今日は懇意の保険屋さんや底なしライダー&外道先生が来てチャブラーになってしまった

REはレシプロみたいにオイルを規定量以上にいっぱい入れたらクランクが浸かりすぎてレスポンスに影響するってことはないけど、回すとブローバイが多いエンジンだからやっぱり多めにオイルは入れられない・・・これはキャッチタンクにオイルが大量に噴き戻されるからだけど(はっきり言って2Lのキャッチタンクでも容量が足りないほど)、M号もキャッチタンクのオイルをもう一度オイルパン内に戻すように加工してるから、多少は多めに入れといても問題はない・・・それにFDのオイルパンは偏りによって空吸いしにくい構造になってる・・・でも保険に保険をかける意味合いで出来るだけオイルパンの底面に近いところにストレーナー吸い口を持ってきたいってことだけ・・・
特にサイドシールは写真のようにクリアランスのバラツキを極力なくすために、砥石で削らないでペーパーグラインダーで削る・・・砥石だとあっという間に0.1mm単位で削れてしまうからラクだけどこれじゃぁちょっとね
前にも書いたけどサイドシールはいつも18枚注文して6枚までは無駄にしても構わない状態で調整するようにしてる・・・そこまでやって何か体感して違いが出るって訳じゃないけど、全く同じ状態のパーツを使って組んだら、できるだけ毎回同じ性能のエンジンになるのが望ましいし、でなければセッティングも毎回変わってしまう・・・それは目標値であって確実にそうすることはTODAさん(かなり近所)やメーカー系のレースエンジンの組み立て工程みたいにしていかないとバラツキ自体をなくすことは不可能だと思う。こういったところでは純正部品も大量に買って目標値に近い組み合わせで組むのは当然だし、ネジなんかも新品を1本1本規定トルクで締めて伸びを測定してクラス分けして組み合わせたりなど、加工設備や冶具などに目を奪われる影で地道な作業が出来上がりのバラツキをなくすためには欠かせない・・・でも当然コストに跳ね返るし、チューニングには明確なレギュレーションがないから、エンジン回転数の上限を高くしない反面、タービンなど補機類やギア比の見直しなどで中速の加速を良くすることでエンジンをギリギリの性能で運用することを避けられるから、多少のバラツキをトラブルと直結させないことができる
余談だけどストレートの伸びが必要な競技で4速でも9000~9500までパワーがしっかり付いてくるようなエンジン&タービン(当然ブーストもそれなり
)で引っ張って使う前提ならクリアランスやそのバラツキだけの問題じゃなくて、パーツもどうしても新品を使いたいものが出てきます・・・
そのあと明日組めるように、オギジュアリーリングにワセリン塗ってサイドハウジングのリング溝に収めて一晩寝かし・・・これは昔からそうしてるんだけど、外側のリングは物凄い伸びるから伸びてる箇所と縮んでる箇所が出来てワセリンが抵抗になって、すぐには均一に戻りにくいから一晩寝かしてなじませとくんです・・・。防塵室に保管してるわけじゃないからほこりがつきやすいなどのデメリットもあるけど、組み込み最中に溝からリングが外れてもマズイし、ゴムでシール補助をしてるわけだからなじんでる状態で組み込む方がいいと思って僕はそうしてる
・・・
今日は朝からパーツメーカーの営業マンが来てちゃぶちゃぶ言うてたら昼・・・(彼もFDオーナーでREについていろいろ聞かれる・・・)ちなみに今日はこのメーカーのタービンでFDのマッチングについてオススメを尋ねられた・・・
でも、極論はTD07S-25G以上はタービンそのものの選定より補機類の選定が超重要
こちらのメーカーはタービンキット内のタービン本体・エキマニ・ウェストゲートを組み替えて購入できるので、安いからってネットで買うより、ショップで必要な種類に組み替えて買うほうが遥かに得
っていうより組み替えないとマズイって言えるほどのものも・・・
しかもエアクリ&コンプレッションチューブまで付いて他社と同等価格(ちなみにコアはICが高性能Rスペ用でラジエータはRB用の大容量ターンフロー仕様)・・・さらにエアクリ&ICイン配管レスやラジエータレス?の対応もあるようで、当然の事ながらレス仕様は安い
水温&吸気温両方とも冷やすという目標で開発した結果は真夏のサーキットでも立証できたようです・・・発売用には専用のICサイドタンクを鋳物で作ってバフ仕上げのようなので更に見た目がグ~でしょう



