
今日は午前中、FDオイル交換&足回りチェックをやってたら外道先生来襲

一応ノークレームノーリターン号が出来てるのだけ確認して、「しっかりやりたまえ、チミ」と捨て台詞を残して帰ってった
で、M号のエンジンをバラして確認中に、ブンブ

ン

底なしライダー登場

クソ暑い中、炎天下でNSRのチャンバー直してたみたい
エンジンの状況は思ったとおり、ローターの凹み

大小4箇所・・・ボコボコ

単にハイブーストをかけただけで、こうなるとは思わない。当然MAXブースト1.15K未満のデータしかマッピングしてない(圧力センサーがそれ以上読めない)から仕方ないけど、でも仮に点火マップがこのときと同じで、燃調だけ濃ければどうなるか・・・恐らくローターに穴が空くほどの陥没になってたかもしれません

意外に感じる人もいるかもしれないけど、ローター凹みの原因は異常燃焼で、異常燃焼の原因はトルク発生回転数の影響で通り一遍等じゃないけど点火タイミングが大きな要因となります。ゆっくり火炎伝播により燃焼するのが正常だけど、爆発してしまうからこうなる・・・燃料が濃ければ当然爆発エネルギーは増大するから、大変なことになります

点火は基本は圧縮比が上がれば遅い方向になるし、同じ意味合いでブーストが高ければ遅くしないといけない・・・だから1.15Kが前提のマップで1.5K以上のブーストは致命的(最大トルク発生回転数手前なら大きなダメージを受けていない可能性もある)。ちなみにストローク量が増えても遅い方向になりますね・・・
一方で燃焼温度も大きく影響するけど、今回は連続させてないし点火強化パーツはつけてないから、その影響はあまりないと考えてます。
ハイブースト対応にしてマップもそれで作ればいいという考えもあると思うけど冬場のタイムアタックの1ラップなら1.2K以上も十分可能だし、デモカーでは常時1.2K以上で散々テストしてきた。でも、レースの連続周回で安定したラップが刻める&エンジンは極力持たせたいというのが最大の目的だったからローブーストが不可欠で、ならばハイブースト領域部分を刻んでマッピングする方がいいに決まってる。で、ハイブーストマップの場合は、一番下の行はブーストの制御が効かないオーバーブーストを想定したデータでセッティングするようにします(ハイブースト仕様はREの高い排圧ではブーストが止まらない現象が起こりやすいため)が、ローブーストマップは通常、最大1.1Kで安定するのが前提でマッピングしてるから今回のようなことが起こりえてしまった・・・
ローター凹みの場合にはコンプレッションやアイドル回転数、アイドル負圧には大きな影響が出にくいけど、アイドリングの音が変化します。どういう表現をしていいのか分からないけど、音が変わるんです・・・
そりゃそうですよね・・・6気筒のうち4気筒分に圧縮比がバラバラのローコンプピストンを組んでるのと一緒ですから
なにはともあれ、組んで20時間程度回しただけだけど、負圧300ちょいのオーバーラップエンジンにしてはキレイなローター&タービン&マニでしょ

これがプライマリーノーマルインジェクターのすばらしさですよ
今回は僕の勝手な冒険心で起こったことだし、平成21年式のマイストックローターを使って修理させていただきますです・・・
ブログ一覧 |
ロータリー | 日記
Posted at
2010/08/23 00:22:11