。各チームは2度目のピットへと入る。だが、一人のドライバーが2時間以上走行することが出来ず、必然的にレース終了20分前までドライバー交代が出来ないでいた。またしてもすぐにレース再開するであろうと誰もが思っていたはず。しかし霧は一向に晴れず、セーフティーカーランが続いた。各チームがピットに入っていき、暫定ながらトップに躍り出る。レース終了まで30分を切り、ドライバー交代の準備を始める。このままレースが終了してしまう可能性もでており、“ドライバー交代をして、コースに戻ったとして良くても3位、4位にしかならない。ギリギリまで待とうと・・・”とチームの意見が一致。残り20分、最後のアタックをかけるように集中し、プッシュする事だけを考えていた。
が、ここで赤旗が提示され、レース成立・・・まさかの優勝。嬉しい気持ちよりも、チームの誰もが信じられないといった気持ちが溢れ出ていた。
・ 次戦 7月23日~24日 富士スピードウェイ
Posted at 2011/06/03 01:24:58 | |
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