見た目が違うのはFC用とFD用。FC用はインマニに冷却水を回すために穴が空いてるから、そこをNPTメクラで蓋したった
やっぱり排気ポートを絞り形状に変えるためにストックハウジングで程度のよいものを探してたら、殆ど新品みたいなのがあったから使おうと思って、何にも考えずにポート加工してる最中に「これFCじゃが
」ま、インマニ側の水路穴と液ガス溝の有無の違いだけだから、穴埋めりゃ・・・ね

こないだローターの粗洗浄は出来てたから、今日はシール溝掃除とクリアランス確認から・・・
アペックスと0.04mmのゲージをまず、両端付近や真ん中辺などいろいろ入れて均一に近い幅であることを確認してから、アペックスとゲージをベタに入れてゲージを横にスライドさせて重くスライドするのを確認。そのあと0.05mmを入れてみて入るか確認・・・入れば0.05ゲージをスライドさせて0.06を入れて入るか確認・・・の繰り返し・・・一応限度は0.1mmだったと思うけどそこまではゆるいのは使う気にならん・・・当然今回も0.05mmははいらかったですよ(実クリアランスが0.05の場合0.05mmのゲージはピッタリすぎて入らないはずですね)
シール自体薄っぺらいし、溝の深さが割りとあるから掃除する道具のちょうどいいものがない
いつも使わないサイドシールで溝に洗浄液を溜めてとにかくゴシゴシ
最後はどの角度でスライドさせてもひっかからなくなるまでゴシゴシ
で、新品のRの正常なシールを平行に入れてスムーズにスライドするのを確認してからクリアランス確認・・・
)ためアペックスとコーナーシールも新品に交換・・・
噴射量も差が殆どなくて優秀・・・でもなんか拡散度合いが少ない気がする・・・燃圧確認したら3.5K
3.5Kもかけてこれはどうかと思って他のと見比べ・・・やっぱし拡散が少ない(多くがまっすぐ飛んでる)気になりだしたらしょうがない・・・また家宅捜索
裸の550インジェクターを計10本発見
デリバリーにそれぞれ入れて、同じように漏れ&噴射パターン&噴射量をチェック・・・一番いい組み合わせが見つかりました・・・が、当然付いてたOリングでデリバリーに入れたり抜いたりしたせいだろうけど、デリバリーとインジェクターの間から2分ぐらいで目で確認出来ない程度の漏れ・・・
でしょう
今日は午前中、FDオイル交換&足回りチェックをやってたら外道先生来襲
一応ノークレームノーリターン号が出来てるのだけ確認して、「しっかりやりたまえ、チミ」と捨て台詞を残して帰ってった
ン
底なしライダー登場
クソ暑い中、炎天下でNSRのチャンバー直してたみたい
大小4箇所・・・ボコボコ
単にハイブーストをかけただけで、こうなるとは思わない。当然MAXブースト1.15K未満のデータしかマッピングしてない(圧力センサーがそれ以上読めない)から仕方ないけど、でも仮に点火マップがこのときと同じで、燃調だけ濃ければどうなるか・・・恐らくローターに穴が空くほどの陥没になってたかもしれません


これがプライマリーノーマルインジェクターのすばらしさですよ

今日は気合を入れて、M号のエンジンを降ろすど
ってことで作業開始
このクルマのように導風パネルをギチギチに取り付けてるクルマは特に楽チンです
その代わりエンジンを前方向に引き出せないからミッションは先に降ろす必要がありますね。
・・・「パジェロミニのエンジンが止まるんじゃけど・・・」代車の都合もヤバイ・・・この時点でISCVの故障だろうとは思ったけど、スバルやダイハツ、それに最近のクルマなら交換せん限りにはどうにもならん・・・一応見てみることにしたら、さすが三菱のちょっと古いクルマ
メカ的にベースアイドル上げれるじゃないの
とりあえずISCVが入荷するまで暫定的にアイドルアップしないけど特別に意識しなくても乗れるようにだけ調整したった
アイアンホースが帰った後、すぐ注文して値段聞いたら26000円以上(当然税抜き)
サーモワックスと一体になってるからしょうがないけど、交換&LLC補充&エア抜きまで入れると結構かかるな
営業車じゃし、安うしたらんといけんかのう・・・
さすがにこのM号、作りこみ時点で相当、時間をかけてるからアチコチちゃんとしてるわ
と自画自賛しながらも早々とエンジンを降ろす羽目になった自分のアホさを諌めながらエッサホイサ

