ポルシェ993の開発開始は1989年の春ということ。
デザイン責任者:ハーム・ラガーイ
キー・デザイナー:トニー・ハッター
モデリング:ハインツ・ユンガー、エルンスト・ボルト(このお二人は初代911から継続)
デザインコンセプトのスタートは959の造形から。
更に並行して進められた1台のコンセプトモデルと、それに対する反響が993のデザインに多大な影響を与えました。
パナメリカーナ(Panamericana )はポルシェが1989年第53回フランクフルト・ショーに出品したオープンボディーのコンセプトカー。
フェリー・ポルシェ博士80歳の誕生プレゼントとして製作。
ポルシェ964カレラ4をベースとし、サイドウィンドゥを残してルーフ全体が取り外せるようになっている。
キャンバス地のルーフはジッパーで取り外しができる構造。
サンドイッチ構造プラスチックやカーボンファイバーやグラスファイバーのパネルを多用して軽量化を図っている。
PANAMERICANAの語源は、Carrera Panamericana Mexicoという1950年から1954年にかけてメキシコ合衆国で行われた公道を使った自動車レースからで、Pan-America(アメリカ全土)という意味。
このコンセプトモデルの反響が予想外に大きかったことが993の外観デザインに少なからず影響を与えたのは間違いなく、その後間もない段階での1989年11月にはポルシェ社内での993の最終デザイン承認が行われています。
実は964の生産開始時に993のデザインは出来上がっていたことになるのです。
今見ても充分魅力的だと思います。964後期ミラーのデザインもこの段階で完成していたようです。
内装はまんま964でしたね。
993タルガの匂いを色濃く感じます。タイヤのトレッド面にポルシェクレストが・・・

Posted at 2013/09/22 23:22:26 | |
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