
早いものでポルシェ993がこの世に出てから17年の歳月が流れました。
世間的にはそろそろ旧車の域に達して来たのかもしれませんが、新車当時からリアルに見てきたせいか、
あまりそんな感じがしていないのが正直なところです。
90年代後半は今と似た空前の円高、94年で968と928の生産が終了して、996と986が登場するまで、
ポルシェの中で唯一のモデルラインとなってしまった時期でした。
現在の豊富なラインアップから考えると信じられないですね。
足かけ5年、実質丸4年のモデルライフでしたが、人気・不人気にかかわらずポルシェ社の敷いたスケジュールに従った結果と思われます。
生産性の悪い(993を2台製造する時間で996なら3.5台造れるという話)、騒音・排ガス問題のあった空冷エンジンを造り続けることはできない相談だったようです。
ネット上や書籍のデータを勘案して推察すると、
94年から98年までの足かけ5年間で71319台の993が生み出されたようです。
内訳は・・・
カレラ前期型=14541
カレラ後期型=9878
カレラ4前期型=2884
カレラ4後期型=1860
カレラカブリオレ前期型=7730
カレラカブリオレ後期型=7769
カレラ4カブリオレ前期型=1284
カレラ4カブリオレ後期型=1138
タルガ=4583
カレラS=4482
カレラ4S=6948
ターボ=5978
ターボS=336
RS=1014
カップ前期型=90
カップ後期型=141
GT2=234
GT2EVO=34
RSR=374
カブリオレターボ=14
スピードスター=7
こうして見ると、日本で見る感覚とは全く違ってカブリオレの台数の多さが際立っているような気がします。
ヨーロッパ&アメリカでのオープン比率の高さを反映していると思われます。
最近は街中で何気なく見かける機会が極端に少なくなったような気はしますが、空冷最終の匂いというか雰囲気を見る機会が増えるといいな、と思います。
Posted at 2011/12/09 21:56:05 | |
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