
2012年スーパー耐久シリーズ 第2戦
ツインリンクもてぎ
4月27日 専有走行 28日 予選 29日 決勝
観客動員数 13,500人
ツインリンクもてぎに舞台を移し、11台のエントリーを集めたST-4クラス。前戦ではタイヤのライフに悩まされたが、今回はいかに・・・。
・4月27日 練習走行
今回もレインコンディションでの練習走行が開始となり、走り始めは野間選手。マシン、エンジンのチェックを行いながら周回を重ねていく。そして、北川へドライバー交代。レインタイヤのまま周回を重ね、5LAP走行しタイムの方は3番手タイムと好調な滑り出しをみせた。
明日の予選日はドライコンディションになるということもあり、走行を終了することになった。
・4月28日 ウォームアップ 予選
予選日は、気温23℃の快晴となった。9時45分から、45分間のウォームアップが始まる。まずは野間選手が走行。前戦の富士に比べ気温、路面温度も高く、タイヤには厳しい条件になりそうだ。続いて藤田選手がステアリングを握る。マシンの状態はよく、好タイムで30分走行し、北川にドライバー交代。少しアンバーステアが出ていたが、タイムは2’11,476とクラス7番手でウォームアップを終えた。しかし、トップとは0.6秒差と接戦に。決勝も緊張感ある接近戦になる予感。
ピットウォークを挟み、いよいよ15分間の予選が始まって行く。まずは野間選手が予選へとコースイン。「今回のレースは前半戦の山場になる」と気合十分。6LAPを走行しタイムは2'10.979と4番手タイムと好発進。
続いて、北川が15分間の予選へコースインしていく。決勝にタイヤを温存するため、1LAPのアタックに切り替え集中力を高めながら、コースインして2LAP目にアタックを始める。一発のアタックながら2'10.960の6番手タイムをマークし、予選を終えた。決勝は5番手からスタート。
・4月29日 ウォームアップ 決勝
予選日と同様に晴天に恵まれ、9時20分から20分間のウォームアップが始まる。決勝を見据えガソリン満タンの状態で、北川からコースイン。2LAPし、野間選手、そして藤田選手へとドライバー交代。ガソリン満タンでもマシンのバランスは良く“決勝が楽しみ”と手ごたえを感じていた。決勝は、開幕戦の富士よりも気温、路面温度も高く今回もタイヤの摩耗が全く読めない展開に。
決勝のスタートドライバーは北川。12時30分よりローリングスタートが始まり4時間の長い決勝レースがいよいよスタートしていく。まずは、1コーナーでアウトから1台交わし、4番手へ順位を上げる。トップ集団は4台、タイヤを労わりながらも4台の接近戦となる。4時間先、マシンがどのようになっているか誰にも分からないが、タイヤ、ブレーキ、そしてマシンを労わりながらも攻めていかないといけない。ここに耐久レースの難しさがある。少しずつ前との差は広がってきたが、まだ余力を残しながら2’13秒~14秒台で安定したラップで周回を重ね、1時間経過した時点では4番手をキープ。トップはまだ見えている。
徐々にタイヤが厳しくなってきたマシンも現れ、ここで1台交わし、3番手へと順位を上げる。ピットインのタイミングが近付き始め、少しでも後ろとの差を広げるべく、ペースを上げプッシュしていく。
1時間30分が経過し、3番手で予定通りのピットイン。給油とタイヤ交換を済ませ野間選手に交代しコースへ。タイヤの状態もよくまだまだいけそうだ。
タイヤ交換に手間取り、野間選手がコースに戻れば4番手へと順位を落とした。2時間経過時点で3番手との差は4秒まで縮まり、野間選手もマシンを労わりながらプッシュしていく。チーム全員が“いける”と確信。3番手のマシンを捕えた!3番手に返り咲く。
2回目のピットへ入るチームも現れ、3時間を経過し2番手へと順位を上げるが、タイヤ状態が厳しくなり予定より15分程早くピットに入る事になった。
残りは再び北川がマシンに乗り込み最後の追い上げをしていく。3番手でコースに戻り、残りは40分程、2番手との差は約20秒。1LAP1秒ずつ縮めても届かない計算になる。残り40分間集中し、ピットからも「プッシュして。プッシュ」と指示が飛び、ここから奇跡の追い上げが始まる。
どこまでいけるかマシンを信じ、2’12秒台のラップで1LAP2秒ずつ2番手と差を縮めていく。差が18秒…16秒…と縮まるが、残りの周回数も縮まる。届くのか…届かないのか…ピットではチーム全員が見守っていた。
レースも残り10分。ついに2番手のマシンに追いついた。「抜くチャンスは何度も来ない。1発で決めないと…」と思い、最終コーナーで合わせ立ち上がる。そして1コーナー。インに飛び込み2番手に浮上!さらにプッシュ、プッシュしていく。残り周回数も少なくなる。少し3番手と差は広がったが、最後まで気が抜けない状態。祈る思いでラスト1LAP…そして最終コーナーを立ち上がり、チーム全員が迎え。4時間の長いレースも2位でチェッカーを受ける事となった。
ようやく実力で勝ち取った2位。まだ上もあるが、課題もある。次戦に向けてさらに進化させていく。
シリーズランキングも同ポイントの2位につけた。
次戦は5月19日~20日
スポーツランドSUGOにて開催。
これからも応援宜しくお願い致します。
Posted at 2012/05/09 02:16:20 | |
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