2013年10月31日
元一端に関与していた者として ヒトコト
小泉元首相が原発ゼロ発言をされましたね
賛否有りますが
私は賛成です。
原発はもう時代遅れと言わざる負えません。
このタイミングだからこそカミングアウトしますが
原発に関わる仕事をしていました。
3.11以降 自分の仕事に疑問を抱き・・・
落ち込み、酷く悩みました。
みん友さんでも一部の方はご存知かもしれません。
事故が発生するまでは、「花形商売・国家プロジェクトの一端を担っている」っと高揚し
仕事にも打ち込めました。が・・・事故発生後
多くの方の人生を狂わした原発に関与していたっという罪悪感のようなものを感じる日々が続きました。
だから、かもしれません
私が被災地支援に積極的に向かうキッカケとなったのかもしれません。
多くの方の、人生を奪い、生命を脅かした。
この事実は変わりません。たとえ直接でなくても、今までの生活の中で・・・
原発の部品製造っという理由だけで・・・自らの生活に至福の時が一瞬でも有ったことは事実。
コレからも、私の気が済むまでは・・・被災地支援、ボランティア活動は続けて行こうと思っています。
さて、では原発の何が無駄か、私が仕事をしてきた事を元に一部紹介します。
当然守秘義務もありますし、私自信末端の末端で仕事をしてきたに過ぎません
あくまでも私の視点で感じたことであり、全ての表現が事実と相違無いとは言い切れません。
間違いもあるかもしれません。これらを理解した上で読んで頂ければ幸いです。
私は直接原発に関与する部分ではありませんが、間接的に関与する設備の一部分を製造する仕事に関与していました。
先ず、品質基準ですが
当然、原発の性質上、大変高度な品質を要求されます。
通常の設備であれば、問題なく使用されるであろう事象であっても不良として扱われます。
この基準は火力発電所の設備基準よりシビアです。
私が務めていた職場では、私たちが手を加えている途中、若しくは直前に 前工程での不具合を発見した場合であっても、それまでにかかった経費は保証されます。
つまり1~10という工程があったとして、1で発見された不具合であっても7で発見された場合であっても10で見つかった場合でも、そこまでに費やした経費は買い取られます。
20個やって20個不良であっても保証されます。
言い換えるならば、それまでにかかった人件費、光熱費、材料費は全て買取保証となります。
当然通常の用途であれば問題無い代物ばかりですが、不良として処理されます。
ココまで話を聞いても如何にムダが多いか良く解って頂けるかと思います。
次に、原発っという性質上、故障は万が一でも許されません。
よって、一個単位の発注受注はありえません。
同時にスペアを複数基受注するなんてことは当然の事です。
モチロン、これらも不具合が見つかれば、当然保証の対象となります
つまり、2基受注を受けたら、不良の割合も2倍っという事です。実際にはもっとたくさん受注します。
更に話は続きます
通常の用途であれば対応年数は20年~30年耐える代物であっても・・・
原発という性質上、5年くらいのサイクルで点検、交換されます。
ここまで話せばどれだけ、手間とお金がかかるか・・・は大体予想が付くと思います。
クルマに例えるならば
軽トラでは通常に使われるような部品を フェラーリ用だからっという理由でシビアな設計の下
超厳しい基準をクリアできる部品を作り、その中でも依りすぐりの最高峰の部品だけを選別し、
本当に必要な部品は1個だけなのに、万が一を考え、5個も準備し、同じような理由で集められた部品を使って、最高峰のフェラーリを1台で済むハズなのに、壊れると困るから・・・っという理由だけで
5台も作って、本来であれば、3000km置きに、行うO/Hとオイル交換を、常に最上級の状態にしたいっという理由から50km置きに、O/Hとオイル交換をし、万が一を考え、残りの4台もメンテナンスを同時に行い、それでも、最高のフェラーリに乗りたいからと、5年置きに買い足している。
って事ですネ(いくら大富豪でもそんな金持ちたぶんいないんじゃないでしょうか?居てもドバイに一人くらいじゃないですか?)
国内には一時期54基もの原発がありました。でも私が関与した代物は1基あたりの原発に何基も必要なものだそうです。
考えただけで恐ろしくなります。
ここまでに費やした、不良にした部材のコスト、と実際に使われてきた製品の割合を考えると如何に原発が無駄の多い設備であるかは、言うまでもないと思います。
例えば、部材に鉄やアルミを使っていたとするならば、製鉄、溶融、圧延、溶接、鋳造、研磨、加工、プレス、などたくさんの電気エネルギーと火力エネルギー、工業用水を使っているハズです。
そのほとんどは、原発というハイリスクに代物の為に、無駄に使われてきたものばかりです。
【追記】具体的な金額が解らないといけませんのであくまでも参考数値として、関与していた設備費の概算値を掲載します。
おおよそ、最安でも数百万~数千万で取引される設備の一部に私は関わっていました。
【追記終わり】
とあるテレビ番組で コメンテーターが日本の火力発電所で消費する原油代は40兆円以上ある、だから原発エネルギーにも頼る必要があるんだ
小泉元総理は何も考えていない
っと発言していました。そこだけ聞けばとんでもない金額で無責任ですが・・・・
上に書いた事、今まで原発維持の為に消費し、捨ててきたエネルギーなどを考えると、原発エネルギーが本当に必要なんでしょうか?
火力発電で発生する有害ガスを問題視する声もありますが、年々技術の向上でしょうか?
排ガスを浄化する技術も上がってきてます。
ところが、核廃棄物の処理方法は未だかつて、確立されていません。それどころか、雨で増水した汚染水の管理に翻弄されています。その証拠に、汚染水を開放してしまっています。
今国内の原子力発電所は停止状態に有りますが、核燃料棒の温度管理の為、保管用プールで管理されていますが、これらの管理のためにも電力が消費されています。発電所自体を閉鎖したのに、電気が必要なんですね。
そして、今 某県で次世代発電を開発されている事をご存知でしょうか?
毎年 3兆円もの電気代を費やして研究、開発されていると聞きます。
国家プロジェクトだそうですが・・・10年近く研究しているそうですがまだ完成の兆しはないそうです
本当に、消費税増税は意味があるんでしょうか?私には失敗した事業の補填にしか考えられません。
私たち国民は報道されている中身だけを信じすぎているように思います。テレビでやっていることが全てではありませんし、事実とは限りません。(ほこ×たてがいい例えかと思います)
もっともっと、国民が関心意欲を持つべきだと私は思います。
それでも原発は稼働させるべきなんですかね~?
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Posted at
2013/10/31 00:50:25
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